【前編はこちら】キングオブコント3位・や団の変化「バイトは“ほぼ”辞められたけど全くモテない」
【写真】単独公演に意欲のや団の撮り下ろしカット
──7月13日には単独ライブ「高円寺リベンジ」が開催されます。ネタはもう出来上がって、そこから稽古でブラッシュアップする感じなんですか?
本間キッド(以下、本間) これが、僕らはけっこう、本番ギリギリまでやっていて。
中嶋亨(以下、中嶋) ネタ作りは全部本間が作るんですけど、昔は本当、当日できたネタをやったりしていました。
ロングサイズ伊藤(以下、ロング) それが嫌で嫌で。当日は本当に勘弁してほしかった。
本間 できるだけ早くしようとはしても、できない時はできない(笑)。今回の単独はKOCから今まで2カ月に1回やってきた新ネタをおろすライブから、よかったネタと、さらにプラスして新ネタ3本、って感じで、トータル8本くらいやる予定です。頭の中にはあるので、あとは文字に起こすだけ!心配しないで下さい(笑)。
ロング お願いしますよ~(苦笑)。
──当然ながら、KOCに向けて、という意識もあると思います。
本間 いわゆる「勝負ネタ」というやつですね。まだ決めかねているので今回のライブで精査する、という感じです。
──去年のKOCでやったネタを超えられるのか、という不安はあるんでしょうか。
本間 去年の1本目の「BBQ」というネタは僕にとって生涯ナンバーワンのネタでしたから、不安もそれなりにはあります。ただ、人間って褒められることで脳が活性化して、さらにいいものが作れる、ということを誰かが言っていて。だから今、褒められる機会を増やして去年よりいいネタを作ろうとしている最中というか。でも去年のネタを追い過ぎてしまうと去年のネタの劣化版にしかならないので、今はあんまり考えないようにしています。
中嶋 じゃあライブからKOC本番までは褒めまくるようにするよ(笑)。
ロング 早く作れ、とかはあまり言わないようにしてるんですけど、思わず言っちゃうときもあって(笑)。去年、決勝が終ってそのまま「キングオブコント大反省会」っていう番組の収録があったんです。そのとき、本間さんが喫煙所でエゴサーチしてたから、ふと「明日からまたネタ作っていかなきゃいけないから」みたいなことを言っちゃったんですよ。
本間 そりゃそうでしょ!KOC終わった直後で疲れてたから、褒めてくれるツイートを見て癒されていたら「明日からネタ書けよ」って言われて。それで自分は電話で「明日空いてる?」って友達と麻雀やる約束しててさ(笑)。エゴサーチで気持ちよくなって活性化した脳がぎゅっと収縮しましたよ(笑)。
中嶋 気まずいことに、その麻雀、僕も一緒に行っているんです(笑)。
ロング だから本間さんがいる方角に足を向けないようにして、麻雀してましたけど。
中嶋 気を使ってね(笑)。
──今年のKOCも出場を表明したわけですが。
本間 前回は本当に優勝したかったので、大成功とは言えない。僕らの集大成のコント2本を出して優勝できなかったのでがっかりはしたんですけど、ネタを2本できたことで環境も変わりました。成功半分失敗半分という風に思っています。だからこそ今年にかかっているのでプレッシャーは当然あります。
本音の部分を言うと10年くらい前から、決勝に行けたら1発で決めないとヤバい、っていう風に3人で言ってはいたんです。あえて言いますけど、僕は相当危機感を持っています。
ロング まあ僕の立場としては、あんまり思い込み過ぎても良くないですから、とりあえずいいネタをやるしかないというか。いろいろ考えないようにしている感じです。
中嶋 そうだね。やることは一緒かな。いいネタを披露するだけ。
ロング やってダメだったら、もうしょうがないです。
本間 そうだね。先を見るよりも、目の前のネタ作りに目を向けていこうかな、と。
──KOCの結果にかかわらず、それぞれが思うや団の今後の理想像を教えてもらえますか。
本間 ライブツアーもやってみたいし、バラエティにも出たいですし。
ロング 僕のイメージは、シソンヌさんみたいな形。テレビも出てるし、ライブやったらすごいお客さんを集めてるし。
中嶋 本間はトークもできるし、ロングはリアクションができるし、2人はもっとバラエティに出て活躍できるのにな、っていうのが僕的には悔しいです。僕はその2人の間でヘラヘラしながらラーメンを食べて(笑)。それが理想。全国ツアーでご当地ラーメンを食べまくりたいです(笑)。