林芳正官房長官は9日の記者会見で、オースティン米国防長官がイギリス、オーストラリアの国防相とともに米英豪3か国でつくる安全保障の枠組みAUKUS(オーカス)での先端分野で日本との協力を検討していることを明らかにしたことに対する政府としての受け止めを問われ、これに肯定的姿勢を示した。


 林官房長官は「国際秩序の根幹が揺らぎ、地域の安全保障が一層厳しさを増すなか、オーカスの取組みはインド太平洋の平和と安定に資するものであり、日本は一貫して支持しているとし「先端分野での協力についてはオーカス側で検討されるものと承知しているが、日本としてはオーカスの重要性を認識しつつ、防衛力強化に資する取組みを今後も進めていきたいと考えている」とした。


 林官房長官は「オーカス3か国による共同声明は承知している。日本は自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、同盟国である米国との安全保障面での協力が進む豪州、英国との間で平素から緊密な意思疎通を行い、協力を推進してきている」と述べた。(編集担当:森高龍二)