社団法人福島県医薬品配置協会主催、厚生労働省など後援の第15回福島県中学生 『家族の健康』 作文コンクールの入選者が決まった。厚生労働大臣賞には応募総数3205点の中から白河市立白河第二中学3年の薄千鶴さんの作文「病気の父を持って」が選ばれた。
薄さんは、突然の脳内出血のために右半身と言葉の自由を奪われた父を目の当たりにし、初めて、夢や希望が健康であること、生きていることを当然のこととして抱いてきたことに気づいたと綴り、これからは健康であることに感謝しながら、「家族で父を支え、未来を明るいものに変えていきたい」。この出来事を「笑顔で話し合える日が来る日まで」と明るく、前向きに伝えている。表彰式は10月28日午後1時から福島県熱海町2丁目148の2にある郡山ユラックス熱海で催される。

 中学生作文コンクールは同協会が任意団体から公益法人として認可を受けたのを記念して、多感な時期を迎える中学生に家族や健康について考えてもらおうと1994年から始めたもので、第1回のコンクールには福島県教育委員会や地元新聞社などが後援。翌年から地元テレビ各社も後援参加。1996年から福島県が後援に加わり、1999年から厚生労働省も後援参加。厚生労働大臣賞(当時は厚生大臣賞)が設けられた。15回の節目を迎えた今回は昨年より9校、1734点多い、101校から3205点の応募があり、1次、2次をクリアした作品の中から、本審査で入賞作品が決まった。厚生労働大臣賞以外の入賞者は次のみなさん(敬称略)

▽福島県知事賞=穴見里奈(福島市立清水中学校2年、『健康』の特別さ)
▽福島県教育委員会教育長賞=吉川洋佳(福島大学付属中学校 1年、母と共に)
▽福島民報社賞=熊谷愛(須賀川市立大東中学校3年、8%の奇跡が起きた)
▽福島民友新聞社賞=上田沙季(須賀川市立第二中学校1年、笑顔)
▽福島テレビ賞=阿部真澄(郡山ザベリオ学園中学校3年、一家の注意を周囲にも)
▽福島中央テレビ賞=鈴木きさら(郡山市立郡山第二中学校2年、 祖父の病気を機に)
▽福島放送賞=由利静香(相馬市立中村第二中学校3年、家族の健康の為に)
▽テレビユー福島賞=田中絵里(いわき市立平第一中学校3年、健康が一番)
▽NHK福島放送局長賞=渡邊健太(矢吹町立矢吹中学校2年、二人の祖父)
▽ラジオ福島賞=佐川 千尋(いわき市立泉中学校1年、病気と家族)
▽薬日新聞社賞=阿部沙耶子(いわき市立赤井中学校2年、健康オタク)
▽家庭薬新聞社賞=船山幸(桜の聖母学院中学校2年、サイレント・キラーVS父)
▽薬慈新報社賞=渡辺里奈(福島市立福島第四中学校3年、家族と私)
▽生活文化ニュース社賞= 橋本香奈子(二本松市立二本松第一中学校2年、介護を通して)
▽(社)福島県医薬品配置協会長賞=船迫ひかる(相馬市立中村第二中学校1年、私の健康は家族の健康)
▽学校賞=福島市立信夫中学校、郡山市立郡山第二中学校
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