AKB48武藤十夢の妹であり、AKB48の16期生として活躍中の武藤小麟(おりん)。東京オリンピックの開催をきっかけに世界に目を向けてみようと勉強を始め、なんと世界遺産検定2級の資格を所持しているという。
今回、世界遺産の面白さについて、たっぷりと語ってもらった。

【関連写真】30歳を超えてさらに美しさを増したAKB48・柏木由紀、撮り下ろしカット【8点】

ーー世界遺産にハマったきっかけは?

武藤 昨年、オリンピックをやる予定だったじゃないですか。そこで世界にも目を向けたいなと思って、世界のことを知れる何かないかなって調べたら、世界遺産検定というのがあって。それといつかクイズ番組に出たいって夢があって、だったら検定を受けてみようって思い、1カ月ほど勉強をして、無事に世界遺産検定2級に合格しました。

ーーそもそもですが、世界遺産って普通の観光名所と何が違うんですか?

武藤 世界遺産はその価値が世界的に認められているものです。10コある基準のどれかを満たさないといけないんですけど、そのハードルがとても高くて、今のところ全世界で1121件しかないんです。ちなみに世界遺産は、建物や遺跡などの「文化遺産」、自然地域などの「自然遺産」、文化と自然の両方がある「複合遺産」の3種類があります。

ーー行ったことのある世界遺産は?

武藤 秋田県の白神山地は小学校3年生の時に行きました。その時はまだ世界遺産についてよく分かっていなかったんですけど、すごく緑がきれいで、滝があったり、日本にこんな自然のすごい場所があるんだって、驚いたのを覚えています。あと確か、興奮して家族を置いて先に行っちゃって、迷子になりました。

ーー世界遺産で迷子! 

武藤 中学生になって栃木県の日光東照宮にも行きました。装飾がすごくて圧倒されました。
人気の場所なので、人が多くてあまり滞在できなかったのが心残りです。東京からそんなに遠くないので、外国の人が多かったです。

ーー今後行ってみたい世界遺産はありますか?

武藤 一番行きたいと思っているのは鹿児島県の屋久島です。元々、屋久杉は知ってたんですけど、どんな場所にあるのかは知らなくて。「屋久島は月に35日雨が降る」って言葉があるぐらい雨の多い場所で、また南国だから夏は暑いのに、冬は山に雪が降ったり、日本の様々な気候が感じられる珍しい場所です。だから生物や植物もそこにしかない貴重なものが多くて、東洋のガラパゴスと言われています。あと行きたいのは北海道の知床です。

ヒグマにエゾシカ、オオワシとか、あまり見ない動物がいたり、それと知床は「その場所で食物連鎖が繰り広げられている」という理由で世界遺産に登録されたんです。食物連鎖って言葉は知ってるけど、見ることはないじゃないですか。すごく気になります。

ーー確かに普通の観光地とは違う感じがしますね。海外では?

武藤 チリのイースター島にあるラパ・ヌイ国立公園です。
イースター島のモアイ像って有名だと思うんですが、その歴史が興味深いんです。島には昔から長耳族と短耳族がいて、部族同士が食料とかを巡って、相手の部族の作ったモアイ像を倒すことで戦っていたらしいんですね。運動会みたいで平和じゃないですか! それが面白いなと。

あとはフランスのパリにある「ノートルダム大聖堂」。私はポケットモンスターが大好きで、ここがモデルになったストーリーがあるんですよ。一昨年に火事があって燃えちゃったんですが、再建中らしく、いつか行きたいです。

ーー世界遺産を知ってよかったことは?

武藤 最近、AKB48はオンラインでお話会をやっているので、海外のファンの方も来てくれるんです。そこで例えば中国のファンの方だったら「万里の長城があるよね」とか話すと喜んでもらえます。あとはニュースに関心がわくようになりました。これは○○のあるところだ! とか。あと世界遺産って自然に関するものが多いので、環境問題も気にするようになりました。今は検定2級ですけど、次は1級を目指しています。


武藤小麟(AKB48)
Twitter @muto_orin
編集部おすすめ