TBS系のバラエティ『水曜日のダウンタウン』の安田大サーカスクロちゃんドッキリ企画「MONSTER IDOL」から生まれた豆柴の大群。結成して早くも3年が経った彼女たちだが、お互いの関係性に変化はあったのか? 仲良しすぎる5人の本音を聞いた。

(前中後編の後編)

【写真】3年で成長を遂げた豆柴の大群 撮り下ろし写真【5点】

──今やAKBグループやハロプロと並ぶアイドル集団となったWACKですが、その看板に対して思うことは?

ナオ WACKの中にあって、たしかに私たちは特殊なグループなんですよね。私たちがWACKに憧れていたことは事実で、それでWACKのオーディションも受けました。でもテレビも絡んだ結成の経緯があったから、WACKの本流とは少し違うかなと思ってます。

ハナエ 渡辺淳之介さん(WACK代表)によって選ばれたわけじゃないですからね。選んだのはクロちゃんですから。

ナオ 今となっては、凄く有難いなと思うのですが、WACKのファンはWACKというブランドに誇りを持っている方が多いから、「お前らなんかWACKの一員として認めねぇよ」みたいな無言の圧力も当初は感じていたんです。ただ、その厳しい目線が3年をかけて徐々にですが変わってきた部分もあるのかなって感じていて。

ハナエ WACKの他のグループのファンの人が「初めて豆柴に来ました」とか言ってくれると、本当にうれしくなります。ようやくWACKのメンバーになれたのかなって思いますし。

──離合集散も多いWACK勢ですが、新しいグループやメンバーには危機感も感じますか? それとも同じWACKのメンバーとして仲よくやっていきたい気持ち?

アイカ 完全にライバルです!

ハナエ ASPとか勢いもあるし、レコード会社も同じエイベックスだから比べられちゃうだろうし。

ナオ そのへんは結構バチバチです。というか、豆柴に限らずWACK全体がライバル意識が強いんですよ。
決して「仲良しこよし」みたいな雰囲気にならないですし。

──WACKの屋台骨を支えるBiSHも2023年には解散しますし、豆柴の大群の双肩にかかる期待もますます大きくなるのでは?

ナオ 私たちも、すでに新人気分でいることは許されない段階に来ていると思うんです。正直、初々しさでは勝負できないですし。

ミユキ そうだよね。本当にしっかりしなくちゃ……。

ナオ まずは自分たちの足場を固めることが第一ですけど、これからはWACK全体のことも考えていかなくちゃいけない立場になると思うんです。

カエデ たとえばWACKでやるツアーでは、「他のグループと比べて、豆柴のときはお客さんの手が上がっていないな」と感じることもあったんですね。そんなの単純に悔しいじゃないですか。なんとかこの状況を変えたいと思っていたし、そのためには地道にライブの質を上げていくしかないと考えたんです。

──結成当初はパフォーマンス面でカエデさんがファンから厳しい見方をされることもありました。それも時間を掛けて払拭したということになりますか?

カエデ 「最近、カエデちゃんが目立たなくなったね」と言われることがあるんです。前は私だけ下手クソで動きが悪目立ちしていたのが、他の4人と揃ってきたということなんでしょうね。
ここからは「目立たなくなった」じゃなくて、いい意味で目立つ存在になっていきたいです。「あの子の動き、すごいよね」って言われるようになれたらなって。

──7月20日にはシングル『豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー』がリリースされました。ズバリ聴きどころは?

ハナエ 『豆んJOY』は豆柴の大群にとっても新しいジャンルの曲。イントロはあの世界的に有名な楽曲のオマージュになっています。

ナオ 私たちのことを知らない人でも、あのリズムは流れてくると無条件に乗ってしまいますからね。振付は私とハナエで考えたんですけど、みんなで一斉に手を上げて盛り上がることができるんじゃないかと思っています。

ミユキ 『間違いだらけのヒーロー』はクロちゃんの歌詞が独特すぎる! 譜割りとか無視してフリーダムに書くものだから、歌うのがすごく難しいんですよ。

カエデ 歌詞が上がってから、慌てて松隈(ケンタ)さんがメロディを変更していたもんね。「これじゃ入らないな」と言って。

ハナエ でも、作詞家・クロちゃんとしては新境地を切り拓いたかもしれない。発想が異常でナンセンスなのはいつも通りなんですけど、サビの部分はメッセージ性が強くて説得力があるんですよ。


ミユキ クロちゃん曰く「この曲は、いい意味でも悪い意味でも“まっすぐでドジな女の子”を描いている」とのことらしくて。それが私たち5人のことを指すのかは謎なんですけど……そこはリスナーの方たちがジャッジしていただければなと思います。

──5人は全力で頑張っていると思うのですが、現在は何を目標にして活動しているのでしょうか?

ミユキ 東京ドームでのワンマン! そこはデビュー当時から一貫して変わらないです。

ハナエ だけど「東京ドームが目標です」って漠然と口にするだけじゃなくて、そこに至るまでのプロセスをもっと具体的に考えるようにはなりましたね。たとえばツアーを全部ソールドアウトさせたいし、新規ファンの方も大勢増やしたい。もちろん知名度も上げたいですし。そういうことをひとつずつクリアしていかないと、東京ドームという大きな目標には到達できないでしょうから。

アイカ 最近、ライブをやると「初めて来ました」という声を聞くことが多いんです。もちろんそれは私たちにとってとてもありがたいこと。だから、そういう方をガッカリさせちゃ絶対いけないと思うんですね。「初めてきたけど楽しかった」と感じてもらえるようなライブを私たち自身が作っていかなくてはいけないんです。

カエデ 本当にそうだよね。
結局は私たち次第だと思う。

アイカ アイドルっていろんな要素によって成り立っていると思うんですけど、ライブの内容に関しては絶対に妥協したくないです。まだまだ伸びしろだらけの私たちなので、これからも温かく応援してくださるとうれしいです!

【前編はこちら】豆柴の大群、クロちゃんへ大クレーム「とにかく既読無視はやめてほしい」

▽豆柴の大群
アイカ・ザ・スパイ、ハナエモンスター、カエデフェニックス、ミユキエンジェル、ナオ・オブ・ナオの5人からなる『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の番組内企画「MONSTER IDOL」から誕生した、安田大サーカスのクロちゃんがアドバイザーを務めるアイドルグループ。最新シングル『豆んJOY / 間違いだらけのヒーロー』発売中。
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