お笑いタレントやYouTuberとして活躍中の丸山礼が、1月9日にスタートしたドラマ『ワタシってサバサバしてるから』(NHK)で女優デビューを果たした。主人公・網浜奈美を熱演し、第1話からすでに好評を得ている。
今回は初主演で主人公に大抜擢された丸山の“知られざる魅力”に迫ってみたい。

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丸山礼は、2016年3月にワタナベエンターテイメントカレッジを卒業。土屋太鳳やロバート秋山のものまねでブレイクし、『PON!』(日本テレビ)に“月曜日突撃芸人”として出演。他にも『ものまねグランプリ』(日本テレビ)、『超ハマる ! 爆笑キャラパレード』(フジテレビ)など数々のバラエティ番組に出演する、今最も勢いのあるタレントの1人である。

それと同時にYouTube活動も精力的に行っており、彼女の「丸山礼チャンネル」は、登録者数125万人を突破し、SNS総フォロワー250万人超えという驚異の人気を誇っている。

彼女が今回出演するドラマ『ワタシってサバサバしてるから』(通称『ワタサバ』)は、2020年に連載がスタートしたネットコミックが原作。歯に衣着せぬ物言いで昼夜問わず事件を起こしていく“自称サバサバ女”の網浜と、彼女に巻き込まれるいたって常識的な大人たちをめぐるオフィスのあるあるコメディである。

今回役作りのために丸山は6年ぶりにロングヘアをバッサリとカット。また、公開されたメイキング映像では、監督から表情の指導を受け、女性だったら恥じらうような変顔も全力でこなす姿を見せ、並々ならぬ気合いで撮影に挑んでいることがうかがえる。

その甲斐あってか、第1回目の放送を終えた直後からSNS上では丸山の突き抜けた演技が話題になり、「丸山礼自身のキャラが濃すぎて、本来の役以上にイライラする」「演技が上手すぎて網浜さんより丸山さんファンになりそう」など、丸山の演技力に魅せられた視聴者の声が多く寄せられた。

女優としての第一歩を順調に踏みだし、タレント、YouTuberとして、飛ぶ鳥を落とす勢いの丸山だが、2020年07月25日に公開した自身のYouTubeの動画では“元スーパーネガティブ人見知り女”だったと告白している。

「もともと、本当にクソみたいな人間。
ネガティブすぎて本当にオワコン人生」と自虐的に素顔を吐露。「ギアを入れる方法を自分の中で知っていて、それを披露している」と実際は未だ明るい性格ではないことを明かした。

“元スーパーネガティブ人見知り女”と感じたきっかけとして、丸山は高校3年生の時に受けた事務所の養成所のオーディションをあげる。審査員に「君はどうして目を合わせてくれないの」と言われ、そこで“初めて自分が人と目を合わせられない人間”だと気付いたという。

その後、不屈の精神で人見知りを克服するために場数を踏み、人とコミュニケーションを重ねる練習をしたと語る。実際、同日彼女のTwitterにあげられた「中2の頃もう何もかもがつまんない陰キャ時代」というツイートには、眼鏡姿で恥ずかしそうに微笑む、丸山の写真も投稿されている。ちなみに、同ツイートのハッシュタグは“#黒歴史 #毎日うつむき #自分嫌いすぎ時代”。今の明るいイメージの彼女とは程遠い言葉たちだ。

“元スーパーネガティブ人見知り女”とカミングアウトした丸山の動画は2023年1月23日現在、60万回以上も再生され、そのコメント欄には「辛かったり、暗かったりの時代も乗り越えて、ネガティブなのに明るく振る舞い、みんなを笑わせようと頑張っている丸山さんは、本当にすごい」と感動の声が届いている。

明るさだけでなく、弱さも素直にさらけ出すことができる丸山礼。マルチな才能を持つ彼女の今後に目が離せない。

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