【写真】『活弁シネマ倶楽部』で作品の裏話を語る内山雄人監督
現在の日本の内閣総理大臣である菅義偉の素顔に迫る“政治バラエティ映画”『パンケーキを毒見する』。ナレーターに俳優の古舘寛治を迎え、現役の政治家や元官僚、ジャーナリスト、そして各界の専門家が、「菅義偉」という人物について語り尽くしている。
さらに、これまで表に出てこなかったような証言や、過去の答弁も徹底検証。いたずらに意義を唱えたり、スキャンダルを暴こうとする政治ドキュメンタリーではなく、ブラックユーモアや風刺アニメを愉しみつつ、多角的に浮き彫りにされる菅政権の実態や、現在の日本について思考することを促す内容になっている。
森と内山監督のほか映画ジャーナリストの徐昊辰も迎え、裏話も盛りだくさんのトークを繰り広げている19日配信の『活弁シネマ倶楽部』。内山監督は番組内で「河村光庸プロデューサーから『この菅さんという人物の正体を暴いて欲しい』という話を持ちかけられたんです」とこの企画のはじまりを語った。さらに、「依頼の段階では、『一人の監督に断られた。そこで内山監督にお願いしたい』と言われたのですが、実際に完成してマスコミ試写会を実施した際、挨拶のために河村さんと登壇したんです。そのときに『6、7人の監督に断られて……』とおっしゃっていて。『いやいや、僕が聞いていたのと違いますよ』って(笑)」と暴露。だが、企画が進んでいく中で、テーマがテーマなだけにやはり尻込みしてしまう人は多いのかもしれないが、「選挙に影響を与える映画を製作したい」という思いも生まれたのだという。
製作期間は約150日と、製作開始から5カ月足らずで完成に至った今作。