【写真】息を呑む美しさ…卒業を控える宮脇咲良の撮り下ろしカット
6月19日(土)にマリンメッセ福岡A館にて宮脇咲良の卒業コンサート『Bouquet』が開催される。この日をもって宮脇咲良はHKT48としての活動を終了することとなる。
2年半に渡るIZ*ONEでの専任活動を終えて博多へと戻ってきた彼女は5月15日にはじめて『西日本シティ銀行 HKT48劇場』のステージを踏み、ファンの前にサプライズ登場。そして、その日のイベントの中でHKT48からの卒業を発表。この模様は生配信されていたので、日本のみならず海外でも大きな反響を呼んだ。
なぜ、このような発表の仕方になったのか? また、そこから卒業コンサートを迎えるまでの1カ月間をどのような思いで過ごしてきたのか? そのあたりは6月30日(水)に発売される『月刊エンタメ』8月号(徳間書店)にて撮りおろしショットともに、ファイナルロングインタビューが掲載されているので、ぜひ、そちらをお読みいただきたいが、卒業コンサートの前に伝えておきたいのは、彼女がどうしてもこのコンサートをやりたかった、という「意味」と「意義」についてである。
「私たちはAKB48の最初の東京ドーム公演にギリギリ間に合っているんですよ。あの日のことは一生忘れないと思うし、あのステージに立った人間として、あの日のことは後輩たちにしっかりと語り継いでいかなくてはいけない、とずっと思ってきました」
AKB48最初の東京ドーム公演は2012年8月に3DAYSで開催された。その最終日が伝説の「前田敦子卒業コンサート」。世間一般を巻き込んでの大ブームはそこから加速していくことになるが、ある意味、AKB48グループの歴史上、あの日が最大のクライマクッスだった、といっても過言ではない。それほどまでに異様な熱気と独特な空気感にドームは包まれていた。
「でも、それをその場にいなかった人に伝えるのって難しいんですよね。だから、今回、私の卒業コンサートで若いメンバーたちになにかを見せることができたらなって。大きな会場の大きなステージでコンサートができるようになろうね、と言っても、それは単なる『夢』であって、すごくぼんやりとしたものになってしまうけど、一度、そのステージに立つことで、その『夢』が明確な『目標』に変わるんですよ。夢みたいな場所に現実味が出てくる。それを若いメンバーに見せてあげることが私にとっての最後の使命なのかなって」
会場となるマリンメッセ福岡はPayPayドーム(現在、プロ野球も無観客試合を行なっている)を除けば、福岡県で最大級のコンサート会場。そのステージでメンバーが新しい目標を掴むことができれば……というのが宮脇咲良の強い想い。このコンサートは宮脇咲良がHKT48で活動してきた10年間の集大成でもあり、同時にHKT48の明るい未来を照らし出すための新しい道標でもあるのだ。
「AKB48グループの大きなコンサートの衣装といったら、やっぱりオサレカンパニーの印象が強いので、今回の衣装もお願いしました。そういう部分も注目して楽しんでもらいたい」と語る宮脇咲良だが、彼女が気にかけている後輩たちの中でも、特に5期生の存在が大きい、という。
ちょうど彼女が韓国へ渡るタイミングで5期生は加入しているので、ほとんど接点はないのだが、たった一度、指原莉乃が卒業を発表した2018年12月のTOKYO DOME CITY HALLのステージで共演している。まるで接点がなければ話は別だが、そうやって関わったことがある以上、先輩として最後にしっかりとした「背中」を見せたい、という。これもまた彼女なりの未来のHKT48へのエールであり、なんとしても置き土産を残したい、という気持ちも見てとれた。
「卒業コンサートには私のファンの方がたくさん来てくださると思うんですけど、その方たちを自分のファンにしてしまおう! ぐらいの意気込みでステージに臨んでほしいです。アイドルがギラギラすることはけっして悪いことではないと思うし、私もそうやってきたわけだから」
2021年6月19日、アイドル界のひとつの歴史が終わりを告げ、新たなる息吹が同じ場所に芽生えるかも……これは単なる卒業コンサートではない!
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