【写真】BiSHのいないステージ他、TIF2022
今年のTIFは新型コロナウイルスが拡散する中で開催されたことで、直前になってメンバーが感染し出演を辞退するグループが相次いだ。“楽器を持たないパンクバンド”「BiSH」もアイナ・ジ・エンドのコロナ感染で、出演前日にキャンセルが発表された。
本来BiSHが出演するはずだった7日、夕暮れの野外ステージ「スマイルガーデン」。ステージ上はもちろん無人だったが、会場内にはBiSHの曲『BiSH-星が瞬く夜に-』が次のステージが始まるまで何度もループして流された。
BiSHはこれまでのTIFで『BiSH-星が瞬く夜に-』のみを繰り返しパフォーマンスするライブを何度も行っており、昨年10月に行われたTIF2021でもスマイルガーデンのステージで6回連続この曲を披露するなどTIFの名物となっている。会場のBGMは、それらを踏襲した粋な演出で、その意図をくんでか、BiSHのファンらしい人たちも曲に合わせて振りコピをしていた。
ステージ自体はないため、プレスエリアでこの光景を見ていたのは筆者とBiSHファンというTIFの関係者の男性の2人だけ。この演出がどこからの発案か知りたくて、この関係者の男性に聞いてみると、調べて後日教えてくれた。
「今回のBiSHステージは、フジテレビ側から所属事務所のWACKさんへこれまでのBiSHさんのセットリストを踏襲し音源だけでも流せないかと提案し、WACKさんにも快諾いただき、音源をご提供してもらい実施に至りました」(TIFの関係者)
2023年をもって解散と発表したBiSHだったが、具体的な時期はいまだ不明だ。来年のTIFのステージで、彼女たち自身の声で『星が瞬く夜に』を歌う姿が見られるだろうか。
6日のステージでは、指原莉乃がプロデュースする「≒JOY」がTIF初出演を果たした。
通常、関係者はせいぜい音楽に合わせて首を振るくらいで、サイリウムを振ってアイドルを応援する人は珍しい。しかも背中からも偉い人特有の雰囲気が出ている。誰だか気になったので、周囲に聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「あれ、三宅アナですよ」
そう、フジテレビの重鎮、「めざましテレビ」の司会で知られる三宅正治エグゼクティブアナウンサーだったのである。
番組の司会や競馬、格闘技の実況などで知られる三宅アナだが、実はアイドル好きで「ももいろクローバーZ」のファンであることを公言。さらに前述のBiSHのファンでもあり、出演は実現しなかったものの2019年にテレビ朝日『アメトーーク!』で「BiSHドハマり芸人」が放送された際は、そのファンぶりからオファーされたほどだ。
TIFでも過去、推しの「ももクロ」のメンバー・佐々木彩夏のソロステージでは舞台袖で応援する姿が目撃されていたが、今年3月に結成された「≒JOY」までチェックしているとは、その守備範囲の広さはさすがのひと言だ。
「≒JOY」の出演時間は日差しも出て湿度もかなり高く、なかなか過酷な環境だった。「≒JOY」のメンバーたちも交代で水分補給をしていたが、59歳の三宅アナは演奏中休むことなくサイリウムを振り続けていた。ステージ横でただ1人サイリウムを振る三宅アナはさすがに目立ったのか、その姿を見つけた「≒JOY」のメンバーからは笑顔がこぼれていた。
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