【写真】全身写真もあり、大原優乃 撮り下ろし写真【6点】
ダンス&ボーカルユニット「Dream5」のダンス担当メンバーとして、10歳でキャリアをスタートさせた大原。ユニット活動と並行して、雑誌の専属モデルも務めていたため、学校と仕事の両立は大変だった。
「学校行事どころか、授業にもなかなか参加できなくて、出席日数もギリギリ、テストのためだけに地元の鹿児島に帰るという生活でした。Dream5がアニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマを担当させていただいていたので、たまに学校に行くと、『今日は妖怪が来てるぞ』と言われていました(笑)」
芸能活動を中心に突っ走っていたが、2016年12月31日でDream5の活動が終了することになる。
「10歳の頃からグループ活動をさせていただいて、ダンス1本で生きていくと思っていたのに、高校3年生のときにDream5の活動が終了して、自分の人生を考え直しました。そのときに事務所の方から、『0から1を自分で作ってくれるなら、1から100にする作業は一緒にやっていくよ』と言っていただいて。いろいろ考えた結果、私はまずグラビアを頑張ろうと決意し、高校卒業後に上京しました。
そのときは迷っている時間もなかったので、前に進むことに必死でした。もちろん不安はあったんですけど、やらないよりはやる、やってから後悔しようと覚悟も決まっていて。最初はホームシックになったりもしましたが、より仕事に集中できる環境が楽しかったです」
上京するまで、俳優は自分にできる職業ではないと思い込んでいた。だが舞台やドラマに出演したときに、「グラビアも演じている部分があるな」と感じたことで、芝居への興味が強くなった。
「グラビアをきっかけに多くの方々に知っていただけましたし、グラビアをやっているからこそいただけた役に幾つも出会わせていただいて、役の見せ方、引き出しをグラビアからもらっているなと感じる場面は今もたくさんあります」
初めて連続ドラマにレギュラー出演した『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』は俳優としてターニングポイントになった。
「『3年A組』のときは、まだお芝居のことが何も分からない状態で、皆さんに一から教えていただいた現場でした。本格的に演技レッスンを受けるようになったきっかけも、このドラマのオーディションに受かってからでしたし、事務所の先輩で尊敬する川栄李奈さんと共演できたのも大きな経験でした。
同世代の方々と役を通して対峙させていただいて、たくさん刺激をいただいて。このままじゃいけない! という危機感も覚えましたね」
2020年から始まり、翌年に2シーズン目が放映されたドラマ「ゆるキャン△」シリーズは、俳優・大原優乃を多くの人に知ってもらうきっかけになった。
「今でもSNSなどで、役名の各務原なでしこで呼んでいただけることが多くて、多くの方々に作品が届いているんだなと実感できるのは、すごくうれしいことです。ありがたいことに各務原なでしこ=私みたいなイメージが定着して、他の現場の衣装合わせなどに行ったときに、監督から『思ったよりも普通でよかった』って言われることがあるんです(笑)。
各務原なでしこは活発な女の子ですけど、普段の私は静かなので、ギャップに驚かれることが多いですね。『ゆるキャン△』はキャンプ飯も大きなテーマだったので、同じテレビ東京さんのドラマ『女子グルメバーガー部』に呼んでいただけたのもうれしかったです」
人見知りな性格ながらも、チームでものづくりができている瞬間に、俳優としてのやりがいを感じるという。
「私はDream5の頃から一貫して、一人で前に出るよりも、誰かともの作りをしている時間が好きなんです。『また、この方とご一緒したい』という思いで頑張れていると思いますし、その方々と仕事で再会できたときに幸せを感じます。それが日々の支えになっていますね」
Dream5で苦楽を共にしたメンバーの存在も、仕事へのモチベーションに繋がっている。
「事務所の人たちから、『Dream5のメンバー同士ってライバルだよね』と言われることが多いんですが、私はずっと仲間だと思っています。それぞれの頑張りが、私にとっても力になっていますし、また違った形で、どこかで会えると信じています。それを待ち望んで今後も頑張っていきたいですね」
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