アイドルグループ・Mystearのメンバーとしての活動や、モデル活動、数々の雑誌でグラビアを飾るなど、今話題沸騰中の美少女・宮崎あみさ。様々なフィールドで活躍する彼女は、今年3月より放送開始のスーパー戦隊シリーズ最新作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の敵幹部・脳人(ノート)の「ソノニ」役に大抜擢。
なんと今作が宮崎にとって初演技作だという。女優としての一歩を踏みしめた今の気持ち、撮影現場秘話、そして憧れの人との出会いを素直な目線で語ってくれた。(前中後編の前編)

【写真】特撮出演で話題、透明感がすさまじい宮崎あみさ撮りおろしカット【15点】

──前回インタビューしたのが、ちょうど1年前。その際は、グラビアもアイドルも頑張っていきたいとお話をされていました。その言葉通り、昨年は飛躍の1年になりましたね。

宮崎 ウフフ。そうですね、本当に自分でもビックリ。去年はSNSのフォロワーは目に見えて増えましたね。Mystearでの活動でも、「グラビアで見たよ」って言って会いに来てくれる人や、「雑誌買ったよ!」とSNSで報告してくれる方、それにアイドルさんからも一緒に「写真撮ってください!」と言われる数もものすごく増えて、少しは注目していただけているのかな~って。けど街中とかで声かけられるとかは……全然。まだオーラは足りないようです。もっと頑張ります。


──その活躍の波に乗る中、スーパー戦隊シリーズ最新作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の敵幹部・脳人の「ソノニ」役に選ばれ、女優デビューを果します。おめでとうございます! 制作発表会見、拝見しましたよ。堂々としていましたね。

宮崎 ありがとうございます。正直、制作発表会の日は緊張しまくりだったし、丸顔レベルMAX状態で恥ずかしかった(照笑)。

──なぜ丸顔レベルMAX状態だったんですか?

宮崎 自分でも分からなくて……太ったのかなあ? ソノニの衣装採寸の日、見栄を張ってウェストへこませていたんですよ。そうしたら、すごくお腹が開いている衣装が完成していて。「あっ、お腹出ているのバレる。終わった……」と思ったぐらい(笑)。案の定キツくて着るのが大変で……最近は毎日筋トレしています。この衣装を着ちゃったらもう太れません。今年は自分を鍛え直す1年になりそうです。


──いつ頃から、女優への道を強く意識するようになったのですか?

宮崎 この1年でMVに4本ほど出演する機会をいただいたんですよ。MVって喋らない演技なんですけど、“自分じゃない誰か”になれるのが楽しいなと思って。もっと本格的に私も演技をやりたい! とマネージャーさんにお願いしたところ、演技の先生を紹介していただき、演技と殺陣を教えてもらうようになったんです。

──レッスンを経験してみて、演技の素質はあると思いました?

宮崎 全然!「自分、下手なんだなあ。演技できるのかな?」レベル。けど楽しいんですよ。楽しいとなると頑張りたくなるから、下手なりに頑張って、時間をかけて台本を覚えたり、演技練習したりしています。けどやっぱ「あれ、ちょっと違うな? ヤバイなあ」の連続です(苦笑)。

──演じる上で、何が苦手だなと思いました?

宮崎 自分が出せないことです。私本当に自分に自信がないから、演じていると恥ずかしくなってしまうんですよ。恥が捨てられないから声も小さくなっちゃうし、全然自分も出せなっちゃう。オーディションの時も恥ずかしくなっちゃって、100%の力が出せなかったんですよ。


──その恥ずかしさは改善できました?

宮崎 『ドンブラザーズ』の撮影に入る前に、みんなで顔合わせも兼ねて演技する時間があったんです。そこで共演者の方々はもう恥とか何もなくて全力で演技していて。そこで「ここで恥ずかしがる方がもっと恥ずかしいな」と思えたんですよね。みんなのおかげで少しずつだけど克服できそうです。

──何か自分なりにコツを掴めたのでしょうか?

宮崎 恥ずかしくなりそうになったときは「もうどうにでもなれ! 私、ソノニだから。宮崎あみさじゃないから!」という気持ちになると、スッと演技に集中できています。けど、何かとこう意識しないと自分が出てきそうになるので大変です(笑)。

──ソノニは、一体どのようなキャラクターなのですか?

宮崎 う~ん……実は、謎だらけで。まだ全然今の撮影段階では、謎に満ち溢れすぎている子なんですよ。

──演じる宮崎さんもその実体がまだ掴めていないんですね。

宮崎 はい。ただ、ソノニの初登場シーンの台本に「妖艶な女」と書いてあったんですよ。
なので……妖艶なのは間違いありません。私が妖艶さを出せているかは分かりませんが(笑)。他にもいただいた設定資料の中に「人間の“恋愛”たるものに興味を持つ」と書いてあって。脳人の3人は、感情を持っていない結構冷たいキャラクターで、だから人間の持っている「欲望」に興味があるんですよ。それがソノニの場合「恋愛」なんですよ。私的には妖艶ではありつつ、中身は可愛い子なのかなあって。

──なるほど。

宮崎 恋愛に興味がある女の子って、可愛くありませんか? 話が進むたびに、だんだんとソノニの可愛らしい部分が出てくるんじゃないかな? って勝手に想像しては、勝手に楽しみにしています。

──これまでスーパー戦隊シリーズに触れてきていました?

宮崎 全然。姉弟がいるので一緒に見ることはあっても、どちらかというとその後の『プリキュア』ばかり見ていたので、あまり記憶には残っていないんですよ(笑)。

──過去、戦隊シリーズには女性の敵役が数多く登場しました。演技のために研究することは?

宮崎 ソノニ役に決まってから、「悪役・女優」と調べて出てきた動画をひたすら観て勉強しました。
ただ、動画の役とソノニのキャラが離れていたので、勉強した通りに本番を迎えると全然想像していたものと違う演技になっちゃって(苦笑)。今は「東映特撮ファンクラブ」という動画アプリに入ったので、そこで戦隊ヒーローシリーズを観て勉強しています。

──調べてみて、この女優さんいいなと思われた方はいます?

宮崎 桃月なしこちゃんのヨドンナ様(『魔進戦隊キラメイジャー』)はスゴイなあ~! と思って見ていました。ただ、ヨドンナ様はボクっ娘だし、すごくクセ強めなので、どっちかというと、『ドンブラザーズ』ではソノザぽいんですよね。ちょっとソノニぽい敵役は私が見てきた中にはいないんですよね。

──ということは、ソノニのキャラクターをゼロから手探りで作りだしていかないといけないんですね。

宮崎 そうなんです! この先、ソノニちゃんのキャラが明かされていくと思うので、その変化に対応できるように、もっと色々な要素を取り入れないといけないなあと思いました。

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(取材・文/田口俊輔)
▽宮崎あみさ(みやざき・あみさ)
2002年10月28日生まれ、東京都出身。149センチ。A型。ミャンマーと日本のハーフ。
Twitter:@amisa_mystear
Instagram:miyazaki_aa
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