2015年4月にハロプロ研修生に加入し、半年後の11月にはカントリー・ガールズに加入。
ライブ開始前、スペシャルゲストとして登場したハロー!プロジェクトリーダー和田彩花が手紙を読む。梁川カラーのパープル(カントリー・ガールズでの担当カラー)とミディアムブルー(Juice=Juiceでの担当カラー)の2色のサイリウムに埋め尽くされた会場。期待感膨らむ中、いよいよJuice=Juiceパートのスタートだ。
1曲目は『Fiesta! Fiesta!』。梁川がJuice=Juice加入後、初めて参加したラテンナンバーだ。同期加入の段原瑠々のソロパートから始まり、間奏では梁川、段原の順番でソロダンスも入る。
2曲目は『ロマンスの途中』。梁川加入前のJuice=Juiceのメジャーデビュー曲だが、梁川がまだ研修生だった頃、「ハロプロ研修生 発表会 2015 ~春の公開実力診断テスト」でソロで披露し、その完成度の高さで会場を驚かせた曲だ。そして5曲目は『SEXY SEXY』。
11曲目に歌ったのは2ndアルバムに収録されている『シンクロ。』。結成からこれまでのストーリーを随所に入れ込んだかのような歌詞を、瞳を潤ませながら歌うメンバーたち。まさに卒業ライブにふさわしい楽曲でJuice=Juiceパートを締めた。

【Juice=Juiceセットリスト】
〈MC〉和田彩花の手紙
1. Fiesta! Fiesta!
2. ロマンスの途中
3. TOKYO グライダー
4 微炭酸
〈MC〉
5. SEXY SEXY
6. あばれてっか?! ハヴアグッタイ
7. Never Never Surrender
8. CHOICE & CHANCE
9. 禁断少女
〈MC〉
10. Vivid Midnight
11. シンクロ。
後半のカントリー・ガールズパート。メンバー紹介VTRの後、サックスを手にした梁川がステージに登場する。息を呑むファンを前に演奏したのは『かえるのうた』だった。
後のMCで「ここ2週間このサックスで緊張しっぱなしだった。多分世界で一番『かえるのうた』について考えていた」と語った梁川のサックスに合わせて、会場のファンは大合唱。
1曲目はチェッカーズのカバー曲、『涙のリクエスト』。ここでも梁川はサックスを響かせる。2曲目は『ブギウギLOVE』。こちらは梁川がカントリー・ガールズに加入して初めて参加した楽曲。その後も『愛おしくってごめんね』『恋泥棒』など、鉄板曲で会場をカントリー・ガールズ色に染め上げていく。
6曲目の『弱気女子退部届』。3月6日に発売されたばかりのミニアルバムに収録されている楽曲だ。作詞・児玉雨子、作曲・加藤裕介。『愛おしくってごめんね』『わかっているのにごめんね』『リズムが呼んでいるぞ!』など、ファンにもお馴染みの曲を手がけた制作陣による曲。嗣永桃子の卒業から現在までの梁川の心境を描いた歌詞が涙を誘う。
そして11曲目は『女の子の取り調べタイム』。

【カントリー・ガールズ セットリスト】
12. 涙のリクエスト
13. ブギウギ LOVE
〈MC〉
14. 愛おしくってごめんね
15. 恋はマグネット
16. 恋泥棒
17. 弱気女子退部届
〈MC〉
18. 浮気なハニーパイ’15
19. Good Boy Bad Girl
20. 妄想リハーサル
21. リズムが呼んでいるぞ!
22. 女の子の取り調べタイム
アンコール開けはいよいよ卒業セレモニーだ。パープルとミディアムブルーのドレスに身を包んだ梁川がファンに向けて感謝の手紙を読む。
「2015年11月5日、カントリー・ガールズの追加メンバーとしてハロー!プロジェクトに加入させていただきました。今以上に癖も強くて、おでこもピカピカで、眉毛も困ってて、感想を求められても逆に聞いたりしていた当時の私だけど、憧れのアイドルになれたのがとにかく嬉しくて、毎日楽しかったことだけは、鮮明に覚えています。
およそ4年間私なりに駆け抜けてきたアイドル人生、困難、荒波がなかったとは言えないけれど、一つひとつ乗り越えられたのはメンバーのみんな、ファンの皆さん、支えてくださった全ての方のおかげです。
Juice=Juiceのみんなは私の自慢のお姉ちゃんたちです。兼任という新しい形で加入した私を暖かく受け入れてくださったこと、本当に感謝しています。私の希望で3時間半もゲームに付き合ってもらったり、妹っていう立場に甘えてわがままばかり言ってごめんなさい。ワールド・ツアーで世界中を回らせてもらったのも印象深いです。みんなと一緒に見たたくさんの素敵な景色、一生の自慢にします。
カントリー・ガールズのみんなは家族のような存在です。離れていても心の深い部分でずっとつながっていました。そしてこれからもそれは変わらないと信じています。大好きなみんな、みんなと一緒だから安心してステージに立てました。自分を信じることができたもはみんなのおかげです。みんなとの時間は、私の宝物。絶対に忘れません。本当にありがとう。
最後にファンの皆さん、インドア派でクラスでも目立たない方だった私が、こんなにたくさんの方と出会い、愛していただけるなんて、夢にも思っていませんでした。みなさんから一生分の夢と希望と笑顔と愛をいただいたから、これからも私は大丈夫です。そして皆さん最高です。

メンバー1人ひとりも梁川にメッセージを送る。
「同期でいてくれてありがとう」(段原瑠々)
「器用なのにすごく不器用なところが大好き。この先もやなみんらしく素直に大きく育ってください」(宮崎由加)
「やなみんはただでさえ多くしゃべるのに、私が落ち込んでる時はその2倍話してくれた。カントリー・ガールズに入ってくれてありがとう」(山木梨沙)
メンバーたちがそれぞれに思い出を語り、メッセージを送る中、この日、一際会場の涙(と笑い)を誘ったのはカントリー・ガールズの同期、船木結だった。
他のメンバーが話している間も涙を抑えきれない船木は、トリである自分の番がくると号泣。「やなみんは同期で、よくライバルというふうに例えられるし、やなふなは運命だねって言っていただくけど、仲間とかライバルとか友達とか、そういうどんな言葉にも当てはまらない、私の唯一の存在がやなみんだったと思います」とその特別すぎる関係性を語り、最後は「やなふな伝説は今後も完結しないと思うのでこれからも一緒に競い合ってください」と涙声で締めた。
「こんなに愛されているんだから、ちゃんと自分のことも愛していかなきゃなって、ファンの皆さんやメンバーが気づかせてくれました」梁川がそう語り、ファンに向かって深く頭を下げると、いよいよJuice=Juice、カントリー・ガールズそれぞれのラストソングだ。
Juice=Juiceとして歌う最後の曲は『Good bye & Good luck!』。2月に発売された梁川のラスト参加シングル。強くなれ今よりずっと、君自身が君の味方……代わる代わる歌をつなぐメンバーたち。それは卒業する“妹”に向けての“お姉ちゃん”たちからのエールにも聞こえた。
そしてこの日、最後の曲はカントリー・ガールズの『VIVA!!薔薇色の人生』。2017年の嗣永桃子の卒業ライブで、嗣永を含めたカントリー・ガールズ6人で歌った最後の曲だ。偉大なる先輩を見送ってから1年と9カ月。4人は再び見送る立場となり、1人は見送られる立場となった。だが、この歌が続く間はその立場に差はない。5人のカントリー・ガールズを噛みしめるように歌うその姿は、圧倒的な多幸感に満たされていた。
Juice=Juiceの一員として、カントリー・ガールズの一員として2時間半を超えるライブを走りきった梁川奈々美。最後、11人のメンバーと手をつないだ梁川は、観客席に向かってこの日一番の笑顔を見せた。
彼女ならこの先、どんな困難や荒波があってもきっと大丈夫だろう。その足で歩いて行くその先には、きっと薔薇色の人生が待っているのだから。

【アンコール セットリスト】
EN1. 気ままな片想い(梁川奈々美ソロ)
〈MC〉メンバーからのメッセージ
EN2. Good bye & Good luck!(Juice=Juice)
EN3. VIVA!!薔薇色の人生(カントリー・ガールズ)

Juice=Juiceニューシングル
『微炭酸/ポツリと/Good bye & Good luck!』絶賛発売中

カントリー・ガールズ ミニアルバム
『Seasons』絶賛発売中
「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2019」
幕張メッセ 国際展示場 1ホール (千葉)にて開催
3月30日(土) Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム
3月30日(土) Juice=Juice プレミアム
3月31日(日) アンジュルム プレミアム
3月31日(日) モーニング娘。’19 プレミアム
「Juice=Juice CONCERT TOUR 2019 ~JuiceFull!!!!!!!~」
4月27日から開催
「Juice=Juice LIVE ~宮崎由加 卒業スペシャル~(仮タイトル)」
6月17日(月) 日本武道館 (東京)