【写真】おしゃれなニットを着こなす真洋(mahiro)撮り下ろしカット【10点】
『Mistake』は、令和の恋愛事情を歌った“元恋人を忘れられない全ての人に送る”楽曲。初めに曲を受け取った時の印象を尋ねると、真洋は「すごく可愛くて、現代の女子、特にTikTok世代に刺さる曲なんじゃないかなと思った」と語る。
しかしその反面、自身よりも若い世代の心情を歌うことに「こんなに可愛い曲を私が歌っちゃっていいのかな」という不安もあったという。
「令和の女子高校生や大学生の恋愛観を聞いていると、元彼のことが忘れられないという子が多いみたいなんです。たとえ、前の恋人のことを『最低だった』と頭では思っていたとしても、ずっと好きでいてしまったりして。次の恋愛に進めない子が増えていると聞きました」。
10代、20代の若者を中心に親しまれているTikTokでも、“復縁できる音源”、“復縁ソング”が共感を呼ぶのだそう。
「今より前の世代の女の子はサバサバしていたというか、すぐに切り替えて、新しい彼氏を作るようなイメージがあったんですが、それも時代と共に変わってきているのかなって」。
真洋は、「今回の『Mistake』という曲は、令和女子、TikTok世代の子たちにドンピシャなんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせた。
歌詞もSNSを意識した内容となっており、真洋は「私の今までの曲では使わないような言葉が多いです。歌詞にある、『結婚します』という報告をストーリー(ズ)ですることとかか、気持ちをアーカイブする、とか。
TikTok世代の反応に期待を寄せる真洋だが、実は彼女自身は、以前からSNSを駆使してきたタイプというわけではなかった。
「私がもし芸能活動をしていなかったら、みんなのようにInstagramなどのSNSをやっていたのかな?とは考えます。乃木坂46を卒業してからインスタも始めましたが、もともと、あまりSNSをするようなタイプではなかったので、どうなんだろう」。
幼い頃の思い出を聞くと、「小学生の時はブログをやっていました。ブログは周りのみんながしていたんです。でも私は当時『何のために自分のプライベートを書くんだろう』ってずっと疑問だったんですよね」と振り返る。
「インスタも、最初はあまりよくわからなかったんですが、最近になって良さがすごくわかってきました。コロナ禍になって、連絡が取れない子や会えない子も多いけど、会っていない子が今、何をしているかがSNSを通してわかるのはいいですよね。連絡先を交換していなくても、DMで連絡取れるのも便利。どんどん簡単に人と連絡が取れるような時代になったなと思います」。
『Mistake』には、元彼の「結婚します」のストーリーが怖い、と歌う場面がある。
真洋も、「簡単に見れちゃうから、たぶん見ちゃうんですよね。プライベートなことでも、リアルタイムでストーリーに上げることが今では普通のことですよね」とうなずく。
やはり元彼のSNSは気になってしまうと思うか、と聞いてみると、彼女は「私は見たとしても気にならないです」とあっけらかん。「気にせずに見ますね。過去の恋愛を引きずるようなタイプじゃないんです(笑)」と堂々と答えた。
真洋の恋愛観が気になり、憧れのシチュエーションなどはあるかと問うと、「憧れというのはあまりないですね」ときっぱり。「自然体でいてくれて、かつ自分自身も自然体でいられるような相手と一緒にいたいです。高級なレストランとかよりも、ふらっと歩いていてその辺にある居酒屋とかに連れて行ってくれるような時に嬉しくなります」と飾らずに教えてくれた。
彼女がソロアーティストとしてデビューしてから、およそ一年半が経とうとしている。これまでに発売したシングルは5枚。アーティストとしての現状に、真洋は「もっともっと曲を出していきたい。
「コロナ禍も少し落ち着いてきて、イベントやライブでの声出しもできるようになってきたところなので、来年は今よりももっと活動を大きく膨らませていきたいなと思います」とさらなる飛躍を誓った。
演技の仕事へ意欲を燃やすなど、マルチな活動にも前のめりだ。
「今は『エルピス』というドラマに出ていますが、今後、女優業を増やして、ドラマや映画などにもっと出演していきたいです。アーティスト活動もどんどんしていきたい。ファッションとかコスメにも興味があるので、雑誌などのモデルもやっていけたらいいなと思っています」。
モデルといえば、乃木坂46の卒業生が数々の雑誌に名を連ねている。真洋も、そんな彼女らの活躍ぶりは目にしているようで、「卒業メンバーが、いろんなファッション雑誌でモデルをやっているので、まだ誰も入っていないところを狙っています(笑)」とニヤリ。
それはライバルとして意識しているということか、と聞くと、「ライバル視をするような感覚はないですね。乃木坂46を卒業してから、アーティストの道に進もうとしたのは私だけだったんですよ。卒業生のみんな、それぞれキャラも魅力もバラバラなので」。
アーティストとして、女優として、独自の路線を邁進する真洋(mahiro)。
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