日産自動車は、6世代目となるBセグメントの意欲作・新型「マイクラ」(過去日本名:マーチ)を2025年後半に欧州市場で電気自動車(BEV)として発売すると発表した。
大胆で個性的なエクステリアとBEVを組み合わせた新型は、40年以上にわたり日産を代表するコンパクトカーとして支持されてきたスタイリッシュで気取らない車という基本コンセプトを踏襲している。
新型「マイクラ」は、全長4m未満、幅1.8m未満、ホイールベースは2.54mながら、そのサイズを超える存在感だ。ホイールを車両の四隅に配置し、室内空間の確保とダイナミックなスタンス、そして機敏性と安定性のバランスの最適化が実現した。また、Bセグのコンパクトカーでありながらラゲッジスペースはライバル他車よりも広い326リットル(VDA)の荷室容量を確保している。なお、新型「マイクラ」は5ドア仕様のみ。
新型「マイクラ」は、40kWhと52kWhの2種のパッテリー仕様をラインアップ。40kWh仕様の最高出力は90kW、最大トルク225Nm。52kWh仕様であれば、出力110kW/トルク245Nmを利して、航続距離408kmを電欠の不安なしに郊外へ出かけることも可能だ。また、両仕様ともに最速の急速充電性能を備え、100kW出力の急速充電器を使えば、15%から80%への急速充電は30分で行なえる。充電効率の最大化を目的に、標準でバッテリーの加熱・冷却機能も備える。さらに、電気自動車の利点として、新型はV2L(Vehicle-to-Load)技術を有し、バッテリーの電力を外部に供給することも可能だ。
EVならではのスムーズな運転感覚を提供するために、新型「マイクラ」は従来以上に綿密な開発を行ない、高い効率と優れたハンドリング性能を獲得した。
新型「マイクラ」は今年後半に欧州で販売開始の予定だ。日本での発売、「e-Power」などパワートレーンの違う仕様は無いのか? まったく未知数だ。(編集担当:吉田恒)