雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。
第149回となる今回の観測期間は12月21日(火)~12月27日(月)。

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いよいよ2021年も残すところあとわずか。多くのアイドル番組が今年最後の放送を終えました。中でも12月26日(日)放送の『乃木坂工事中』『そこ曲がったら、櫻坂?』(ともにテレビ東京)は、いずれも年内をもってグループを卒業するメンバーの送別企画をオンエア。

2週に渡って生田絵梨花の希望をすべて叶える「大忘年会」を放送した『乃木坂工事中』では、乃木坂46メンバーがゲームやカラオケ大会で大盛り上がり。仮装カラオケなんて恥ずかしかったんじゃないかなと思うのですが、それでもみんなカメラの前で堂々と歌っていたのはリクエストした生田の人柄か、“トップアイドル・乃木坂46”としてのプライドか。地上波連ドラヒロインの山下美月がちょんまげのカツラ&キラキラの衣装で『マツケンサンバII』を歌うなんて、高低差ありすぎです。

そして当の生田はバナナマン設楽統と『ほっとけないよ』をデュエット歌唱、同・日村勇紀と『Get Wild』をコラボ演奏。ちなみに『ほっとけないよ』について、生田は自身の卒業コンサートが控えているにも関わらず自ら志願しハモリを練習したそう。実際にご覧になった方は分かると思うのですが、生田の卒コンってセットリストがとてつもなくハードでストイックだったじゃないですか。なのに、そこにこの練習まで加えるなんてタフすぎる! さらには突然のリクエストに応え『君の名は希望』の弾き語りまで披露し、最後まで意識の高さを見せてくれた生田絵梨花でした。

また、『そこ曲がったら、櫻坂?』では「約6年間お疲れ様! 守屋茜渡辺梨加卒業企画」と題し、卒業する2人がやりたかったことを実現。
そして、メンバー全員からのメッセージに加え、収録時点では活動休止中だった小林由依からの手紙も読み上げられ皆感涙。

個人的には、最近注目を集めていた守屋と増本綺良の姉妹のような関係性が今回もしっかりフィーチャーされていて、涙腺を刺激しました。「本当は寂しいけど、寂しくないぶっています」「甘えたりするのは迷惑かなと思って我慢していたんですけど、やっぱり離れたくなくて……」といった増本の言葉の端々からは、守屋を慕う気持ちがびしびしと伝わってきて胸が締めつけられましたね。とはいえ、卒業企画のシメとして顔面パイを受け止めバラエティを全うした守屋と渡辺の姿からは清々しさを感じました。

一方、そんな2番組とは完全に趣を異にしたのが『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)の「第2回 日向坂名言大賞を決めましょう!!」。

あれだけたくさんの発言をノミネートしておきながら、最終的にゲスト出演のアンガールズ田中卓志の発言を最優秀賞にしてしまうところが『ひなあい』らしいなと思いつつ、受賞の報せを聞いた田中の「日向坂から選べよ」というツッコミもごもっとも。もしノミネートが日向坂46メンバー限定だったらどれが大賞だったでしょうね? 筆者は河田陽菜の「8年前の秋頃だったでしょうか…、秋頃だったでしょうか?」が好きなんですけど、皆さんはいかがですか?

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「アイドル番組 極私的テレビ欄」
[2021年12月29日(水)~2022年1月11日(火)]
ライター左藤氏が個人的にチェックしようと思っている今週オンエアの番組を簡単な内容とともにご紹介。

◆12月29日(水)
『AKBINGO!NEO』
BS日テレ/24:00~/出演:AKB48
出演権を獲得したAKB48メンバー16人が、人気企画Kyun-1グランプリに挑む

◆1月7日(金)
『ラスアイ、よろしく!』
テレビ朝日/毎週金曜25:20~/出演:ラストアイドル
粗品生誕スペシャル。ラストアイドルメンバーが霜降り明星のネタに挑戦

◆1月9日(日)
『乃木坂工事中』
テレビ東京/毎週日曜24:00~/出演:乃木坂46
「B級ニュース大賞2021」。特別取り上げるほどでもないニュースが勢揃い

◆1月10日(月・祝)
『乃木坂スター誕生!2』
日本テレビ/毎週月曜24:29~/出演:乃木坂46・4期生
伊藤理々杏 with スーパーたまちゃんず登場。矢久保美緒率いる新グループも
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