NHK大阪放送局は28日、制作を担当する秋スタートの連続テレビ小説「ばけばけ」(主演・高石あかり)の番組ロゴをデザイナー・西澤和樹氏が手がけたと発表した。

 同作は、明治時代を舞台に怪談話が好きなトキ(高石)と外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)が出会い、惹(ひ)かれ合う姿を描く。

西澤氏はロゴについて「二人のヘンテコで愛(いと)おしい日常、その“空気感”を感じてもらえるロゴを目指しました」とし、くせ字でロゴを制作。「揺らぐリズムと整いきらないフォルムがぬくもりを帯び、そっと物語の輪郭を浮かび上がらせてくれることを願っています」と語った。

 制作統括の橋爪國臣氏も「『ばけばけ』の世界観にマッチしたすばらしいロゴだと思いました」と太鼓判。「トキとヘブンの日常の物語が描き出す、二人の当たり前なことを何度もかみしめるかのようなロゴです。毎日の放送でこのロゴを目にするたびに、ドラマと一体となってその味わいを深めていただけると思っています」とした。

 西澤氏は2017年に京都市立芸術大学を卒業。広告制作会社を経たのち、都内のブランディングエージェンシーにて媒体や業種問わずアートディレクションを担当。複数のブランド立ち上げに参画する。タイポグラフィを用いたグラフィックデザインやロゴデザインを得意とする。21年より作字ユニット・日刊タイポの日曜担当としても活動中だ。

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