アイドルとしてデビュー後セクシー女優に転身し、圧倒的な人気を誇る三上悠亜。2019年からはアパレルブランドのプロデュース、先日開催された「関西コレクション 2021 A/W」にも出演するなど、女性からの支持も厚い。
セクシー女優としてだけではなく、ブランドやK-POPグループのプロデュースなどジャンルレスに活躍する彼女に、デビュー時の決意や仕事論、結婚論について聞いた。(4回連載の3回目)

【写真】「ありのままの自分を見てほしい」三上悠亜の撮り下ろしカット【10点】

──三上さんはアイドル時代はグループの中でも選抜に選ばれるような超人気メンバーではなかった気がします。セクシー女優の世界で頂点を獲れたのはどうしてだとご自身ではお考えですか?

三上 私はアイドルが好きで、アイドルに憧れて、自分もアイドルになったんですよ。だからデビューした時点で満足しちゃって、「選抜に入りたい」とか「もっと順位を上げたい」とかいう欲がなかったんですよね。当時、考えていたのは「アイドルになれてうれしい!」「毎日が楽しい!」「メンバーのみんなが大好き!」みたいなこと。今思うと本当にアホみたいですけどね(笑)。

 当時、センターになるようなメンバーは「這い上がりたい」みたいな気持ちがすごく強かったんです。「もっとファンの人を増やしたい」とギラギラしていたけど、私はそういう気持ちが全然持てなかったんですよね。基本的に争いごとが苦手なのかも。私の考え方も甘かったし、「グループの中で競い合う」という環境が向いていなかったのもあると思います。「この子よりも私のほうが絶対に上!」という考え方がどうしてもできなくて。逆に「この子のほうがダンスは上手いし」とか感じちゃう。
そういう意味では、ソロで活動するほうが水は合っていたと思います。

──とはいえセクシー女優の世界も人気女優が山のようにいますから、それこそ群雄割拠の戦国時代だという見方もできます。

三上 大きかったのは自分の中で意識が変わったんですよ。デビューした瞬間から「三上悠亜として戦っていかなくちゃいけない」「もう絶対に失敗は許されない」って覚悟を決めました。大袈裟じゃなくて、「ここで成功できないようなら、もう私の人生は終わり」と自分を追い込んでいましたから。

 最終的に自分の意思でなったとはいえ、セクシー女優はアイドルと違って憧れていたわけではなかったんです。リスクを背負って、いろんなことも犠牲にしながら飛び込んだのに、そこでも満足できる結果が残せなかったら、自分で自分に絶望してしまいますよ。「何やってるの、私は?」って。だから「絶対に成し遂げなくてはいけない!」と目の色が変わったし、本当に必死でした。もう後がなかったんです。

──現在、三上さんは28歳。セクシー女優としてのキャリアは6年目になります。
引退のことを考えることもありますか?

三上 この世界でデビューしたとき、「30歳まではやってみよう」と決めたんです。かといって30歳で必ず辞めるというわけでもなくて、その先はどうなるか自分でもわからないのですが……。いずれにせよ30歳というのは当初から決めていたひとつの区切りではあるから、あと2年間は走り続けたいなと思っていますね。この6年間を振り返ってみて、すべて理想通り進んでいるかと言ったらそんなことはないけど、応援してくださるファンの方も増えたし、やりたいこともどんどん具体的に進んでいるし、自分は恵まれているなと感じることは多いんです。

 私のことだから、たぶんこれからも何かしらやりたいことは出てくるはず。その新しいことをやるにあたって、今の仕事を続けたほうがいいのか、あるいは辞めたほうがいいのか、その見極めが大事だと思うんですよね。やっぱりデビュー当時とは違って、私も地に足がついた感覚はあるんです。6年前は「とにかく有名になりたい」「人気者になりたい」ってガツガツしていましたけど、今はそれよりも自分の時間を有意義に使うほうに意識が向いています。

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