TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、進化型GRヤリスを世界初公開した。4月11日から全国のトヨタ車販売店で注文を受け付け、5月6日より発売する。


 進化型GRヤリスの簡単な諸元抜粋は以下のとおり。


 ボディサイズ、全長×全幅×全高3995mm×1455mm×2560mm、


 ホイールベース2560mmm。


 重量1280kg(6MT/GR-DAT搭載モデルは1300kg)。


 搭載エンジン、G16E-GTS型1618ccc・直列3気筒インタークーラーターボ、


 最高出力224kW[304ps]/6500rpm、最大トルク400Nm[40.8kg-m]/3250~4600rpm。スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)。


 サスペンション形式、前マクファーソンストラット/後ダブルウィッシュボーン。


 ホイール、BBS製鍛造アルミホイール 8Jインセット45mm+、


 タイヤ、225/40ZR18ミシュランPilot Sport 4S。


 価格、RZ“High performance”533.0万円、RZ483.0万円、RC391.0万円。


 今回の新型GRヤリスは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を通して生まれたTGRのクルマづくりの象徴となるモデルで、2024年発表のGRヤリスで初登場した、GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(GR-DAT)の性能をさらにブラッシュアップしたトランスミッション。2ペダルの操作性と、走りの両立を狙い、主にスポーツ走行時のギヤの選択制御に細かな改良を加えることで、性能のレベルアップを図っている。


 また、クルマとの一体感を進化させることを目的に、シャシー部品の締結ボルトの一部に締結剛性の高い特別なボルトを採用。ステアリング操作に対する応答性と直進安定性を向上させている。

ボルトの変更や、その他一部のボルト類の締結トルクアップに合わせて、サスペンションセッティングを再適合。ショックアブソーバーの減衰力を調整することで、コントロールと乗り心地の両立を図った。


 また、EPSチューニングでは、ステアリングのリニア感の向上を目指し、改善を繰り返した。加えて、グレードごとに異なる特性が与えられており、RZ“High performance”用は、サーキットを攻め込むことを念頭に、限界域での速さとコントロール性を追求。RZは、ワインディングからサーキットまで幅広いシーンで極めて俊敏なGRヤリスのハンドリングパフォーマンスを引き出している。


 なお、2024年発表のGRヤリスでは、FIA世界ラリー選手権などで得た知見を活かした縦引きパーキングブレーキをメーカーオプションとしてRCグレードに設定していたが、当モデルより全グレードで選択可能となった。同時にRCグレードにメーカーオプション設定としていたToyota Safety Senseを、RZ“High performance”ならびにRZと同様に全車標準装備とした。


 加えて、東京オートサロン2025でコンセプトモデルを披露し、運動性能向上に寄与する改良を実施。モータースポーツで得た知見を織り込んだメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ」を同時に発表。2025年秋以降の発売を予定する。(編集担当:吉田恒)

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