「第8回日本制服アワード」女子グランプリに輝き、ドラマや舞台を中心にグラビアでも活躍する女優の竹内詩乃。7月15日には初の写真集『内緒』(ワニブックス)をリリースする彼女に、改めて芸能界入りのきっかけや、日本史にフラダンス、漫画など、好奇心旺盛で多趣味な私生活について聞いた。
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【写真】爽やかさ120%、竹内詩乃の撮りおろしカット【15点】

──竹内さんが芸能界に興味を持ったきっかけを、改めて教えてください。

竹内 もともとはこの世界に興味はなかったんですけど、中1のときに母親と洋服を買いに行ったら、雑誌のモデルオーディションのチラシがあって、店員さんに「受けてみたら?」と言われてノリで受けたんです。そしたらトントン拍子に最終まで行って「合格するかも?」と思っていたんですけど落ちてしまって。それがすごく悔しかったんですよね。だから「ここで受かった人たちよりも上にいってやる!」と思って(笑)、目指し始めました。

──負けん気が強いんですね。

竹内 そうですね。これまでいろいろ習い事をやってきてそつなくできていたから、初めて挫折みたいな気持ちを味わいました。そして、14歳のときに今の事務所の方にスカウトされて、本格的に活動を始めました。

──実際に仕事をしてみて、もともと持っていた芸能界のイメージとのギャップなどはありましたか?

竹内 『ガラスの仮面』がもともと好きだったから、北島マヤみたいに演技は軽くできるものだと思っていたら難しくて、そこはギャップがありました。私は天才じゃなかった……!って(笑)。ちょっと甘く見ていましたね。
でも演技もモデルもグラビアも、何をやっても楽しいし、これからもいろいろやってきたいです。

──これまでを振り返って、自分自身が成長できたと感じたお仕事は何ですか?

竹内 いろいろあるんですけど、最近だと舞台の「フラガール -dance for smile-」がすごく印象に残っています。もともと高校の部活でフラダンス部に入っていたので、自分の特技だったことが仕事に活かせたのはすごく嬉しかったし、それまで集団行動ができない人間だったんですけど、舞台でいろんな人と関わって協調性がついたかなとちょっと思っています(笑)。特に「この子と仲良くなりたい!」と思った子には頑張って話しかけることもできるようになったんですよ。今まで仲良くなりたいと思っても自分から動いたことがなかったので、そういうところは成長できたかなと思います。

──竹内さんといえば歴史に御朱印集め、空手などいろんな趣味や特技がありますよね。どうやって興味を持つことが多いんですか?

竹内 日本史は興味がなかったんですけど、高校のときの先生が大好きで勉強を頑張ろうと思ったら自然と好きになりました。戦後だといろんな資料がある上で勉強しますけど、私が好きな平安よりも前の時代は資料が少ないから、自分で考えながら勉強するのがすごく楽しくて。特に菅原道真を推しています! もともとアニメを観たら推しを作るタイプなんですけど、遣唐使廃止で国風文化が栄えたことや、京都から福岡に左遷された経緯を考えているうちに推しにしようと思ったんです(笑)。あとは勉強を頑張っているときに道真ゆかりの北野天満宮に行っていたというのも大きいですね。

──アニメもお好きなんですね。

竹内 『プリキュア』で好きなキャラが弾いていたので5歳からバイオリンを始めたり、『らんま1/2』で格闘技をやっていたのに憧れて空手を始めたり……とアニメの影響は大きいですね。
迷ったらやっちゃうというか、考えるよりも先に動いちゃいます。

──ほかに好きな作品はありますか?

竹内 これまでで一番好きなのは『宝石の国』です。本当に絵がキレイだし、いいように言うと「儚い」けど、結構病む内容というか。最初は私が好きな主人公のフォス(フォスフォフィライト)の成長記録だと思っていたんですけど、どんどん落ちていくから目が離せなくて。フォスには途中で大きな変化があって、頭のよさがありつつも、もともとの抜けている部分もたまに出てきて、私が高校のときに頭がよくなるように頑張って勉強したことがあるから、ちょっと似ているかな?と思って推しなんです(笑)。あと最近は『応天の門』という在原業平と菅原道真が主人公の漫画がすごく好きですね。

──今後、お仕事やプライベートでさらに深めていきたいことは何ですか?

竹内 本当に歴史が好きだから、時代劇に出てみたいです。プライベートだと一人旅がすごく好きで、高校を卒業してからいっぱい行ったんですけど、免許を持ってなくてあんまり広い範囲には行けないから、気が向いたら免許を取って行ったことのない場所に行けたらいいなと思っています。

──今行きたいのはどこですか?

竹内 京都が一番好きなんですけどこの前行ったので(笑)、それ以外だと『平家物語』の影響で厳島神社に行きたいのと、去年行った太宰府天満宮がすごくよかったからまた行きたい! 宮崎の高千穂も日本神話のゆかりの地だから行ってみたいなって思ったり……いろいろありますね。

──やはりどこも歴史にちなんだ場所になるんですね。

竹内 そうですね。気が付いたらそうなっています(笑)。
でも食べるのも好きだから香川のうどんや、伊勢神宮の赤福、その土地ならではの食べものも一緒に楽しみたいです!

(取材・文/東海林その子)
▽竹内詩乃(たけうち・しの)
2002年7月15日生まれ、千葉県出身。原宿でスカウトされ、2016年に活動をスタート。「第8回日本制服アワード」女子グランプリに輝き、ドラマ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』に出演など女優として活躍しながら、TikTokでバズるなど新たなフィールドでも注目を集めている。

▼竹内詩乃 初写真集『内緒』(ワニブックス)
発売日:7月15日(金)
撮影:唐木貴央
定価:3,000 円+税
発売記念イベント:7月16日(土)の13時よりSHIBUYA TSUTAYAにて開催
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