【関連写真】絶妙なラインの恐怖、皮肉満載の風刺ホラー『ザ・メニュー』場面カット
●『グラディエーター』
まずはリドリー・スコット監督が手掛ける『グラディエーター』をピックアップ。同作は古代ローマを舞台にした歴史映画だが、実はよく見ると『現代の物』が映りこんでいる。例えば闘技場で観客席が映った際、観客の1人は“ペットボトル”を所持しているのだ。
さらに戦闘馬車の転倒シーンでは、馬車に備え付けられた“ガスボンベ”が露呈したため、鑑賞者からは「古代ローマのはずなのに、ずいぶん近代的なものを搭載していて笑った」という声が上がっている。
●『ターミネーター2』『ターミネーター3』
ミスシーンの多さで言えば、『ターミネーター』シリーズも欠かせない。例えば『ターミネーター3』では飛行機の機体番号が途中で変わったり、『ターミネーター』でトラックを牽引するワイヤーが見えていたり……と細かいミスをあげればキリがないが、特に印象的だったのは『ターミネーター2』での“ダンプカー”のシーンだ。
T-1000が運転するダンプカーが橋からダイブした際、着地したときの衝撃でフロントガラスがはずれてしまったものの、次のカットでは“なくなったはずのフロントガラス”が復活。これにはネット上でも、「T-1000だけじゃなく、車も再生能力を持っているのか?」などツッコミの声が相次いだ。
●『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
ちなみに、映画作品におけるうっかりミスは“物”に限ったことではない。大人気ファンタジー映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、“「決闘クラブ」でハリーとマルフォイが決闘する場面”が名シーンとして知られているが、実は同シーンにはカメラとスタッフが映りこんでしまっている。
とはいえ、決闘を見守る生徒たちの中に“カメラを持った大人の男性”が紛れ込んでいるのは、ほんの一瞬の出来事。
他にも、「『スパイダーマン』にはアングルが切り替わっても“同じエキストラ”が登場しているミスシーンがある」「『パルプ・フィクション』で銃を発砲する前なのに、既に壁に“銃弾の穴”が空いている」など映画の制作ミスを指摘するファンの声は尽きない。
制作ミスは本来あってはいけないことだが、なかなか気づきにくいシーンに気づけたときは意外とうれしいもの。“間違い探し”をする感覚で、映画を注意深く鑑賞してみるのも一興かもしれない。
【あわせて読む】クリスマスに観たい、一味違う“不気味で美しい”ファンタジー映画3選