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【写真】アラフォーでも増し続ける美しさ、熊切あさ美の撮りおろしカット
──熊切さんは今が「4回目のブレイク」とも言われていますが、これについてはどういう気持ちなんですか?
熊切 ブレイクと思ってもらえるのはありがたいな、と。過去の3回がどの時期を指しているのか正確にはわからないんですけど……。1回目はチェキッ娘、2回目は27歳で「ガケっぷちアイドル」として出させてもらったとき、3回目は……どこだろう(笑)?
──ガケっぷちアイドルは誰が言いだしたんですか?
熊切 自分からです。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)に出させていただいたときに、肩書を言わなきゃいけなくて、タレントって言うほどテレビに出てないし、グラビアアイドルって言うほどグラビアにも出てないし。お茶の間のみなさんから見て、ガケっぷちアイドルだったら、嫌な印象も与えないかなと思って言いだしたんです。そしたら(明石家)さんまさんがいじっておいしくしてくださったんです。ただ、その肩書でやっている以上は、体を張らなきゃいけなくて、他のアイドルの子が断った仕事も自分に回ってきたら全部受けていました。なので辛い時期でもありましたけど、それがあったから今の自分があります!
──逆に断れなくなってしまったんですね。
熊切 でも良いこともあって。たとえば、蛭子能収さんと海外でロケしたときに、蛭子さんがやるはずだったバンジージャンプを「跳べない」ってなってしまい、急遽、私が代わりに跳んだんです。蛭子さんって興味のないことは忘れちゃう方なんですけど、最近会ったときにそのときのことをまだ覚えてくださっていて、それはうれしかったですね。
──ガケっぷちアイドル時代は、けっこう長く続きましたよね。
熊切 お仕事が増えたらガケっぷちアイドルという肩書は外したかったんですけど、そうなると「次は何て肩書?」と求められて。私はもう肩書に縛られたくないし、ただのタレントでいいのに……私は必要されてないのかなって悩んだ時期もありました。
──そんな時期を乗り越えて、またブレイクするってなかなかできないことだと思います。芸能界を辞めたいと思ったことはありますか?
熊切 何度かありますよ。28歳のときに本気で辞めようと思って、そのときに共演していた方に相談したら「1年頑張ってみろ」と言われたんです。それで頑張ったら、実際にお仕事が増えてきて。その後も何回か辞めたいと思ったんですけど、その度に今辞めたら自分に負けると思って、どうせ辞めるんだったら、もうちょっと頑張ってから辞めようと思ってやってきました。辛い思いもしますけど、結局は好きなんだと思います。まだ、やりきったなって実感はないですし、辞めるときは、やりきったときって今は自分の中で決めているんです。
──とはいえ不完全燃焼のまま芸能界を去っていく方も多いと思います。熊切さんは芸能界で生き残る秘訣は何だと思いますか?
熊切 周りに恵まれていることと、逆にすれてないからだと思います。
──今後の目標を教えてください。
熊切 年齢も年齢なので、需要があるうちはグラビアを頑張りたいです。バラエティも好きなので今後もやっていきたいですし、12月に舞台に出させていただきますが、もっと演技のお仕事も増やしたいですね。
(取材・文/猪口貴裕)
▽熊切あさ美(くまきり・あさみ)
1980年6月9日生まれ、東京都出身。A型。161センチ/B80・W60・H83。
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