今作では、特別編としてホスト沼”から抜け出せないゆあの怪演でシーズン1放送時に大きな話題を呼んだ、齊藤なぎさ演じるゆあてゃが再登場。今回、齊藤なぎさにドラマ再出演の意気込みを聞いた。
(前後編の前編)
【写真】ゆあてゃを演じる齋藤なぎさ 撮り下ろし写真【5点】
――齊藤さんはシーズン1に続いて、シーズン2でもゆあを演じます。出演が決まった時の気持ちは?
齊藤 すごくうれしかったです! シーズン1でゆあを演じ、いろんな方に演技を褒めていただきました。私としても演技の楽しさを知ることができて、「演技の道に進みたい」と思うきっかけになったのがゆあだったので、今回も頑張らないといけないなと思いました。
――今回放送される「特別編」は、ゆあの過去を描いた物語。シーズン1の前日譚となります。
齊藤 「ゆあがどうして“ゆあてゃ”になったのか」という部分は、原作にはあるけれどシーズン1では描かれていませんでした。「いつか描かれるのかな?」と思っていたら今回お話をいただいて。人間味のあるゆあがいろんなことを経験してゆあてゃになっていく過程は、原作や台本を読んで心が苦しくなりましたけど、それを演じられるのはうれしかったです。
――シーズン1のゆあてゃと今回演じた高校時代のゆあは、同一人物ではあるものの、演じ方はまた違ったと思います。
齊藤 そうですね。
――どういった部分が自分と似ていると思いました?
齊藤 ゆあは、牧くん(特別編に登場するオリジナルキャラクター)やみぽつちゃんに過度な期待をしちゃうんですけど、そういう部分ですね。人に対してすごく期待しちゃうところや、好きな人に対しての愛が重いところ、周りの人に依存してしまうところは自分と似ていると思いました。
――今回演じる上で準備をしたり何か参考にしたものはありますか?
齊藤 まずはとにかく原作を読み込みました。そして、家庭環境だったり自分が全然知らない世界のことはYouTubeやTwitterなどいろんなものを見て勉強しました。
――今回ゆあを演じてみて、シーズン1の時と比べて齊藤さん自身が役者としての変化や成長を実感した部分はありますか?
齊藤 はい、たくさんあります。まずはやっぱり経験って大事なんだなと思いました。シーズン1の時は、それまで演技経験がとても少なかったので、右も左も分からない状況だったんです。でもそれ以降いろんな作品に出演させていただき、今回改めてゆあを演じて、表情の作り方や間の使い方が上手になったな、って。もちろんまだまだですけど、前回よりも今回のほうがゆあを掴めたし、感情の入れ方などは上手くなったんじゃないかなと思っています。
――酒井麻衣監督とはどのようなお話をされましたか?
齊藤 私は原作を読み込んでいる自信があったんですけど、監督さんが私の倍……いやもう倍というか誰よりも物語を理解されていて。いろんな人に取材をした上で世界観をすごく大事にされている監督さんなんです。だからこそ、監督さんに相談をしたりお話を聞くのが楽しくて。「あっ、そういう解釈があったんだ!」とか、私の中でハテナが浮かんでいた部分が監督さんのおかげで理解できたこともありました。あと、「原作だとこうだったんですけど、こうするのはどうですかね?」と私からお話しして、「それいいね」と採用していただいた部分もあります。
――監督さんとコミュニケーションを密に取りながら撮影を進めていったんですね。ちなみに齊藤さんから提案して採用されたシーンというのは?
齊藤 本当に些細なことなんですけど、例えばお金を持っている手の角度とか。私は原作を大事にしたいので、例えば目線一つでも「ここは原作では目を逸らしていた」というシーンは目を逸らして演じるし、原作をそのまま忠実に再現したかったんです。だからこそ、ちょっとした手の角度や動き方についても監督さんに相談しながら進めていきました。
――では、本作シーズン2の見どころをお願いします。
齊藤 シーズン1に引き続き、「こういうところ共感できるよなぁ」という部分がまたどんどん出てきます。私自身、セリフを言いながら「分かる!」と思う点がすごく多かったし、今回も名言がいっぱい生まれるんじゃないかな。
【後編はこちら】元=LOVE・齊藤なぎさが語るアイドル卒業後「メンバーに会いたくなる時もある」
▽ドラマイズム「明日、私は誰かのカノジョ Season2」
放送日:MBS:毎週火曜深夜0:59~/TBS:毎週火曜深夜1:28~