益若つばさが子育てについて語ったインタビューが塾・学習塾比較サイト「テラコヤプラス by Ameba」で公開されている。

【写真】インタビューに答える益若つばさ【8点】

20~40代女性からの圧倒的支持を集め、モデルのほか化粧品ブランドなどのプロデュースも手掛けている益若つばさ。
現在中学3年生の息子の母親でもある。

人気絶頂のときに妊娠、出産を発表し表舞台から一度遠ざかっていたが、周囲からの提案で“商品プロデュース業”を中心に復帰。しかし、当時は母親の「子育てと仕事との両立」に対して理解が乏しかった時代。世間から浴びせられる言葉は相当なものだったという…。

益若 「『母親が働くとかありえない』『育児放棄だ』とそんなふうに世間から言われました。『いい母親になりたい』と自分なりに奮闘していても、それを100%表には見せられないじゃないですか。それこそいくらSNSが発達してようが、皆さんにお見せできるのは生活の20%ぐらいのもの。

息子の前でいくら頑張っても、結局知らない人が見たら『こんな母親は嫌だ』『子どもが可哀想』と言われる。『気にするな』と言われても、人ってどうしてもネガティブな評価の方を気にしてしまう。でもシングルマザーだから、私が働かないと息子が何かやりたいってときに力にもなってあげられないと、当時は悩んでいました。

私自身の『完璧な母親でいたい』という気持ちもありましたが、次第に“子どもといられる時間が少ない=お母さんとしての価値が低い”と思い込むようになっていきました。子どもと一緒にいられればいられるほどお母さんとしての価値が高い…そのように考えて気持ちが酷く落ち込んでしまうことが多くなったんです」

 日々続く“仕事と子育て”の葛藤。
しかし、軸を他人から自分に戻し改めて自問することで、その答えが明白になったという。

益若 「『もっと真面目に、もっともっと』と自分を追い詰めていた時期、ふと息子の姿を見たら、笑顔なんですよね。『息子、楽しそうだな』って。そのときに、誰にとっての“いい母親”になりたいのだろう考えたら、自分は息子のことよりいつの間にか人の目を気にしてしまっていることに気づいたんです。

例えば私は自分なりに息子の“食”をすごく大切にしてきました。離乳食のときからレトルトは使わず、自分で野菜を細かく刻んで冷凍してストックを。大きくなってからは一緒に料理を作って食べたりと、自分なりに試行錯誤していました。

その結果、息子は『お母さんのご飯が好き』って言ってくれているんですよね。それなのに『私は一体何を気にしてるんだろう…』って考えるようになったんです。それこそ、『母親なのにネイルなんかして』『髪の毛が明るいなんて、お母さんっぽくない』と言われることも実はずっと気にしていましたが、息子が笑顔でいられることのほうが大切。

息子だけでなく、周りの家族やお友だち、お世話になっている方々が笑顔でいてくれること、そして自分のなかでちゃんと常識やルールがあれば、もっと自分らしくいてもいいんじゃないのかなって」

 そんな世間の“いい母親” 像にかつて苦しんだ益若つばさが、同様の悩みを抱えるお母さんに伝えたいことは「毎日100点を目指さないこと」だという。

益若 「私が一番悩んだ時期に比べれば世間の考え方も変わってきたと思いますが、かつての私のように、世間の言う“いい母親”という呪いにかかっているお母さんはまだまだ多いですよね。
『子どもが自立するまでは親は苦労して我慢して子どものためにすべてをささげる、それこそが愛だ!』みたいな。

もちろんその理想通りの母親でいたいときもありますよね。朝から掃除して洗濯して、料理とか子どもの世話も全部してみたいな! そんな100点の日も欲しいですよね。

でも、100点の日もあれば60点の日も0点の日があってもいいと思うんです。『今日は仕事が忙しかったから掃除とかちょっとできなかったけど、いいよね』『それが私だよね』ってそんな自分を肯定する気持ちをぜひ大切にしてほしいですね。

それに子どもは親の手を離れたときの成長速度が早い!息子は中学で寮に入ってから、身の回りのことをあっという間に自分でこなせるようになりました。それを見て『手を出さずに見守ることも大切だったな…』と。だから、子どもになんでもしてあげたくなる気持ちを少し堪え、その分、自分自身に目を向けてもいいと私は思います」

 インタビューでは、益若の子育てのモットーや小学校受験、そして母子でとことん向き合ったという中学受験についても語っている。

▼インタビュー記事原文
益若つばさ「子どもが可哀想」の言葉に苦しんだ過去…“いい母親”像の呪いに悩む母たちにアドバイス
<子育てインタビュー・前編>
https://terakoya.ameba.jp/a000003739/
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