小学校6年生から父親とお笑いコンビを組む、そんな経験をしたことがある少女は他にいないだろう。完熟フレッシュの池田レイラのことだ。
昨年末、父親の池田57CRAZY(ゴナクレイジー)が大学に合格したことを発表し話題となった、元「おかっぱ頭のレイラちゃん」は、今どんな女の子になっているのか。(前後編の前編)

【写真】春からは大学生に…ぐっと大人っぽくなった池田レイラの撮り下ろしカット【9点】

――完熟フレッシュを結成して6年、3月1日には18歳です。その間、親子関係に何か変化はありましたか。

池田レイラ(以下、レイラ) 最初の4年くらいは距離の近い仲良し親子だったと思うんですが、私が高校に入ったくらいから反抗期が始まりました(笑)。ネタ合わせも私が拒絶するからほとんどなくなって。

――きっかけは何だったんでしょう。

レイラ 本当に大きいことはないんですけど、今思えばお仕事のことでしたね。例えば、番組に出させていただいた時、父に対して「なんで今その話するんだろう? 絶対にこのタイミングじゃないのに」とか(笑)。それまでついていくだけだったのが、ちょっとずつ良し悪しがわかってきて、「あれ、これパパ、全部間違ってるぞ」って(笑)。

そういうことが積み重なって、「パパとしゃべりたくないな」って日が増えていって、いつの間にか毎日になっていました。高1から高2までの丸2年は最低限の会話しかありませんでしたね。

――今現在の関係は?

レイラ ここ1年くらいは良いですよ。
ある時1カ月くらい父に優しくできる時期が続いて、「これで反抗期抜けたかも」って。父にも直接言いました。そしたら「だと思ったよ。最近仲よくしゃべれてたから嬉しかったんだよね」って言われました。

まあ今でもたまに「こんな3分のネタを30分も練習する!?」みたいなことはありますけど。あっちはやればやるほど頭に定着して脳が活性化されるんですけど、私はネタ合わせで疲れて本番まで集中力続かない、っていう。私も練習嫌いなわけじゃないですけど、若さの違いですね、30歳差なので(笑)。

――ほかに仕事面でもプライベート面でも、何かここが変わった、成長した、という風に感じるところはありますか?

レイラ 仕事でいうと、昔は小さかったから許されていたこともあった、という自覚が出てきました。なんでも言っちゃえばいいし、それを求められているとも思っていましたね。でも、さすがに高校生になったあたりから、自分でもすごく考えて発言するようになったと思います。

SNS時代ですから、気にしすぎぐらいじゃないと、何があるかわからないですし。

――おっしゃるようにSNSって、いいことも悪いことも書かれますよね。
なにか自己防衛策みたいなものはありますか。

レイラ 私ももちろん日々利用していますが、以前はエゴサーチしていたけど今はしてないです。気にしない、というわけじゃなくて、昔は悪いことを書かれても怒りのパワーに変えられたところがあったので。今はアンチコメント的なものはできる限り見ないようにしてます。TikTokで父と動画を上げたりするときは、コメント欄封鎖していますから(笑)。

――お父さんはSNSとどうやって関わっているんでしょうか。

レイラ 多分私よりSNSに敏感ですね。動画を上げたりしたらすぐ告知してるし、コメントの内容もすみからすみまで見てます。「こんなコメント来てたけどどう?」「そんなの私、まだ見てないよ」みたいなことはしょっちゅうで。更新頻度も私よりすごいです。

でもなんだろう、悪いこともあるけど、励まされることや、いいことのほうが圧倒的に多いとは思います。私のファンの方って、本当に優しい方ばっかりで。
応援されてるということが実感できるし、身近に感じられます。それに、あがきが利くというか、SNSがあることで誰にでもチャンスがあるとも思います。私個人としては、こういう時代で良かったな、とは思っていますね。

【後編はこちら】新成人・完熟フレッシュ 池田レイラ「大学進学を勧めたのは父。お笑い以外はピカイチなんです」
編集部おすすめ