菅直人元総理は1日のブログで「安全で安いと言われた原発が、実際には『危険で高い』ことがこれだけ明らかになってきたにもかかわらず、いまだに原発再稼働を進めようとするのはなぜか」と提起し「電力会社を中心とした『電力モンスターシステム』が既得権益を守るためだ」とメスを入れる必要を提起している。


 このシステムは「覆面現役経産官僚若杉冽氏の著書『原発ホワイトアウト』と『東京ブラックアウト』で詳細に分析されている」と紹介。

「一部の集団の既得利益を守るために、現在と将来の国民の利益を売り渡すことは許せない」としている。


 また、この日のブログでは東電柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢をとり続けてきた新潟県知事が10月の知事選に不出馬を表明したことに「不出馬をもっとも願っていたのは東電だろう」と「東電の高笑いが聞こえてくる」とのタイトルで、書き込んだ。


 菅元総理は「フェリー購入問題で地元有力新聞が知事の責任を追及していることが原因のよう。その地元有力新聞は数度にわたって東電の広告を掲載しているという。競争相手のいない地域独占の東電がなぜ広告を出すのか。つまり新聞社に対する影響力を確保するためだろう。

よく調べてみたい」とも書き込んでいる。(編集担当:森高龍二)