【写真】橋本萌花のナチュラルな魅力が輝く撮りおろしショット【10点】
──橋本さんは昨年から本格的にタレント活動を始めたそうですが、昔から芸能界に憧れはあったんですか?
橋本 小さい頃からアーティストを目指していました。少女時代さんが流行っていたいた時期というのもあって、K-POPに特に憧れがあって。ヒップホップやジャズなどいろんなジャンルのダンスを4歳から習っていたり、歌うのも大好きでレッスンに通っていました。当時はスクールのイベントでステージに立つこともありました。
──地元は兵庫県ですけど、上京したのは幾つのときですか?
橋本 15歳のとき、東京にある芸能系の高校に進学するのに合わせてです。でも、そこで現実を知りました。
──現実?
橋本 地元で芸能界を目指していたのは私だけだったんですけど、東京に来て、周りに芸能活動をしている友達がたくさんできて。周りとの差が明確に見える環境だったので、刺激的ではあったんですけど、厳しい世界なんだなって実感しました。オーディションを受けても全く受からずで……。今だったらSNSやYouTubeでアピールすることもできますけど、当時はそういう時代でもなかったですからね。それで挫折をして、高校を卒業するタイミングで一度夢を諦めたんです。
──なるほど。
橋本 夢は諦めたけど、大好きな歌は歌っていたくて。歌やダンスなどを交えたエンターテイメントショーを行うお店で働き始めました。
──もともとそういったお店の存在は知っていたんですか?
橋本 いや、知らなかったです。たまたまテレビで紹介されていたのを観て、毎日歌える場所があるんだと興味を持って応募しました。映画の『バーレスク』(2010年)が好きだったのも後押しになりました。
──橋本さんの務めていたお店では露出度の高い水着でのパフォーマンスもありますよね?
橋本 そうなんですよ。高校を卒業したばかりの頃は今より太っていたので、最初は水着に抵抗があったんですよね。でも歌いたい気持ちの方が強くて、働いているうちに徐々に抵抗がなくなっていきました。あと働いているうちに体重が10キロぐらい落ちたのもあります(笑)。
──10キロですか!
橋本 毎日踊っていたのもありますけど、無理をしない程度に食事制限もしたんです。というのもお店の衣装のサイズが1つしかなくて、太っているとチャックが締まらなくて……。身長173センチの私と身長145センチの子が同じサイズの衣装を着るんですよ(笑)。
──学生時代の歌とダンスの経験は活きましたか?
橋本 そうですね。センターで歌わせていただくことも多かったので、歌とダンスをやっておいて良かったなと思いました。
──お店の客層はどんな感じなんですか?
橋本 女性が圧倒的に多いですね。もちろん男性もいらっしゃるんですけど、一緒に連れて来た女性を楽しまたいという方が多かった印象です。韓国、中国、フィリピンなど、海外のお客さんも多かったですね。
──そのお店にはどれぐらい在籍したんですか?
橋本 2年半です。
──けっこう長いですね! 入れ替わりの激しい世界というイメージでした。
橋本 実際かなり入れ替わりは激しかったです。芸能界を目指している子だったり、お店自体に憧れて入ってくる子も多かったですけど、きつくて辞めていくんですよね。その中で残っていく子たちは、みんな意識が高かったですね。
──エンタメショーを行う店はテレビで取り上げられることがありますけど、橋本さんも店舗で取材を受けたことで芸能界への思いが再燃したのでしょうか?
橋本 それが全くなかったんです。
──それぐらい挫折した経験が尾を引いていたんですね。
橋本 今所属している事務所も、実は18歳のときから声をかけていただいていたんです。だけど「いいです」「大丈夫です」ってずっと断っていました。
──どうしてもう一度芸能界でやっていきたいと心変わりしたんですか?
橋本 1つは年齢的なことですね。もうすぐ22歳になるタイミングで、大学進学していたら卒業する年ですし、事務所の方に「芸能活動を始めるならギリギリの年齢だし、ラストチャンスと思って頑張ってみませんか?」と言われて、確かにそうだなと。あと私の働いていたお店はファンの方との距離が近いので、よくテレビや雑誌でも私を見たいと気持ちを伝えてくれる方が多かったので、その声が芸能活動をやりたいなって思う大きなきっかけになりました。
>>後編に続く
(取材・文/猪口貴裕)
▽橋本萌花(はしもと・もか)
1998年7月28日生まれ、兵庫県出身。
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