村田製作所 <6981> は先日、電子情報技術産業協会(JEITA)の暫定新規格であるJEITA RCX-2326(電子機器用固定コンデンサ表面実装用積層磁器コンデンサ種類2A)に準拠したものとしては世界初となる積層セラミックコンデンサ「GWシリーズ」を商品化した。

 CPU、FPGAなどのLSIや、低電圧駆動デバイスの電源回路に使用されるセラミックコンデンサに用いられるチタン酸バリウムなどの強誘電体材料は、静電容量の電圧依存性があるため、公称静電容量と実使用時の静電容量(実効容量)との差が問題視される場合がある。


 JEITAでは、実使用条件に近い形で静電容量を表記することによって、より使いやすいセラミックコンデンサを市場に提供することを目的とし、2007年に新規格を発行。今回、村田製作所が商品化に成功した「GWシリーズ」は、その規格に世界で初めて準拠した製品となる。
(編集担当:藤原伊織)
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