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【写真】前向きな笑顔が魅力、岩村なちゅの自然体な撮りおろしカット【12点】
──2009年の結成から9年、2018年にPASSPO☆が解散します。
岩村 メンバーは三々五々で別々の道に進んだんですけど、本当にみんなやりたいことがバラバラだったんですよね。ヨガを仕事にしたいという子もいれば(安斉奈緒美)、バンドをやり始める子もいましたし(増井みお)。解散前に卒業した(槙田)紗子なんかは最初から裏方志向で、今やっている振付師に通じるようなことを当時から口にしていましたし。
──元PASSPO☆組は、それぞれのジャンルで活躍しているのが素晴らしいです。
岩村 それでワシはどうしたか? 2つの進路を考えたんですよね。1つは子供に携わる仕事。保育系の資格とか持っていないから大変なのは分かっていたけど、子供は昔から大好きだったから、挑戦するなら今がちょうどいいタイミングかなと思ったんです。そして、もう1つはソロでのタレント活動。そもそも最初は「モデルをやってみないか?」とスカウトされたわけで、グループでの活動は想定していたものじゃなかった。だから、本来あるべき姿に戻ろうと考えたんです。教育系に進むか、ソロでタレントを続けるか? そこで3カ月くらい悩みました。
──バラエティタレントとしての岩村さんは、『有吉反省会』(日本テレビ系)や『中居くん決めて』(TBS系)でも「体型がアイドル時代と変わり過ぎ!」と話題になりました。
岩村 アイドル時代で一番痩せていたときが48キロ。それで今が77キロだから……ヤバいですよね。自分で言っていてビックリしたんですけど、30キロ近く太ったってことか(笑)。一応、アイドルやっていたときは痩せなきゃいけないとは思っていたんです。やっぱりグループだから、全体のバランスとかもあるじゃないですか。他のメンバーに迷惑はかけたくなかったですし。振付の竹中先生も、衣装合わせのときにグループ全体のビジュアルを見ながら「ちょっと体型、気をつけようね」とかメンバーごとにアドバイスしてくれましたし。
──全体を見る竹中先生の立場からすると、当然、そうなるでしょうね。
岩村 ワシもグループ活動を始めたばかりの頃は結構マジで体型を気にしていましたね。とはいえダイエットも自己流だったから、今思うと栄養学的にひどかったですけど。
──岩村さんがバラエティ番組に出演する際は、しばしば自堕落な生活も話題になります。
岩村 誤解しないでいただきたいんですけど、なにもワシはアイドルを辞めてから急に自堕落になったわけじゃないんですよ。生まれついての自堕落なんです。威張れる話じゃないですけどアイドル時代も遅刻を繰り返してきたし、食べることは大好きだから後期はライブ中もステージでモグモグしていました。まぁPASSPO☆自体がそういうゆるい雰囲気を許してくれるグループだったという面もありますけどね。そんなワシがアイドルじゃなくなったとき、いよいよストッパーが外れたというか、本来の姿が露わになったわけです。
──普段の食生活はどんな感じなんですか?
岩村 アイドル辞めてからは乱れまくりですね。自炊はまったくしないんですよ。ほぼUber Eats。「Uber Eats→Uber Eats→出前館→Uber Eats」みたいなローテーションですかね。
──お酒も相当飲むらしいですね。
岩村 お酒は大好きですね。昼間からやっている安いチェーンの居酒屋さんがあるじゃないですか。ああいうお店で、1人でよく飲んでいます。最初の一杯はビール。それが終わるとバケツみたいなメガサイズのピッチャーで緑茶ハイを頼むんですよ。一応、健康に気を遣った上での緑茶ハイなんですけど(笑)。
──家で晩酌もするんでしょうか?
岩村 もちろんです。一時期、ストロングゼロに死ぬほどハマっていたんですよ。あれを箱買いして、常に切らさない状態にしていました。ストロングゼロのブームが自分の中で終わってからは、二階堂の焼酎ブームが到来しまして。今は二階堂を箱買いしています。お酒だけはやめられないですね。二日酔いのときは地獄みたいな気分になりますけど。
──パチンコにも目がなく、1日の始まりは店頭に並ぶことからだそうで。
岩村 抽選って分かりますか? 人気のあるパチンコ屋さんだと9時前から1000人近くが並び、お店に入れる人を決めるんですよ。まずワシもその列に並んで、開店から閉店まで基本的にはずっと打っていて、お昼ご飯のときだけペットボトルとかを台に置いて離れ、家に帰ったらお酒を飲んで寝ます。だって他にやることがないんですもん。
──ちなみに生活費はどうされているんですか?
岩村 パチンコは好きだけど、そこまで派手にお金は使っていないんです。
──転んでもただでは起きないしたたかさ!
岩村 もちろん当時は仕事に繋げたくてパチンコにハマっていたわけじゃなくて、惰性で打っていただけですけど(笑)。最近は忙しくてなかなかパチンコ屋に行く時間もないんですよ。行くとしても「番組の勉強のため」という意味合いが強く、メモを取りながら打っているくらいですし。でも、これに関してはワシの努力とか実力という要素は一切なく、すべて会社のマネージャーさんの頑張りです。本当に感謝しています。
──どういった流れで仕事に繋げたんですか?
マネ もともとうちは手島優などがパチンコ系の番組でお仕事させていただく機会があったんです。それで制作の方から「プラチナムさんの方でパチンコ好きのタレントさんはいないですかね?」みたいな感じでお声がけいただいたんですよね。
岩村 自堕落な生活からの一発逆転でした(笑)。
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(取材・文/小野田衛)
▽岩村なちゅ(いわむら・なちゅ)
1991年 7月 29日生まれ、神奈川県出身。
Twitter:@iwamuranatsumi
Instagram:iwamuranachu