ゲーミングデバイスメーカー『Razer』とパートナーシップを締結した日本初の女性ストリーマー(※ゲームなどの配者)として活躍中のyunocy。過去には水沢柚乃として「#10秒グラビア」でバズり、グラビア界を席巻した彼女は一体なぜ改名をし、ストリーマーへの道を進んだのか? 今回、謎に包まれた私生活から配信のことなど、様々な話を聞いた。

(前後編の前編)

【写真7点】クールなルックスで人気を集めるyunocy撮り下ろしカット

──2021年1月1日に「水沢柚乃」から「yunocy」に改名して活動していくことをTwitterで発表して約1年が経ちます。現在はストリーマーとしての活動がメインですが、どういう経緯があったのでしょうか?

yunocy 16歳でグラビアを始めて、今の事務所に入ったのは17歳なんですけど、そのときからグラビアとゲームのお仕事両方をやらせていただいていました。今の事務所を選んだのも、ゲームの案件が多かったからでもあるんです。なのでストリーマーになったんですが、グラビアを完全に辞めた訳ではなく、もともとゲーム実況を見るのが大好きなので、そっちをメインに活動してみようかなという流れでした。グラビアも変わらず大好きなので、今のサイバーっぽいイメージに合うんだったらやりますけど、今は水着で海辺を走っても似合わないですからね(笑)。

──ストリーマーになるための準備期間はあったんですか?

yunocy 1、2年ぐらいかけて、徐々にビジュアルイメージから変えていきました。急にガラッと変えたら「あれ?」って受け入れられない方もいたと思うんです。グラビアが好きな方の中には、髪に少し赤を入れただけでも違和感を抱く人もいますからね。それまで花柄のワンピースみたいに女の子っぽい服を着ていたんですけど、ちょっとずつゲームっぽいサイバーなイメージに寄せていきました。髪も短くして、髪色も以前は暗めでしたけど、明るくしました。今の髪色も、数日前に事務所に確認せずに変えました(笑)。担当マネージャーも自由を推奨してくれてるので(笑)。


──配信自体は2年前から本格的に始めたんですよね。

yunocy そうですね。それまではYouTubeでたまに配信する程度だったんですけど、2年前にTwitch(※ゲーム専門のライブ配信サイト)に移動したのが本格的なスタートです。私自身、DeToNator(※日本のゲーミングチームで人気ストリーマーが多数在籍、Twitchとパートナーシップを結んでいる)さんが大好きで、よくTwitchを見ていたんですよね。

──本格的に始めるに当たって、他のストリーマーの研究などはしましたか?

yunocy 自分の中で伸び悩んでいるなと感じていたときに、人気ストリーマーの方の配信を見た時期もあったんですけど、私には真似ができないと思って諦めました。トークがめちゃめちゃ上手い人が多いので、そこに無理して合わせる必要はないかなと。肩ひじを張らずに普段と同じテンションで配信するようにしたら、気持ちも楽になりました。当初から配信するときは、ちゃんとおしゃれをするように心がけているんですけど、最近はパーカーでやるときもあります。

──どのぐらいのペースで配信しているんですか?

yunocy 2020年は1年目なのもあって頑張りすぎて、ほぼ毎日配信をしていました。しかも周りで長時間配信する人が多かったので、私も1回の配信で7時間以上やっていました。クリスマスは24時間配信もやりましたからね。でも限界を迎えてしまい、最近は1日2、3時間の配信を週4、5回程度にしたら、すごく楽になりました。


──プレイするゲームタイトルは何がメインなんですか?

yunocy 『Apex Legends』と『ヴァロ』(VALORANT)がメインで、たまにゲーセンで音ゲー配信をやっています。ただ2022年からは今までやってこなかった名作をやろうと考えていて、RPGやホラゲを毎月やっていこうかなと。けっこう、やってないゲームが多いんですよ。最近は新作が出たのもあって、『メガテン』(真・女神転生)シリーズや『ペルソナ』シリーズが人気ですけど、どちらもやったことがないんです。『ドラクエ』(ドラゴンクエスト)シリーズは大好きなんですけど、『FF』(ファイナルファンタジー)シリーズは全くやったことがないですし。好きなゲームをずっとやるタイプなので、配信をしていると「ちょっと損しているよね」と言われることもあって、それをなくしていこうかなと思っています。

──ストリーマーになってファン層は変化しましたか?

yunocy 年齢層が若くなりました。未成年の方も多くて、私がお酒を飲んで配信をやっているときに、「まだお酒が飲めない」みたいなコメントをする子が多くてびっくりしたんです。コロナ禍前は誕生日のオフ会でファンのみなさんとお酒を飲んだりしていたので、今は開催しても参加できないファンの子たちがたくさんいるんだと思いました。

──男女比はいかがですか?

yunocy 今も男性が圧倒的に多いんですけど、最近は女性の方も増えてきました。前はイベントを開くと男性しかいないってことも珍しくなかったんですけど、今は女性も来てくれます。

──女性ファンが増えたのはビジュアルイメージの影響も大きいんですか?

yunocy ですね。
そもそもストリーマーになるときに、「女性ファンを増やそう」というのがテーマとしてあって。同性のフォロワーが多い女性の配信者をチェックして、メイク系の配信をするとか、どういう内容が女の子は好きなのか勉強しました。

【後半はこちら】サイバー感あふれるグラビアがSNSで人気、yunocyが語るストリーマーとしての生き方

▽yunocy
端正なルックスとサイバーなビジュアルでSNSの総フォロワー数が80万人を超える人気ストリーマー。海外のゲーミングデバイスメーカー『Razer』とパートナーシップを締結した日本初の女性ストリーマーでもある。
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