ももいろクローバーZが、2月11日(土)・12日(日)の2日間、横浜アリーナにてニッポン放送の人気ラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント「ニッポン放送 ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo ~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z!2023」(以降、バレイベ)を開催した。

【写真】笑顔で溢れたももクロ恒例のバレイベの様子【25点】

11日、裏公演のテーマは「昭和レトロ」。
昭和の街並みや当時の様子などを映した昔懐かしい映像がスクリーンに映し出され、「昭和にももクロがタイムスリップしたらどうなる?」というナレーションの後、「アッと驚く為五郎~!」という懐かしの昭和ギャグが会場に響き渡ると、ももクロの4人がステージに登場した。

会場に集まったリスナーが総立ちでメンバーカラーに染まったペンライトを振る中、ももクロは『Z伝説 ~ファンファーレは止まらない~』と『夢の浮世に咲いてみな』の2曲を披露。迫力あるパフォーマンスで会場全体を一気に盛り上げた。MCと恒例の自己紹介の後は、再びライブステージへ。『マホロバケーション』『ゴリラパンチ』の2曲を花道からセンターステージ、バックステージ、外周と隈なく動き回り、リスナーに笑顔を届けた。

ここで、毎年バレイベの進行役を務める垣花アナウンサーが登場。昭和レトロゲーム対決の宣言とともに、ルール説明と、優勝者に「駄菓子食べ放題」の権利が与えられると発表が。ステージに設置された駄菓子屋を前に、「駄菓子絶対食べたい!」(佐々木)「100円の使い方は駄菓子屋で学んだ」(玉井)「子供の頃毎日行ってた」(高城)と、駄菓子屋の思い出と意気込みを語った。

くじ引きで百田&佐々木vs高城&玉井とチーム分けをし、最初の戦い「エアホッケー対決」に突入。まったくポイントが入らないという展開が続くも、最後に百田が自チームのゴールにホッケーを入れてしまい、高城&玉井チームが勝利。「ライブより汗をかいた(笑)」と言うほど熱中した。

続いて「巨大けん玉対決」に進むも、結果は引き分けに。
最後の対決は「だるまさんが転んだ」。佐々木が高城をほど良く突き飛ばして脱落させるというハプニングもあり、佐々木が見事にくじをGET。書かれていたポイントがなんと1万ポイントもあり、百田&佐々木チームが見事に駄菓子食べ放題の権利を獲得した。

百田と佐々木が横浜アリーナのステージで駄菓子を食べている間に、次のステージ「ソロLIVE」の準備が完了。トップバッターの玉井は、12か月連続でソロ曲を配信する企画「SHIORI TAMAI 12 Colors」の記念すべき第1弾『暁』をステージ初披露。

高城は誰もが思わず踊ってしまうようなダンスナンバー『Dancingれにちゃん』、百田はメンバーカラーである「赤」をテーマにした『赤い風船』をライブ初披露。佐々木は鉄板曲『だって あーりんなんだもーん☆』を歌唱すると、会場全体をピンク色の“あーりんワールド”へと誘っていた。

ソロLIVEのステージを終えると、「バレイベ」恒例のゲストコーナーへ。40年以上にわたりラジオに出演し続けているタレントの三宅裕司が登場し、昭和と令和の“ラジオの違い”を聞くなど、貴重な時間が繰り広げられた。

そんな三宅が座長を務める熱海五郎一座が今年も5月31日から上演される。熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾「幕末ドラゴン~クセ強オンナと時をかけない男たち~」に、玉井がゲスト出演することが決定している。その本番に向けて「予行演習をしておこう」ということで、三宅から「東京喜劇」について学ぶことに。


ウォーミングアップとして大喜利に挑戦することになるのだが、メンバーからの「面白くなかったらメンバーチェンジもあるかも?」という言葉に、玉井がプレッシャーを感じる一幕も。メンバーそれぞれが個性ある回答をして、三宅とリスナーを笑わせていた。

さらに「東京喜劇」について掴めてきたところで、「バレイベ」のために書き下ろした台本をもとにコントにチャレンジ。学校を舞台に、悩みを抱える佐々木を慰めるため、百田、玉井、高城が奮闘する……という台本だったのだが、4人全員がアドリブなのか台本通りなのか分からない演技をすると、先生役の三宅が「どこでツッコめばいいかわからない!」と嘆きつつも、充実したコントに会場は大きく沸いた。

様々な企画で盛り上がったあとは、最後のライブコーナーへと突入。2019年の「ももいろクリスマス」の時に着用した衣装に着替えた4人は、“レトロ”がテーマの今回にちなんで選曲をしたという、すべて10年以上前にリリースされた楽曲『労働讃歌』『ミライボウル』『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』『オレンジノート』『サラバ、愛しき悲しみたちよ』の5曲を披露した。

アンコールでは、昨年の「バレイベ」にてミュージックビデオを解禁した太田胃散のCM曲『HAND』を、今年は生で披露。メンバー同士が手を繋いで空を飛ぶというハートフルなミュージックビデオ同様、ステージでも手を取り合ったり、リスナーに向かって手を差し伸べる振り付けが印象的な楽曲に。また、スマートフォン向けゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』とのコラボ楽曲『Majoram Therapie』では、アイドルらしさ全開のかわいらしいダンスや歌声を会場に響かせた。

最後の楽曲は、『走れ! -ZZ ver.-』。1つ前の楽曲で、百田が「次が最後の曲です」と間違えてしまったことから、「これが最後の曲です~!」「これが! 本当の最後の曲になります(笑)!」と間奏でしっかり言い直し、メンバーもリスナーも歌詞にある“笑顔が止まらない”状態で、大盛り上がりのバレイベ「裏」公演の幕を下した。

翌12日、表公演のテーマは「3年後」。
未知のウイルスとの戦いが始まった2020年から、わずか3年の間に色々なことが大きく変わった。「3年あれば、悪いこともあれば、良いことへ変えられる」ということで、この「表」公演は“3年後”をテーマに、未来を意識した企画を行っていくことに。

オープニングはライブからスタート。黒のシックなドレスを身にまとったももクロメンバーがアリーナ後方のステージに颯爽と登場。花道、メインステージと移動しながら“幕開け”を感じさせる曲調や歌詞が特徴の『ロードショー』を歌い上げ、会場全体の一体感を早速、作り上げる。

続けて、大阪府出身のロックバンドGARLICBOYSの名曲をももクロバージョンへアップデートリメイクしたパンキッシュな自己紹介ソング『ダンシングタンク▽』(▽の正式表記はハート)を披露した。

3年後の2026年はメンバー全員が30代になる年ということで、年齢についての話題で盛り上がったMCを挟んだあとは、笑顔の大切さを歌った『笑一笑 ~シャオイーシャオ!~』、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の2022年シーズンの登場曲『一味同心』も歌唱し、昨日の裏公演とは打って変わって比較的新しいリリース曲が並んだ。

表公演の進行を務めるのは、こちらも毎年お馴染みの吉田アナ。『ももクロくらぶ』にも関連する“扉”がステージ上に設置されており、そこから“3年後”というテーマに関わりあるゲストが登場していく。

最初に登場したゲストは、現在ブームとなっている「縦型ショート動画」で大人気の土佐兄弟。弟の有輝がモノノフ(=ももクロのファン)で、度々ももクロと共演、昨年末に行われた「ももいろ歌合戦」にも出演するなど、モノノフにもお馴染みとなっているお笑いコンビ。今回、そんな土佐兄弟がももクロのショート動画をプロデュース。
ももクロ用に作った「高校生あるある」と「高校生なしなし」ネタを、セーラー服姿に着替えたももクロが実際にステージ上で披露することに。

しかし、ネタに行く前に、佐々木&高城のセーラー服姿が「不良っぽい」という話で盛り上がると、金髪に染めたばかりの高城が「エゴサしたら不評だった。来週黒髪に染め直してこようかな?」と嘆く場面も。あるあるネタ「雨の日の持久走前の大発表」でも、「こんな2人がいたら怖いよ~」と百田が言うほど佐々木と高城の不良っぽさが炸裂。

そんな中でも、高城が持久走を「じきゅうしょう」と噛んで会場を沸かすなど、キュートな一面を見せていた。百田と玉井は、なしなしネタ「授業中ありえない内職してるヤツ」を披露。見事に、百田と玉井はリスナーから大爆笑を引き出すことに成功。ネタを考えた卓也も「すごい面白かった!」と大絶賛していた。

続いてのゲストは島田秀平が登場。実は、毎年ももクロを占っており、「ビックリするほど当たっている」とメンバーも信頼する占いの腕前だ。そんな島田にそれぞれの3年後を占ってもらうと、高城は「考古学にハマってエジプトで歴史的発見をしそう」「ものすごい勢いで虫にハマってアマゾン奥地で新種を発見しそう」との結果に。

百田は「アイドルの枠を飛び越えて、人間パワースポットになっている」、玉井は「マルチタレントとして大活躍。
番組出演本数がトップに」、佐々木は「コメンテーターとして大活躍。芸能界のニューご意見番」と、メンバーそれぞれが3年後の占い結果に興味深々の様子を見せる。

そして、グループとしての3年後の未来は?というと、島田は「新形態『MCZ』として世界へ!」と意味深なコメント。そんなコメントがありつつも、ももクロはアイドル業だけに留まらない活躍を見せてくれそうということで、会場のリスナーはももクロの3年後に大きな未来を描くことができる占い結果となった。

3年後のももクロの活躍に思いを馳せたところで、ソロLIVEのコーナーへ。“未来”を思って百田自身が作詞したバラードナンバー『それぞれのミライ』で、会場をしっとりとした雰囲気に包み込む。そんな空気を一気に爽やかに切り替えたのは、高城。『SKY HIGH』は、「いくつになっても青春を謳歌していたいよね」という高城本人のメッセージが込められている王道青春応援ソングだ。

佐々木はキュートな歌声とメルヘンな曲調がマッチした楽曲『空でも虹でも星でもない』、玉井は「SHIORI TAMAI 12Colors」の2月の楽曲『Another World』を初解禁。4人それぞれ全く違う雰囲気の楽曲を披露し、リスナーは彼女たちの魅力に酔いしれていた。

続いては、バレイベ名物のラジオドラマのコーナー。「靴」というタイトルで、最新素材の靴が開発されるも4人は靴に頼らず、自分たちの力で頑張っていこうと決意するというストーリーが繰り広げられた。
最後に「靴」にまつわる楽曲『足音 ~Be Strong』(Mr.Children)をカバーし、会場中がドラマの余韻に浸っていた。

イベントもいよいよラストスパート。再びライブパートとなり、疾走感溢れる爽快なロックチューン『stay gold』から、『Majoram Therapie』、ももクロ史上最高にパンクなナンバー『あんた飛ばしすぎ!!』、田中将大選手の2021年の登場曲だった『吼えろ』、『孤独の中で鳴るBeatっ!』と勢いのある楽曲が続き、リスナーも懸命にペンライトを振り、ノリノリになって応援していた。

アンコールでは、昨日の公演に引き続き、『HAND』をパフォーマンス。会場がハートフルな雰囲気に包まれたところで、4月に12年目へと突入する『ももクロくらぶxoxo』について、百田が「聴いてくれて、こうやって(イベントに)来てくれる方がいるから(続いている)」とリスナーに感謝を伝える。そして「12年目の『ももクロくらぶ』でも、自由に私たちの日常をお送りしていきます」とメッセージを送り、最後の曲へ。

2018年のももクロ結成10周年を記念して発表された名曲『クローバーとダイヤモンド』を、リスナー1人1人に届けるように外周を歩いて歌い、最後は「ハッピー!バレンタイン」の掛け声で笑顔溢れるイベントを締めくくった。

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