現在放送中のドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)で主演を務める山田裕貴大河ドラマ『どうする家康』(NHK)にも出演しており多忙を極めている。
そんな山田が月曜日にパーソナリティを務めているラジオ番組が『オールナイトニッポンX(クロス)』だ。

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持ち前のオーラをのぞかせながらも親しみやすい雰囲気で全国に明るさを届けている山田の、ドラマで魅せる姿とのギャップを改めてみていきたい。

2022年4月から1年以上続いている山田裕貴パーソナリティの『オールナイトニッポンX(クロス)』。過去に『菅田将暉のオールナイトニッポン』にゲスト出演したり、2022年1月に単発の『山田裕貴のオールナイトニッポン』でパーソナリティを務めたりしたことはあったが、レギュラーパーソナリティを務めるのはこの番組が初めて。バーティカルシアターアプリ「smash.」での同時生配信も行われており、生放送の様子を動画でも楽しめるのが魅力だ。

2022年に行われたパーソナリティ就任時の記者会見では、「俳優としてだけでなく1人の人間として本音を語っていきたい」と話していた山田。言葉の通り、この番組では飾らない彼の姿が見える。バラエティ番組での山田を見たことがある人ならわかると思うが、彼はとにかく役を演じている姿とそれ以外の姿のギャップがすごいのだ。

以前には同番組で“ひとりカラオケ”を開催したこともある。冒頭からBIGBANGの『FANTASTIC BABY』を歌い、合間に「こんばんは!山田裕貴です!」といつもの挨拶に加え「すみません歌わせてください。説明は後でします!」と話し、フルコーラス歌い切った。歌い終わって改めてタイトルコールに入り、ラジオ中の楽曲に合わせて歌う山田を見た番組ディレクターがこの企画を提案してくれたと説明。
ガチのカラオケを60分まるまる行ったこの回には、「飲み会気分で楽しすぎる」「ずっとフルパワーで歌っていてかわいい」などの声が寄せられた。

来週12日の放送には、ドラマで共演中の赤楚衛二上白石萌歌がゲスト出演する。山田いわく「急なボケを振ってくる奇想天外・摩訶不思議」な赤楚と「いつも現場をパッと明るくしてくれる」上白石。放送当日も赤楚は撮影が入っているらしく、オープニングに間に合わない場合は移動中に電話をつなぐ予定だそう。現場のノリを生放送で堪能できそうだ。

ラジオではやんちゃなイメージがある一方で、俳優としての山田は怪演ぶりがたびたび話題になる。2019年に放送された朝ドラ『なつぞら』では主人公の幼なじみを演じ、その親しみやすさと明るさに視聴者からは「かわいい」と声が上がっていた。

2020年にはドラマ『SEDAI WARS』で連ドラ初主演、どこか頼りないゆとり世代の主人公・柏木を演じた。さらに、同年放送のドラマ『ホームルーム』では変態ストーカー教師役を、『先生を消す方程式。』では狂気に満ちた教師役を熱演。翌2021年に公開された映画『東京リベンジャーズ』では、側頭部を刈り上げた辮髪(べんぱつ)が印象的な不良集団の副総長・ドラケンを演じている。

他にも多数の出演歴があるが、紹介した役だけでも彼の“カメレオン俳優”っぷりがわかるだろう。
2011年に放送された『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビューを果たしてから、着実に経験を積み重ねてきた。多彩な役柄を演じ分けられる俳優だけあり、近年はドラマに映画に引っ張りだこだ。

2021年、日経トレンディが選ぶ「今年の顔」にも選出された山田。モデルプレスの2021年振り返りインタビューでは「(今年の顔選出は)知られ方が違う、という感じです」と冷静に振り返った。

「『有名な人だ』で広まっていくか『あの人、演技で賞獲ったらしいよ』と広まっていくかの違い。それはあまり違わないけど、僕にとってはものすごく大きな違い」「『より頑張らなければ』と思うし、もちろんそういう人気や知名度がついてきてやれることもあるからちゃんと味方にしていくことも重要だと思っています」と語っている。

この気持ちを持ち続けて俳優としてステップアップしてきたからこそ、今の立ち位置を確立したのだろう。

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