【写真】小雪が12年ぶりに映画主演、ポスタービジュアルが解禁
本作は、9歳で失明、18歳で聴力を失いながらも世界で初めて盲ろう者の大学教授となり、東京大学の教授として教鞭をとっている福島智の幼少期から大学受験までの姿を描いた映画。
幼い頃からやんちゃで明るく、自身の可能性を諦めない智を支え、母としてのたくましさを得ていく主人公・令子を演じたのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』ほか多くの作品に出演する小雪。本作の脚本を読むなり出演を熱望し、12年ぶりに主演を務めて新境地を拓く。智役に、気鋭の若手俳優・田中偉登(『朝が来る』)。愛すべき楽天的な姿とともに内面の深さをも体現した。夫・正美役に吉沢悠。ほかに、リリー・フランキー、朝倉あき等が顔を揃える。
監督は、『最後の命』『パーフェクト・レボリューション』の松本准平。新型コロナウィルスのパンデミック下で、人とのコミュニケーション、そしてかかわり方が難しくなっている今だからこそ、触れ合うというコミュニケーションの原点の大切さを伝えていく、温かな人間賛歌に作り上げた。
小雪は「初めて台本を読ませて頂いた時の、圧倒的な親子のエネルギーの詰まった魂に衝撃を覚えたことを今でも覚えています。福島先生のたおやかさの中に芯のある強さを感じ、それを支えるお母様のご苦労も想像を超えるものだったかとお察ししました。
障がい者というと、人は憐れみや同情を思い浮かべるかと思われがちですが、希望そのものだと私は感じています。
監督の松本准平は「福島智さんと出逢い、魅了されて、その思索と半生、そしてお母様・令子さんのことを知り、この親子の物語を映画にしたいと思いました。自分の小さな苦しみを、智に重ねながら始めた作品でしたが、いつの間にか、母の愛の圧倒的な力強さに飲み込まれていきました。令子さんを演じる小雪さんに、カメラの横で何度涙したことかわかりません。
そして、それでも前に進み続ける智の姿に何度勇気づけられたことか。障害を描くことは、僕にとって、生命や人生の秘密に触れようとすることです。この映画を、素晴らしいキャスト・スタッフと共に作り上げることができたこと、とても幸せです。僕自身が、この映画に変えられた一人です。多くの方々の心に、届いてくれると嬉しいです」と語っている。
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