NMB48からの卒業を電撃発表した梅山恋和。現在発売中のNMB48の26thシングル曲『恋と愛のその間には』では上西怜とWセンターを務めており、アイドル活動のラストスパートを駆け抜ける。
3月17日(木)には、NMB48 として、最初で最後の写真集『梅山恋和1st写真集 恋する人』(主婦と生活社)を発売し、3月26日(土)には、卒業コンサートがロームシアター京都で行われる。この先新たな道へと進んでいく梅山恋和に、今の気持ちを聞いた。(前後編の後編)

【写真】NMB48から電撃卒業する梅山恋和の撮り下ろしカット【6点】

【前編はこちら】NMB48卒業の梅山恋和、1st写真集は「まさか自分が水着になるなんてって驚いています」

──メンバーに対してはどんな気持ちでいますか?

梅山 今、NAMBATTLE2が行われている最中なんですけど、みんなの気合いが伝わってきて、明るいなって思います。

──未来が、ですか?

梅山 未来も今も。今年に入って空気が変わったと思います。去年はグループにとってよくない部分もあったんですけど、お正月の公演前にキャプテンの小嶋花梨ちゃんがみんなを集めて、ミーティングをしたんです。これからどうすればいいのか、みんなで意見を出し合いました。いい機会になったと思います。NAMBATTLE2は去年と違って個人戦があって、みんなをピリピリさせているけど、それがいい刺激になっています。

──卒業発表後、メンバーとは話しましたか?

梅山 あまり会う機会がなかったので、深い話はしていないけど、れーちゃん(上西怜)は「これからどうすんの?」「寂しいな」と言ってくれました。

──卒業シングルとなる『恋と愛のその間には』では、上西さんとWセンターですね。

梅山 MV撮影中は、これが最後だと自分ではわかっていたので、不思議な気持ちでした。
最近始まった新公演でもれーちゃんと私のWセンターだったんですけど、卒業発表後だったので、気持ちが軽くなったというか。最後の公演なので、頑張って追い込んで覚えました。

──卒業後は何をしたいですか?

梅山 英語の勉強をします。将来は海外留学を考えているけど、今は国内で勉強をするつもりです。いつか演技の勉強をしたいとも思っています。

──「将来の夢 女優」と公式サイトには書いてありますね。

梅山 北川景子さんが憧れの存在です。小さい頃からドラマや映画を観てきました。きれいですし、演技も好きでした。NMB48に入った頃から、将来は女優さんかモデルさんになりたいと思っていました。でも、英語を勉強することと、女優さんになりたいという夢は別物です。どっちも簡単なことではないけど、どっちも叶えたいです。
AKB48入山杏奈さんはスペイン語を話せるんですよね? めっちゃカッコいいと思います。映画を字幕なしで観てみたいですね。

──活動を振り返って、自分のどんなところが成長したと思いますか?

梅山 何もかも変わったんですけど(笑)、一番変わったのは考えるようになったことだと思います。入ったのは12歳だったから、目の前にあることをただやるだけでした。でも、今は将来のことを考えられるようになりました。

──大変だったことは?

梅山 公演に出るまでに、こんなにいっぱい覚えることがあるのかと思いました。アイドルって笑顔で踊っていればいいのかと思ったら、全然違いました。

──ダンスのAKIRA先生から教わって、今でも覚えている言葉は?

梅山 「動線は死んでも守れ」です。6年間、死んでも守りました(笑)。他には、「メンバーは野菜炒めや」という言葉もよく覚えています。いろんな種類のメンバーが踊って、動いて、混ざり合って、公演が完成するという意味なんですけど、めっちゃ覚えていますね。

──楽しかった思い出は?

梅山 ツアーでいろんなところに行けたことです! チームNでまわったツアー(2018年)が特に印象的です。
新潟では本郷柚巴ちゃんと相部屋で、一緒にごはんを食べに行ったりして、楽しい思い出になりました。福岡では小嶋花梨ちゃんと安田桃寧ちゃんと一緒に豚骨ラーメンを食べに行った思い出があります。

あとは、ソロコンサート(2020年)ですね。真っ赤なペンライトで染まった会場のことは一生忘れないと思います。埋まるかなって心配だったけど、チケットもグッズも完売して、夢のような日になりました。自分だけにコールもしていただいて、感動して泣いてしまいました。それまでは、公演の初日メンバーに選ばれなかったりして、苦しい思いもしたので。

──その苦しさはどうやって克服しましたか?

梅山 私は握手会を頑張りました。部ごとに髪型や衣装を変えて、楽しんでいただこうと工夫しました。そのうちに部数も増えてきて、自信になりました。

──同期の5期生はどんな存在ですか?

梅山 かけがえのない存在です。みんなでよくごはんを食べに行ったりして、楽しかったです。
5期生は10人と、ちょっと少な目なので、誰かが卒業すると寂しいなっていう気持ちになって。自分がいざ卒業するとなると、寂しい思いをさせちゃっているのかなって思います。

──ご家族にはどんな思いがありますか?

梅山 お母さんには本当に助けられました。朝4時とか5時に送り迎えをしてくれるんです。私に嫌なことがあって、お母さんに当たってしまったりして、申し訳ないこともしました。卒業したら親孝行したいです。最近、お母さんとウォーキングをしているんですけど、「あっという間やったな。あと一か月ないやん」っていう話になって。そういう話をしていると、だんだんと実感がわいてきます。

──この6年を一言で表現すると?

梅山 難しい! 一言だったら……「運命」ですね! 私がNMB48に入れたのも、メンバーやスタッフさん、ファンの皆さんに出会えたのも運命でした。いい経験をさせていただき本当に感謝しています。
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