【写真】運上弘菜(HKT48)、石田千穂と中村舞(STU48)、山口綺羅(Girls²)撮り下ろしカット
一昨年11月から始まった「IDOLS」プロジェクト。第一章では山口綺羅(Girls²)、運上弘菜(HKT48)、坂東希(元E‐girls)がショートフィルムに出演した。翌年には山口、運上に加えて佐々木舞香(=LOVE)が出演したスクリーンテスト、ショートフィルムが公開された。グループとジャンルを超越した組み合わせにネット上はざわついた。
ただの共演なら、対バンのライブでよくある話。しかし、このプロジェクトの特徴は、本人役として出演するということ。山口はGirls²の山口として、運上はHKT48の運上として実名で役を演じる。つまり、リアルとファンタジーが混ざり合った形のプロジェクトなのだ。運上が「センターは絶対に譲らない」とセリフを吐けば、それはHKT48の運上が他のグループの子には負けたくないと言ったことになり、リアリティが混ざることによって、ドキッとさせられる。
そしてこの夏、プロジェクトの第三章が始まる。
──まずはこのプロジェクトの説明からお願いします。
山口 第一弾と第二弾は映像でお芝居をさせていただきました。そして、今回の第三弾では舞台に挑戦することになりました。「IDOLS~夢のシークレットエース」というタイトルで、パフォーマンスとお芝居の二本立ての舞台になります。キーワードは80年代で、現役のアイドルと80年代のアイドル、二役をさせていただきます。
運上 しかも、この舞台のために書き下ろしの楽曲をいただくことになりました。
石田 オリジナル楽曲というのもうれしいですけど、秋元康先生以外の楽曲を歌うのは初めてのことで。衣装もSTU48とは違う雰囲気なので、新しい自分を見ていただけると思います。
中村 曲の振り付けはまだ決まっていないけど、どんなものになるか楽しみです!
──第一弾、第二弾に参加して、いかがでしたか?
山口 そもそも他のグループの方とお仕事をしたことがなくて。アイドルとアーティストが集まると、どういう感じになるんだろうと思っていたんですけど、意外とすぐに仲良くなれました。皆さん、すごく優しかったですし、たくさん刺激をもらえて視野を広げられました。
運上 今までお芝居の経験はほとんどないですが、せっかくいただいた機会なので挑戦してみました。でも、やっぱり演技はダメダメで、見返せないくらいです(笑)。千穂ちゃんは舞台の経験があるし、綺羅ちゃんもドラマに出演しているので、私は今回も勉強させていただくつもりです。
──STU48の2人は、初参加することになってどう思いました?
石田 他のアイドルさんと一緒にお仕事をする機会がここ数年はなかったので、ドキドキワクワクでした。STU48はフェスに出させていただくことが多いグループなんですけど、一緒にパフォーマンスすることはないので。間近に感じることで成長できると思いますし、STU48では学べないものがこのプロジェクトにはあると思います。それをグループに持ち帰って、パワーアップできたらいいですね。
中村 本人役を演じると聞いて、自分にできるのかなという不安が大きかったですし、不思議な気持ちでした。私、STU48のMV撮影で一度演技をしたことがあるんですけど、楽しいと思ったんです。でも、それ以降、ぱたっと機会がなくて。ガッツリ演技と向き合えるのは自分にとって挑戦だなと思っています。
山口 第一弾と第二弾の映像は見てくれました?
中村 はい。
石田 私は舞台の経験が何度かあるんですけど、まだまだ勉強中の身なので。でも、その舞台を経験したことで、感情が表に出やすくなりました。パフォーマンスをしていても内面がダンスに乗りやすくなったといいますか。相乗効果に驚いています。
山口 私が驚いたのは、アイドルの皆さんの可愛さの引き出しの多さ! 私はクールなポーズを決めて撮影することが今までは多かったから、そっちが得意なんだけど、アイドルの皆さんは私たちの中にはないポーズや表情をするんです。それがすごく新鮮で!
運上 それは私たちアイドルも同じで、綺羅ちゃんのポーズはカッコいいなぁって思ってるよ。
──対面しての感想は?
運上 千穂ちゃんとはMV撮影で2回一緒になったことがあったけど、舞ちゃんとは初めてです。独特な空気感ですよね。
山口 私もそう思いました。なっぴさんは自分のことを人見知りって言ってたけど、だんだん打ち解けてきてません?
運上 今日は自分から話しかけてみようと思って、何回か話しかけてみた(笑)。上手く話せたか分かんないけど。
山口 全然大丈夫でしたよ!
運上 綺羅ちゃんは事務所もタイプも違うから、どうなるかと思ってたけど、もう3回目だからね。
中村 私はこういうときに自分を出せない小心者でして……。今日、「人見知りだね」って言われました(笑)。
石田 私もちょっと人見知りだけど、なっぴさんもそうだと聞いていたので、私だけじゃないと思って、安心しました(笑)。少人数のお仕事ですから、いかに親密になれるかがカギだと思っていたけど、話しやすい方ばかりなので大丈夫かな、と(笑)。
山口 今日、差し入れになっぴさんが福岡の「通りもん」を持って来てくれました。ありがとうございます!
運上 いえいえ。気がつけば、こういう場所で最年長になることが増えて、今日もそうだったから。
石田 すいません! STU48は手ぶらで来てしまいました(笑)。舞台の稽古が始まったら持って来ます。
中村 8月下旬に舞台本番を迎えるから、この夏は稽古三昧になりそうですね。
運上 そう。本番の頃にはもっと仲良くなっていたいし、お芝居に向き合うことで新しい自分に生まれ変わっていたらいいな。HKT48にも舞台が終わってグループに帰って来たら、「あれ、ひと皮むけたな」っていうメンバーが多いので。
──このプロジェクトにはどんな意味があると思いますか?
山口 自分の活動に取り入れられる、新鮮な経験ができることです。
運上 違う文化を学べることです。STU48の2人は空気が澄んでいるというか、ピュアな印象があるので、初心を思い出せます。
──今後、このプロジェクトがどうなったらいいと思いますか?
石田 それぞれのグループを好きな方が、違うグループに興味を持つきっかけになったらうれしいです。
中村 個人的には、アイドルという存在って一体何だろうと考える機会になりそうです。
山口 舞台でいただいた曲を音楽番組で披露できたら、このプロジェクトを広めるきっかけになるのかな。
運上 それ、いいね。目指せ、音楽番組~!
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