【写真】松本まりか、松下洸平、柿澤勇人、内田英治監督ら配信中の模様
放火殺人容疑で逮捕された池松律子役の松本は連続ドラマ初主演。
殺人の容疑者という衝撃的役どころだが「劇中でも、わからない、掴めない女性と言われるように、私自身もわからず、向き合うのが怖くて逃げ出したかった」と打ち明けた。
撮影時期が、内田監督がメガフォンを取った映画『ミッドナイトスワン』が日本アカデミー賞にノミネートされたタイミングでもあり、松本は「色々なミラクルなタイミングがギュッと詰まった作品。この作品に出会えたことは、自分の人生の中でも大きなターニングポイント」と思い入れたっぷりだった。
死亡した小説家で律子の幼馴染・君塚公平役の松下は、松本から暴力を受けるシーンを振り返り「あの場面が松本さんとの初めましてのシーン。リハの段階でわりとガチでボコボコにされて、この作品に賭けるまりかさんの思いを感じました。一生忘れられない出会いをしました」と松本の憑依ぶりを証言。
内田監督も「僕の予想よりも大幅に超えてましたね」と松本の熱演に目を丸くしていた。それに対し松本は「痛めつけた後はシュンとなりましたが、松下さんの慈愛に満ちた目で見つめられたら、自分の汚れた恥部を見られたくないという拒絶反応が生れて『見ないでよ!』という気持ちで手が出てしまう。DVという愛の表現は良くないけれど、それは衝撃的な感覚でした」と律子の感情に理解を示していた。
事件を担当する検事・津田口役の柿澤は、ミュージカル『スリル・ミー』でも共演した松下とのドラマ共演に「(松下のことを)どうしたって意識してしまう。
そんな松下に松本が「セットにあったピアノを即興で弾き出したり、尾崎豊に似ていると言ったら『I LOVE YOU』を口ずさんだり。それがとても上手くてびっくりしました」と撮影時の松下の粋な振る舞いを思い返すと、すかさず柿澤からは「それはモテるための技術ですか?そんな姿を僕には見せないのに! 確信犯!」と仲睦まじい突っ込み。当の松下は「そんなものではありません!」と照れた様子を見せていた。
また松本の印象を「○○な女」で表す企画では、松下は「ショートスリーパーな女」、柿澤は「つかめない女」と表現。柿澤は「忙しそうなのであまり喋らないように気を遣っていたら、帰り際に急に松本さんから『同性の人とキスするときはどういう気持ち?』と聞かれました。いきなりその質問!?と。それまでの集中は何だったのかと。つかめない…」と松本の不思議ぶりに苦笑い。
その質問の真意について松本は「(以前、松下と柿澤が)恋人同士の役をやっていたと聞いたので、それってどんな気持ちなのかなと。初めて会話したのがその話題でした」と微笑を浮かべながら解説していた。
一方、内田監督は松本について「あざとくない、むしろ逆な女」と表現。内田監督から「すべてを全力でやる人。それは昔から変わっておらず、昭和っぽい。ひたすら真っ直ぐでひたすら真面目な人」とパブリックイメージを否定された松本は「あざと可愛いと言われても、何もピンとこない。あざとさというか、女性としての計算高さを絶対に身に着けたくないと思って生きてきて、そんなことがあろうものならば拒絶して生きてきた。にもかかわらず、あざと可愛いと言われてしまって、どうしようかと。言われるのは面白いですが…」と自身に対する世間のイメージを不思議がっていた。
すると柿澤は、松本に対してピアノを弾いた松下に「洸平君の方があざと可愛い!」とツッコむと、松本も「なるほど」と納得。それに松下は「何の意識もせず、ただピアノだと思って弾いただけ。ピアノがあったら弾くでしょう!?」と困惑も、松本に代わって松下があざとカワイイ認定をされていた。
最後に主演の松本は「ドロドロした欲にまみれた、ある意味で目を背けたいものが描かれているけれど、そこにあえて目を向けることで、作り物ではない美しさや純粋さ、大切なものに触れられるような気がします。とても骨太でガツン!と来るような作品」と放送に期待を込めていた。
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