2026年2月8日の衆院選投開票を明日に控えた本日、高市早苗首相が最後の大規模街頭演説の地に選んだのは、東京の激戦区を象徴する世田谷区・二子玉川であった。自民党総裁として「日本列島を強く豊かに」というスローガンを掲げる高市氏にとって、この地での演説は、単なる一候補者の応援を超えた深い政治的メッセージを内包している。


 今回の衆院選の最大の焦点は、自民党と日本維新の会による「自維連立」の是非、そしてこれに対抗して結成された新党「中道改革連合」(略称:中道)がどこまで議席を伸ばし、政権交代の足掛かりを築けるかにある。旧公明党と旧立憲民主党の衆院議員らが結集した「中道改革連合」は、斉藤鉄夫、野田佳彦の両共同代表の下、「生活者ファースト」と「現実的な外交安保」を掲げ、高市政権への有力な受け皿として急浮上している。二子玉川周辺は、子育て世代やIT・クリエイティブ層が多く居住するエリアであり、保守層だけでなく、合理性を重視する無党派層の動向が勝敗を分ける。高市氏は本日の演説で、トランプ米大統領からの強力な支持表明を背景に、「日米同盟の深化がもたらす経済的安定」と「次世代への投資」を強調。維新との政策合意にある「統治機構改革」についても、自民党の伝統を守りつつも柔軟に変化を取り入れる姿勢を示した。


 さらに、高市首相が強調したのは「経済安全保障」の具体策である。二子玉川に集まる現役世代に対し、半導体やAI産業への巨額投資が、単なる数字上の成長ではなく、日本国内での高賃金雇用の創出に直結することを説いた。これは、中道改革連合が掲げる「社会保障モデルの再構築」や「分配重視」の政策に対し、成長による「パイの拡大」を先に提示することで、将来不安を払拭しようとする狙いがある。


 一方で、中道改革連合は、高市政権の財政規律の緩和が招く将来的な金利上昇不安を激しく批判している。中立的な視点に立てば、高市氏の訴えが「停滞した日本を動かす力強いリーダーシップ」と映るか、あるいは中道改革連合の説く「穏健で現実的な改革」が国民の安心感を得るか、有権者の判断は真っ二つに分かれている。明日の投開票に向け、二子玉川に集まった聴衆の熱量が、日本政治の新たな1ページを書き換えるのか、それとも伝統的な均衡が保たれるのか、その答えが出るまで24時間を切った。


 高市総理率いる自民と維新が訴える「強い日本」への突破力がこの閉塞感を打破するか、それとも新党・中道改革連合の新たな均衡をもたらすのか。

日本が歩むべき国の形が明日決まる。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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