【写真】誤情報の”バズり”について語るりんたろー。ほか番組カット【5点】
番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「攻撃する対象の中に、“攻撃を正当化できる理由”を見出せるものがバズりやすいと思っている。反対に、訂正文などがバズらないのは攻撃できる理由がないからだと思う」と持論を展開。
その上で、「誤情報に対する反論を拡散するためには、『こんな間違え方をして、最低!』と主張して、新たな“バズり”を生み出さなきゃいけない。でもそれは悲しみと憎しみの連鎖でしかなく、根本的な解決に繋がらない。ただでさえ、誤情報によって心をすり減らしているのに、それを泣き寝入りして黙っていることしかできない現状は『本当に大丈夫なのだろうか?』と思っている」と危機感をあらわにした。
相方の兼近大樹は「そもそも情報を拡散する時に、『この情報が事実か?事実ではないのか?』はどうでもいいと思われていると感じている。誤情報を拡散している人の中には、悪意がなく、正義感からしている人もいて、その人たちに反論しても『言い訳だ』と言われてしまうし、また新たな誤情報が拡散されてしまうので、拡散してしまった情報を訂正することは難しくなっている」とコメント。
また、情報の受け取り方について、「本当に必要だと思うことは、バズっている情報を見て、その原因となった背景を考えること。理解できないことが起きると“拒絶反応”があるが、『なんでこんなことが起きたんだ?』と調べてみて、『こういう関係性だから、こういうことが起きたんだ』と理解する姿勢が大事だと思う。それを知った上で、『俺だったらこういうことはしない』と自分の中で結論を出せばいい」と呼びかけた。
また、番組では、自身の能力や思考を高める「自己啓発」について特集。自己啓発本や自己啓発セミナーの知られざる内幕を出版社の編集長と元セミナー講師から話を聞いた。りんたろー。は「兼近くんの“論破グセ”みたいなものがすごい時期があった(笑)。サッと斬られるので、言い返せなくて、それで心をかき乱されていた。僕は普段あまり本を読まないけど、『反応しない練習』という本を買って、それで乗り越えた。この1冊の本で関係がより良好になりました」と告白。
すると兼近は「つい論破しちゃうんですよ(笑)。りんたろー。の自己啓発についても、『そもそも自己啓発って自分で啓発するはずなのに、他人の言葉で啓発されている。それは自己啓発じゃねー!』と言っちゃって、傷つけたことがあります」と応じた。また、反省の色を示した一方で、「人それぞれ育ってきた環境が違うし、物事に対しての考え方も違う。
また、脳科学者の茂木健一郎が「“売れるための本”とか絶対に読まないでしょ?」とEXITの2人に尋ねると、兼近は「芸人になりたての頃は、コント制作や漫才制作についての本を読んでいた。本の内容を活かすことはなかったけど、それを読んでない人よりは意味があったんじゃないかな?と思っている」と回答。りんたろー。も「芸人の本はめっちゃ読んだ」と応じ、茂木を驚かせた。
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