瀬戸内7県を拠点に活動をするアイドルグループSTU48の船上劇場『STU48号』が5月23日(日)昼に2期研究生による『僕の太陽』公演、夜には1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演をそれぞれ実施し、最後の幕を閉じて役目を終了した。今回、ライブレポートとライブ写真が届いた。


【写真】STU48メンバー勢揃い、『STU48号』最後の公演【27点】

STU48号は旅客船兼自動車渡船から日本初の船上劇場へと生まれ変わり、2019年4月16日に広島県・広島国際フェリーポートにてSTU48の船上劇場として就役した。

船そのものを劇場として使用するという大掛かりな取り組みで、母港を広島国際フェリーポートにおきながら、兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の瀬戸内7県に寄港し、STU48のパフォーマンスの拠点として活用してきたが、約2年間(769日間)で191公演を行い、5月23日でその役目を終了した。

船上劇場では『GO!GO!littleSEABIRDS!!』公演を皮切に、課外活動ユニット公演、AKB48のエースでもあり、STU48を兼任する岡田奈々がセットリストを考案しプロデュースした1期生・ドラフト3期生の『僕たちの恋の予感』公演、2期研究生の『僕の太陽』公演と行ってきた。最後は母港でもある広島国際フェリーポートで1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演で幕を閉じることとなった。

昼公演では、2期研究生による『僕の太陽』公演を実施。MCでは「後3曲で終わっちゃう。タイムリープして何回もアンコール繰り返せないかなあ」「船に皆でお泊まり会したかったね」「ファンの皆さんと釣りがしたかったな~」「公演をもっとしたかったな~」など、それぞれの船への想いを語った。

田中美穂が涙ながらに「私たちの船での公演はこれで終わってしまいますが、これからも先輩方に追いつけるようにがんばります」とコメント。川又あん奈は「7月17日から夏のツアーが始まります。9月12日の広島サンプラザホールを満員にできるよう私たちの挑戦は続きます。応援よろしくお願いします」と今後の意欲を見せた。

さらに、来場していたファンが「ありがとう、STU48号」と書かれたペーパーを一斉に掲げるというサプライズがあり、思わず涙ぐむメンバーも。
最後は来場した観客と配信で見ている観客、そしてSTU48号に向かって出演メンバー全員で「ありがとう」と感謝の気持ちを改めて伝え、終演となった。

夜公演では、1期生・ドラフト3期生による『僕たちの恋の予感』公演を実施。前説では、キャプテン・今村美月と副キャプテンの福田朱里が注意事項を読み上げると「救命胴衣の案内などがあった船ならではの前説も最後です。せっかくなので気合入れていきましょう!」と前振りを入れ、出演メンバー全員で「出航!」と高らかに声をあげた。

MCでは沖侑果が「実は楽屋の自分のロッカーで蟻を飼っていたことがあって、お弁当の米粒をあげたりしていた」と話しメンバーを驚かせると、瀧野由美子は「実は、行ってはいけないと言われていたデッキによく行って1人で黄昏れていた」と便乗。

福田も「私は絶対入ってはいけないと言われていた操舵室に行って、お昼寝したり、船長さんと話したり、双眼鏡で岸壁にいるファンを見たりしていた」と明かし、他のメンバーから「ずるい~!」とツッコミを入れられる場面も。STU48号での思い出を語り合うはずが、今だから言える秘密の話となり、爆笑トークとなった。

ラスト、瀧野が「STU48号での公演は今日で最後になり、STU48号からの卒業となりますが、今後も瀬戸内7県で活動することは変わりません。STU48号がなくなってもSTU48を応援してくださる皆さん、愛してくださる皆さんがいる限り頑張っていきますので応援よろしくお願いします」とコメント。最後のパフォーマンスは、STU48号のステージが完成する前にミュージックビデオ撮影をした曲でありSTU48号で初めて踊った曲である『出航』を出演メンバー全員で披露した。

最後は、汽笛で「さようなら」を意味するSEが3回鳴り、公演が終了。船から陸へ新たな1歩を踏み出したSTU48。
船は無くなっても海のアイドル、瀬戸内のアイドルとして新しい航海は始まったばかりだ。

終演後、瀧野由美子は「今後はありがたいことに夏の瀬戸内ツアーで7県周っていく予定があるので、現地の方とか瀬戸内に行ってみたいと思っている方にアピールしていきたいです。また、SNSでの発信やメディア出演を通して、画面越しに元気を与えられる存在なりたいです。STU48号が完成した時はこの劇場が瀬戸内のシンボルなれるようにと思っていましたが、これからは私たちSTU48が瀬戸内のシンボルになれるように頑張っていきたいと思います」と語った。
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