【写真】主人公の中島ハルコを熱演する大地真央の撮り下ろしカット【6点】
昨年春放送の『最高のオバハン中島ハルコ』を観てくださった方々から「元気がもらえた」「スカッとした」「もう1回やらないの?」という声をたくさんいただいていたので、第2弾が決まった時はとてもうれしかったですね。すぐにパワハラと言われたり、本音をなかなか言えない今の時代、そんな風潮にお構いなくズバズバ本当のことを言うハルコさんを楽しんでくれているようでした。
ハルコさんは、お金持ちなんですけれどドケチ。そして、忖度なしに周りをバサバサと斬っていきます。相方のいづみにも「馬鹿じゃないの」「だから、いつまでも貧乏人なのよ」とキツいことを言いますけど、でも、そこにはハルコさんなりの愛情や優しさもあるので、結果みんながハルコさんについてくる。それはおせっかいでも、世のため人のためという気持ちが根底にあるからでしょうね。そして斬られた人は何故か運気が上がって行く。私自身、心から信頼のおける親友には本当のことを言います。そういうところは、ちょっとハルコさんに似ているかもしれないですね。べらんめえ口調であったり、乱暴な言い方をしたりしていても、お嬢様育ちのハルコさんとしての品は保ちたいと、そこは演じる上でも大事にしています。
約2年ぶりなのですが、ブランクは感じませんでした。第1弾の時とほぼ同じスタッフなので、皆さんとお会いすると不思議なもので、ふっと2年前に戻れて、いい環境の中、思い切りハルコさんを生きることができて、ますますハルコ節を炸裂させています。
ハルコさんは第1弾と変わらずズバズバと斬っていきますが、よりパワーアップしているように感じます。私自身も歳を重ねた分、タイトルにもある”オバハン力”を強めようと思っています(笑)。一方で、ハルコさんは涙もろかったり、非常に人間くさい部分もあるんです。喜怒哀楽が激しく、まあ「怒」が多いんですけど(笑)。でも世の中の不正などをぶった斬るための「怒」なので、それを潔く言うのって、とてもエネルギーの要ることですよね。人のためにエネルギーを使えるハルコさんは本当はいい人なんでしょうね。とにかくよく喋るハルコさんなので、3ページぐらいセリフがあったりと大変なのですが、ハルコさんがふっと降りて来たと思える瞬間があると、やり甲斐を感じます。
それに、作り手側が苦労してこそ、お客様には楽しんでいただけると思っているので、頑張れるのだと思います。観てくださった方々に、「スカッとした!明日も頑張ろう!」と、また思っていただけたら嬉しいですね。
現場では、まりかちゃんの笑顔からも元気をもらっています。
第2弾はいづみにも変化がありますね。ファッションやメイクが少しだけハルコさんの影響を受けてなのか、おしゃれになっている気がします。それに、ハルコさんからは相変わらず「駄目だ駄目だ」って言われても、くじけることなく、食いついてくるようになってますね。第1弾のラストでハルコさんといづみの間でぶっちゃけ話ができて、そこから不思議な友情が芽生えて、より深い関係性になったのだと思います。
今回は岐阜が舞台で、刀剣の名産地ということで、本身を触らせていただいたんですが、思ってたよりも重みがあって、心も体も震えました。素晴らしい刀を間近で拝見して、不思議なパワーというか、神聖な感じがひしひしと伝わってきて、とっても貴重な経験になりました。
岐阜は鵜飼も有名ですが、今回のドラマにも鵜飼のシーンがあって。初めて鵜飼を見たにも関わらず、懐かしい時代にふっと戻ったような温かみを感じました。鵜匠の方々のいでたちや、水面に映るかがり火が素敵でしたし、鵜匠と鵜の関係性を聞くと、より感動しましたね。
今回の『最高のオバハン中島ハルコ』は、岐阜の魅力はもちろん、私たちキャストもスタッフも確実にパワーアップしています。
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スタイリスト:江島モモ
ヘアメイク:持丸あかね
協力/ジュエリー:ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
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