【写真】歳を重ねるごとに透明感を増す、後藤真希の撮り下ろしカット【10点】
──最近はYouTubeでの活躍も目立っていますよね。
後藤 はい、YouTubeはゲーム実況の「ゴマキのギルド」と、歌ってみた動画やメイク情報などを配信する「ゴマキとオウキ☆」の2種類やっています。それとは別にOPENREC.tvでも生配信していますし。もともとしゃべるのが苦手だったんですけど、今は人前で話すことが好きになっていますからね(笑)。そういった変化も自分の中でうれしいなって思うし、年齢を重ねることで幸せを感じるポイントが変わっている気もします。
──年齢を重ねて幸せを感じるポイントが変わると同時に、怒りを覚えるポイントも変わりました?
後藤 それはあまり変わらないかな。根っからの下町育ちなので、筋を通さないことが大嫌いなんですよ。道理に合わないのが許せない(笑)。
──後藤さんが憧れる女性像ってあると思うのですが、そういった方に影響も受けましたか?
後藤 どうだろうな……。好きな人のスタイルが自分に合っているかどうかは、また別の問題になってきますからね。私の場合、女の子っぽい女の子にどうしたってなれないんですよ。透明感のある可愛い女の子には絶対なれない(笑)。でも後藤真希は後藤真希でしかないから、そこは自然体でやっていくしかないなと考えています。
──自然体を心掛けているというのは何かきっかけが?
後藤 やっぱり大きかったのは出産です。モーニング娘。のOGもそういう人は多い気がしますけどね。裕ちゃん(中澤裕子)しかり、かおりん(飯田圭織)しかり、やぐっつぁん(矢口真里)しかり……。
──いまだに連絡も取り合っているんですか?
後藤 たまにLINEするくらいですけどね。でも、裕ちゃんとかは本当に変わったなと感じますよ。そもそもグループにいた頃は1人だけ年齢も上だったし、いつも注意するお母さん的な役回りだったので。
──お子様が2人いらっしゃいますが、アイドルにする気は?
後藤 私はまったく考えていないけど、本人がやりたいって言い出したら「でも本当に大変だよ」って釘を刺すでしょうね。だって私の時代よりも今のほうが、SNSや配信があることでメンタルもやられやすいですし。私のときはTwitterもInstagramもなく、せいぜい2ちゃんねるくらいでしたから。まあ私は自分の事が書かれた2ちゃんのスレッドを見まっくっていましたけど(笑)。
──とんでもない14歳ですよ。今は自分のことをエゴサして病んでしまう現役アイドルも多いですから。
後藤 これだけSNSが世の中に広がると、そうなるのもわかるんですけどね。でもいろんな否定的な意見があるかもしれないけど、変わらずに応援してくれるファンの方の声もあるわけじゃないですか。そういうところに耳を傾けたら、「まぁいいか」と割り切れるんです。
──後藤さんって今のアイドルはフォローしています? たとえばモーニング娘。’21が何人いるかとか……。
後藤 YouTubeのお薦め動画に出てくるし、ちょくちょくチェックはしていますよ。「そうか。今はこの子が人気なんだね」とか楽しんでいます。個人的に印象深いメンバーは小田さくらさんですね。最初にご挨拶させてもらったとき、本当に普通の子供だったんですよ。
──少なくても後藤さんがグループに加入したときの「金髪ギャル14歳」とはだいぶイメージは違いましたよね。
後藤 まったく違っていた(笑)。でも、その小田さんが最近は本当に綺麗になっているから溜め息が出ちゃって……。もう応援の仕方が完全にお母さん目線なんですよ。
──今の活動にアイドル時代の経験が活かされていると思いますか?
後藤 関係ないことをしているように見えるかもしれませんが、どこかできっと結びついているはずです。あの時代にモーニング娘。の一員だったことで、間違いなく根性はつきました。普通では経験できないことをたくさんしましたからね。若い頃の経験で無駄だったことはひとつもなかったと今は思っています。
▽後藤真希
本人が「肩の力を抜いて、沢山笑って、とても楽しい撮影でした」と振り返る10年ぶりの写真集『ramus』(講談社)は11月29日(月)発売。11月28日(日)には大阪・Billbord Live OSAKAにて、12月5日(日)には神奈川・Billbord Live YOKOHAMAにて10年ぶりのソロライブも開催予定だ。5日(日)の公演はdtvにて生配信も決定している。
【前編はこちら】後藤真希が語る10年ぶりの写真集「本当に出していいの? 今の私を撮っちゃうの?って思いました」
【中編はこちら】後藤真希が振り返るモー娘。時代と休業期間「歌から完全に離れたことで見えてきたもの」