立憲民主党後藤祐一衆院議員は21日の衆議院予算委員会で自民党派閥の政治資金パーティーを巡る「裏金問題」(政治資金収支報告書への不記載問題)に関し「政治倫理審査会への安倍派幹部の塩谷立、下村博文、松野博一、西村康稔、高木毅、萩生田光一、二階派幹部の二階俊博、林幹雄、平沢勝栄、武田良太の各衆院議員に、なぜ安倍派と二階派で裏金が発生したのか、なぜやめられなかったのかの確認の上で答えていただけますかと通告している」と林芳正官房長官に質した。


 林官房長官は「政治倫理審査会を含めて国会における審議にあり方については国会においてお決めいただくことと認識している。

また官房長官として個々の議員に個々の議員の意思を確認する立場にはないと認識している。それぞれの政治家が適切に説明責任を果たすことが重要だ」と逃げの答弁を繰り返した。


 後藤議員は「間接話法では、こういう答弁にしかならない。やはり、政治倫理審査会に直接、本人に来ていただかないと真相は明らかにならないということが今の答弁で明らかになった」と政倫審に主要人物が出席し、その場で説明することが必要と強くアピールした。


 後藤氏は「安倍派、二階派の派閥幹部全員、加えて51人全員に出席するよう求めたが、昨日(20日)、安倍派からは塩谷立座長と二階派からは武田良太事務総長。(ほかに西村康稔議員、松野博一議員、高木毅議員も出席の意向を示したが、一方で)萩生田光一議員、下村博文元事務総長が何で入っていないのか」と出席し、説明すべきと求めた。


 後藤氏は「政倫審に派閥幹部全員、そして51人の議員にもきちんと(出席するかどうかの意向を)聞いて、政倫審に来たい方には全員来ていただくということを強く求める」ときちんとした対応を取るよう求めた。(編集担当:森高龍二)