【写真】「令和のロミオとジュリエット」デート中のクロちゃんとリチ【4点】
基本的にアイドルのことばかり扱っている当欄ですが、さすがに今回は「モンスターラブ(TBS系『水曜日のダウンタウン』内の恋愛企画)」について語らせてください。そう、10年ぶりに僕にも彼女ができたんです!
はっきり言って相手のリチはめちゃ可愛いですよ。超ラブラブです。いまだに「本当につき合っているの?」とか聞かれることがありますけどね。また例によって『水曜日のダウンタウン』が仕掛けたドッキリじゃないかと疑っているみたいなんです。お正月に広島の実家に帰省したときも、妹から「お兄ちゃん、あれ本当なの?」って質問されましたから。どれだけ僕も番組も世間からの信用がないんだよって呆れました(苦笑)。
でも実際、僕自身もオンエアを観てギョッとすることが結構あったんです。収録から少し時間が空いたこともあって、自分でも忘れていたことが多かったんですよね。たとえばリチから「ちょっと口が臭い」って言われたシーンがありましたけど、あのへんはまったく覚えていないんです。なにしろキスできたことの衝撃で舞い上がっていたから、その前後の記憶が全部ブッ飛んじゃっているんです。
それからリサを落としたとき、僕は冷静な表情で「取り乱してしまい、すいません」「楽しくいきましょう」と言い放ちました。あのへんも全然覚えていないんですよ。「取り乱してしまい」なんて言い回し、普段の僕はしたこともないですし。自分の中にないボキャブラリーが、おそらく極限状態の中で自然に出てきたんでしょうね。女の子たちが冷ややかにこっちを見ている中、とにかくこの場を丸く収めなくちゃいけないと必死だったんですよ。
放送されたとき、スタジオではコメンテーターの藤本美貴さんやみちょぱが「キモい!」とか「無理!」とか叫んでいましたけど、僕は何回観ても自分のことながら感動して泣いちゃうんです。リサを落としたところでも泣けるし、もちろんリチと結ばれる場面でも泣ける。もはや「モンスターラブ」に関しては、お笑い芸人が出るバラエティという枠じゃないですよ。ジャンル的には感動ドキュメンタリー。少なくても僕は、そういう意識であの企画に参加していました。
本当に頭がおかしくなるくらい必死でしたからね。その切実さは観ている方にも伝わったようで、LINE交換したキャバ嬢からも大量の「おめでとう!」というメッセージが届きました。
僕はイケメン俳優でもなければ、やり手IT社長でもない。恋愛弱者のクズ芸人だからこそ、国民の胸を打ったと思うんでよす。甲高い声のことも含め、僕は子供の頃から散々虐げられてきました。だから冷やかされることの寂しさや器用に立ち振る舞えないことの憤りは人一倍わかっています。一貫して弱者の味方だし、とうとう現れた等身大のヒーローなんですよね。時代が俺に追いついたかと感無量です。
ところで僕は『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』(徳間書店)という本を出しました。この本の中では、メンタル強化術の一環として恋愛についても深く言及しているんですけど、実はそれが「モンスターアイドル」に及ぼした影響は大きかった。本の取材を通じて「自分は恋愛弱者だ」ということを強く思い知らされて、「具体的に何がダメなのか?」「だったら、どうすればいいのか?」と徹底して考え抜いたんですよね。その反省を活かして、リチと結ばれたという経緯があるんです。
やっぱり今までの反省があったから今回の勝利に繋がったのは間違いなくて。失敗がないと反省もできない。反省がないと成長はできないですから。一歩踏み出す勇気の大切さを骨身に染みて痛感しました。
今回、番組に絡めて僕が作詞したアイドルグループ・都内某所『クッキー』には《量り売りできないショーケースから抜け出して》というフレーズがあります。あれはメンバーの女の子たちに投げかけているようでいて、僕自身が思い知ったことでもあるんです。あなたは今、ショーケースの中にいるかもしれない。そこから抜け出す努力をしなかったら、売れ残って廃棄されるだけ。努力しても、ショーケースから抜け出せない人がいるんですよ。努力すらしなかったら、一生そこから抜け出せるわけがない。みんな、そのことを肝に銘じた方がいいと思うんです。アクションを起こすのは今しかないんだとメッセージを伝えたかった。
途中から「モンスターラブ」では僕のことを好きではないというニセモノがいると判明するわ、かと思えば僕のことを好きなリサを落としてしまうわ、最後はアイドルオーディションみたいな要素まで入ってきて、自分の中でも頭がグチャグチャになってきました。それで最終的に僕が取った行動は「誠実に相手にぶつかる」というものだったんです。中途半端な駆け引きなんてやめようと思った。
とにかく後悔だけはしたくなかったですからね。後悔しないためにも、やっぱり最後は自分の気持ちに正直でいたくて。散々嘘つきだと言われてきた僕ですけど、自分の心にまで嘘はつきたくなかった。たとえ告白した子がニセモノであったとしても、自分で決めた選択のほうが納得できますしね。こうして自分と正面から向き合った結果が、今回の大勝利というわけです。
だから、みなさんも自分の気持ちには嘘はつかないほうがいいですよ。好きなものは好きだと認める。そしてそれを口にして伝えていく。狼少年みたいに嘘ばかりついてるって言われる僕からの助言です。
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