コニカミノルタ<4902>がパナソニックメディカルソシューションズ(以下、PHCMS)の買収を発表した。コニカミノルタはPHCMSの全株式を親会社のパナソニックヘルスケアから取得の予定である。取得価格は非公表となっている。
尚、PHCMSの親会社のパナソニックヘルスケアは、2014年3月に投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収をしており、元親会社のパナソニック<6752>は現在20%の株式を保有する、という立場に留まっている
PHCMSはパナソニックヘルスケアの100%子会社であり、CT、MRI、X線画像などの医療用画像データを保管・管理する、病院及びクリニック向けソリューション事業を国内で展開している。コニカミノルタは既に病院・クリニック向け医療用画像情報を中心とするヘルスケア事業を展開しており、2015年には米国の医療画像会社のVztek社を買収する等、ヘルスケア事業に注力している。既に複数の画像診断装置を商品ポートフォリオに有しているコニカミノルタは、今回の買収により中小病院及びクリニック市場における医療用画像のトッププレイヤーに躍り出ることとなる。今後も同社は国内の医療事業拡大を加速させる考えである。
PHCMSの親会社のパナソニックヘルスケアは、2014年1月に超音波診断装置をコニカミノルタに売却しており、今回の買収以前より両社は良好な関係にあったと考えられる。