【写真】韓国で注目を集めるカズハ(LE SSERAFIM)、ツキ(Billlie)、ヒナ(LIGHTSUM)
2022年8月現在、練習生まで含めると、およそ200人の少女が韓国でK-POPアーティストとして、または練習生として活動している。 さらに視野を広げ、衣装、ヘアメイク、照明、ボーカルトレーニング、広報、スチールカメラマン、ダンサー、演出まで含めると、K-POPの現場で働いている日本人はおよそ1200人と言われる。
韓国の立場から見れば、日本は米国に次いで世界2位の市場だ。だが、そんな市場的な意味だけではなく、アーティストやスタッフなどの人材面でも、K-POPにとって日本は、なくてはならない存在になっている。さらに、現在では、NiziUのように、日本でオーディションを開催し、コンセプトや音楽制作と振り付けは韓国でプロデュースし、日本のレコード会社の元、日本に軸足を置いて活動するといった新しいモデルも存在する。これからも両国のこの関係はさらに深くなっていくことだろう。
今回は韓国でいま注目を集める日本人の女性3人をご紹介したい。
■1 中村一葉【LE SSERAFIM(ル セラフィム)】
LE SSERAFIMはBTSを擁するHYBEとその傘下レーベルSource Musicが共同で手掛ける女性アイドル。宮脇咲良が所属していることでも有名だ。韓国人3人、日本人2人で構成される。カズハは2003年生まれ。
2015年から2019年まで毎年、日本の有名なバレエコンクールで受賞歴があり、高校生の時にはオランダ国立バレーアカデミーに留学。留学当時、ルームメートが韓国人で、よく韓国料理のトッポッキを作って食べ、韓国ドラマも一緒に見たという。
オランダで留学生活をしていた2021年に、コロナのためにオンラインで行われていたSource Musicのオーディションに応募。学校でバレエ団へのオーディションを準備していた時期に合格の連絡を受けた。
韓国に来るまでの2ヶ月間、Zoomで韓国語の授業を受け、ボーカル&ダンストレーナーがオランダに直接訪ねてきて、彼女にデビュー曲の振り付け、歌、ラップを教えたという。 午前はボーカル練習、午後は振り付けという期間を経て、2022年1月、渡韓。ホテルで自己隔離期間を過ごしたが、その間も一人でデビュー曲『Fearless』の振り付けを練習したという。宿舎に到着した翌日から『BlueFlame』の録音を始めたが、宮脇咲良におおいに助けられたという。
■2 福富つき【Billlie(ビリー)】
2021年11月にデビューしたBilllieはMYSTIC STORY所属のアイドルグループ。
今年のK-Pop CON-TOURで「GingaMingaYo」をパフォーマンスした際のツキの単独映像は1000万再生を突破。個人としての注目度の高さがうかがえる。最近は韓国コスメブランド「MilkTouch」のマスカラのアンバサダーにも抜擢された。
2002年生まれ、大阪府出身。少女時代のステージを見て、アイドルに憧れを持ち、 中学生の時にSMエンターテインメントの練習生に。EXILEのバックダンサーとしてステージに立ったこともある。幼い頃からK-POPアイドルを夢見ていただけあって韓国語も達者。近頃はテレビをつけるとツキが出ているというほどお茶の間にもおなじみの存在だ。
■3 長井陽菜【LIGHTSUM(ライトサム)】
LIGHTSUMは「明るい光(LIGHT)が一つになって(SUM)世界中の皆に届くように、皆に希望を与えるアイドルグループ」という意味で、2021年6月にデビューした。 ヒナはその中でサブボーカルを務めている。2003年神奈川生まれ。
12年間のバレエ経験に裏打ちされたダンスは美しく、刀群舞(カルグンム/ダンスを踊るメンバーの角度やスピード、ジャンプなどが完全に一致しており正確であることを指す言葉)で言及されることも多いメンバーだ。
過去にお小遣いでTWICEのアルバムを買い、日本で行われるハイタッチ会にも参加し、結局は東京ドームツアーの公演まで行ったという。大きな目と表情がウサギを連想させるため、キャプチャータイムの時にウサギの耳ポーズを取ることもある。 趣味は母や友達と電話することとYouTubeを見ることだ。
8月から9月まで開催される’KCON(韓国コンサート) 2022 US TOUR’に参加し米国サンフランシスコ、ミネアポリス、ヒューストン、ダラス、アトランタ、ニューヨークと6都市での公演に出演予定だ。
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