【写真】『賭ケグルイ』では生志摩妄を熱演、柳美稀の撮り下ろしショット&映画場面カット
――柳さんは先ほど「妄と自分は性格が正反対」とおっしゃっていましたが、自分で自分はどんな性格だと思いますか?
柳 一言で表すと「陽の中に陰がある」。
――噂によるとバトルロイヤルゲーム「エーペックスレジェンズ」には相当のめり込んでいるとか。
柳 はい、「エーペックス」や「モンハン(モンスターハンター)」は愛しております。生きがいです! ただ、ゲームをしていると「私は妄とは違う生き物だな」って感じます。私、攻められなくて(笑)。プレーが保守的なんですよ。味方に合わせてカバーリングに回ったり、自分が死なないようにうまく射線を切って展開したり……。
――確かに、妄だったらリスクを無視して攻めていきそう。
柳 ですよね。だからそこは正反対だな、って。
――それには何か理由やきっかけが?
柳 う~ん、なぜでしょう? でもたぶん、友達が増えたことで「この人たちがいなくなったら嫌だ」と思うようになったからなのかな。「親しき仲にも礼儀あり」と言うし、踏み込み過ぎて友達が離れていったら困るという気持ちの表れかもしれません。
――なるほど。でもそれは決して悪いことではなく、「昔は自分本位だったけれど、今は相手の気持ちに立って考えられるようになった」という良い意味での変化ではないでしょうか。
柳 それは良く言い過ぎな気がします(笑)。まぁ自分のこういう部分も「ある意味人間らしいのかな」って思っていて、嫌いではないです。
――さて、柳さんは『動物戦隊ジュウオウジャー』(16~17年)で役者デビューし5年が経ちました。これまでの役者生活を振り返ってみていかがですか?
柳 このお仕事が自分に向いているのか向いていないのかは正直分かりません。でも、飽き性の私がここまで長く続けられたことってこのお仕事だけなんですよ。なので、きっと自分はお芝居が好きなんだろうなと思っています。
――確かに「やりたいです」と言って誰でもできる仕事ではないですね。
柳 そうですね。もっと勉強してもっと場数を踏んで、もっと楽しみたいなと思っています。
――ちなみに今まで続かなかったことと言うと?
柳 部活や習い事です。ダンスも習っていたんですけど、1年ぐらいで「向いてないな」と思って辞めちゃったり。……あ、ゲームは昔からずっと好きで続いています(笑)。
――お芝居を苦に感じたことはないですか?
柳 ありません。「好き放題やってやろう」って気持ちです! たぶん私は今後の人生でもお芝居とゲームはずっとやっていくんだろうなと思っています。
――では今後、どういう役者になっていきたいですか? 目標などはありますか?
柳 ヤンキーとかギャルとかギャンブラーとか、結構攻めた役柄をいただくことが多いので、きっと私はそっちに縁があるんだろうなと思っていて。なので、その分野を極めたいです。「ちょっと狂った役=柳美稀」みたいな女優さんになっていきたいですね。
――王道ヒロインのような役柄に憧れは?
柳 ないですね(笑)。性格も顔も自分は王道ヒロイン系ではないと思っているので、バイプレーヤー的なポジションでやっていきたいです。もっとも、ヒロインを演じている女優さんのことはものすごく尊敬しています。
――『賭ケグルイ』でいうなら浜辺美波さんとか?
柳 そうです。あの清楚感、すごいじゃないですか! 私には絶対に出せないから(苦笑)。
――ちなみに、『賭ケグルイ』のスピンオフ漫画には妄が主人公の『賭ケグルイ妄』があります。これを実写でやってみたいという思いはありますか?
柳 やってみたいけどまだ荷が重いな、と……。『賭ケグルイ妄』には夢子(演:浜辺美波)も芽亜里(演:森川葵)もほぼ出てきませんよね? その世界を私が担えるのかと考えたら、もっと成長してからじゃないと難しい気がしていて。でも、いつか挑戦したいですね!
【前編はこちら】『賭ケグルイ』生志摩妄役・柳美稀、「負けちゃいけない」と思った“芝居合戦”の現場
▽柳美稀
2016年に『動物戦隊ジュウオウジャー』のジュウオウシャーク役に抜擢。その後、『賭ケグルイ』をはじめ、『さくらの親子丼』『インベスターZ』など話題作に出演する。
▽『映画 賭ケグルイ 絶体絶命のロシアンルーレット』
公開日:6月1日(火)