『バチェラー・ジャパン』シーズン4に出演し、“あざとかわいいパン講師”として注目を集めた休井美郷。6月21日に『休井美郷写真集 Qun(きゅん)』(主婦と生活社)を発売した彼女に、夢の1つだったという写真集への思いや、あざといと言われることでの気づきについて話してもらった。
(前後編の前編)

【写真】ほっそりとした美脚にも注目、休井美郷の撮りおろしカット【12点】

──休井さんはもともと写真集を発売したいという夢があったんですよね?

休井 昔、アイドルをしていたんですけど、その頃から「東京ガールズコレクションでランウェイを歩くこと」「写真集を出すこと」「雑誌の表紙を飾る」という3つの夢があったんです。でもまさか自分が写真集を出せるとは思っていなかったので、びっくりしましたし本当に嬉しかったですね。

──衣装チェックにも参加されたそうですが、今回の写真集でこだわったことはありますか?

休井 女性の方にも喜んでほしかったので、どういうことをしたらいいかなと考えたときに、私が見るんだったら体作りの方法とかを見たいなと思ったんです。それで4キロくらい体重を落としたり、体を見せるためにあえて衣装も布の少ないものを選びました(笑)。あとは私がもう31歳なので、大人っぽさや色気を大事にしていきたいなと思って、そういうカットを多めにしてもらいました。

──完成した写真集をご覧になって、新鮮に感じたカットや自分らしいなと感じたカットは?

休井 やっぱり上半身に何も着ず、ドーナツでバストを隠したカットですね。もちろんやったことがなかったので、新鮮でした(笑)。あとはお酒を飲んでいるカット。本当に酔っぱらっているので顔が真っ赤なんですけど、そこがすごくお酒好きの私らしい感じがします。同じ感じで、ごはんを食べているところもおいしくてそのままの笑顔が出ているなと思います。

──発売前に先行カットが出ていますが、ファンの方からの反応はいかがですか?

休井 やっぱりお酒を飲んでいるカットは反響がよかったですね。あとは「表紙がこれになりました」と投稿した瞬間、1000人ぐらいインスタのフォロワーさんが増えたのにはびっくりしました。
ものすごく悩んでいた中でスタッフの方から「やっぱり笑っているのがらしくていい」とアドバイスをいただいて選んだカットだったので、これにしてよかったですね。

──写真集の撮影を通して、得たものや感じることはありますか?

休井 うーん、改めてみんなのことを裏切れないなぁという気持ちになります(笑)。やっぱりこうやって形になって出てくると、もっと頑張ろうって思いますし。でもそれはお手に取ってくださった方にも同じで、この写真集が“一歩踏み出す勇気”みたいなものになってくれたらいいなと思っているんです。

──一歩踏み出す勇気、ですか。

休井 そう。ドーナツブラを始め、私が露出に一歩ガッと踏み出したことによって「自分も頑張ろう」とか、そう思ってもらえる活力になってほしいなと思っています。

──今回のタイトル「Qun(きゅん)」にちなんで、休井さんが最近キュンとしたことを教えてください。

休井 ……あ、ドラマを観てときめきました! 私、寝る前に映画を観る習慣があるんですけど、この間『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』を観て。夜中にキュンキュンしながら寝落ちしていました(笑)。

──キュン寝落ちは新しいですね(笑)。そして休井さんといえば“あざとい”ということで注目されましたが、ご自分ではどういうところがあざといと思われていると感じますか?

休井 もともとよく言われていることではあるんですけど、本当に自分ではそう思ったことがなくて。
でも『バチェラー・ジャパン』シーズン4で“あざといは正義”というキャッチコピーがついたときにさすがに自覚しました(笑)。表面的には2話のデートシーンがあざといに繋がって見られているんだなと思いますけど、個人的にはボディタッチや色気を使うことイコールあざといにはしてほしくないんですよ。

──では休井さんにとってのあざといとは何でしょう?

休井 例えば写真集を出すにあたって「どんなことをしたら喜んでくれるんだろう?」「女の人はこういうのが見たいんじゃないかな」と考えたような、そういう相手のことを考える気持ちをあざといだと思ってほしいですね。

──なるほど。休井さんのインスタグラムを拝見していると、女性のコメントが多いなと思うのですが、女性と男性から見たあざとさは違うと思いますか?

休井 どうなんだろう……男性はきっと分かりやすいのが好きですよね(笑)? でも女性はコメントとかで「あざとさの中にちょっと毒のあるところが好き」と言ってくれる方が多い気がします。

──あざといと注目されたことで、ご自分で発見があったことや意識するようになったことはありますか?

休井 常に笑顔でいることはすごく大事だなと思うようになりましたね。まあ能天気なのでもともとヘラヘラしていたんですけど(笑)、大変なときでも笑ったり人に優しくすることは大事だとより強く思うようになりました。

──先ほどあざといともともとよく言われていたとおっしゃっていましたが、休井さんはどんな学生だったんですか?

休井 昔も今もなんですけど、本当に自由人でした(笑)。学校だと、女の子ってよくグループに分かれたりするじゃないですか。でもどこにも属さないでフラフラして、気分次第で毎日違う子とお昼を食べたりしていましたね。結局卒業旅行もいろんな子と何回も行きましたし、振り返ると自分でも不思議なポジションでしたね(笑)。

──何回も卒業旅行に行けるのは楽しそうです(笑)。
人との付き合い方に関して、大人になってから変化はありますか?

休井 ありましたけど、本当に友だちは少ないです。狭く深くタイプですね。

──どういう方と仲良くなりやすいですか?

休井 性格もバラバラですし、それこそ見た目も服装も、好きなものも共通していることって何もないかもしれないです。お酒好きなぐらいかな(笑)? 別に飲めなくてもいいんですけど、やっぱ飲んで喋ると一歩踏み込めるみたいなところがあるじゃないですか。それで仲良くなりやすいのかもしれません。

──今回写真集を出すという夢を叶えて、この先に思い描いていることはありますか?

休井 芸能活動をするにあたって1つ重点を置いているというか、みんなに伝えたいと考えていることがあるんです。それは何歳で芸能界に戻ってきても大丈夫だし、逆に辞めるときも勇気が必要だということ。というのも、私がアイドルをやっていたときはまだ若くて何をしたらいいかも分からない上に、相談できる同じような経験をしてきた人もいなかったので、人生の中で一番辛い時期だったんです。でも一度芸能の仕事を辞めて戻ってきて、今はパン講師のお仕事もすごく楽しいんです。なので、そういうことを伝えるためにも、自伝のような30歳になるまでの生い立ちをまとめた本を書きたいんです。

──執筆志望とは驚きました。休井さんも辛い時期に、そういう助けになるものがほしかったから、ということでしょうか?

休井 そうですね。
私はめちゃくちゃ田舎育ちで、周りに芸能のお仕事やアイドルを経験してきた人がいなかったので、上京してから本当に辛くて(笑)。でも誰か体験談を教えてくれる人がいたらいろいろ相談できただろうし、考え方が変わっていたりしたのかなと思うんです。きっと同じ境遇の若い子も多いと思うんですよ。だから私が経験してきたことを伝えることで、誰かの勇気になったらなと思っています。

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(取材・文/東海林その子)
▽休井美郷(きゅうい・みさと)
1991年4月22日生まれ、大阪府出身。Amazon Prime Videoの人気番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4で注目を集め、パン教室の先生として働く”あざとい系女子”として話題を呼んだ。『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日)などのテレビ番組にも出演しタレントとしても活躍している。
Twitter:@kyuui_misato
Instagram:kyuui_misato
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