岡本玲と7ORDERの長妻怜央がW主演する新月曜ドラマ『その結婚、正気ですか?』(TOKYO MX)が8月7日より放送される。アキラによる同名コミックを実写化した本作は、ズボラなアラサー女子と年下イケメン社長が繰り広げる胸キュン必至の格差婚ラブコメディ。
主人公・篠原奏音を演じた岡本に本作の見どころを聞くと共に、長妻の印象や自身の結婚観などを語ってもらった。

【写真】全身カットも、岡本玲の撮り下ろしカット【7点】

──今作への出演が決まった時の率直な感想を聞かせてください。

岡本 まさか30歳を過ぎてラブコメのヒロインをやれることはないだろうと思っていましたし、今回、連ドラ初主演という形で参加できると聞いて「これは結果を残さねば!」と思いました。楽しんでもらえる作品にしたいし、自分も楽しむということをテーマにしたいなと感じていました。

──ドラマ版には、原作と比較してどのような見どころがあると感じていますか。

岡本 原作がまだ完結してない作品なのでドラマオリジナルのラストになりますが、基本的には原作に忠実です。
ただ、生身の人間が演じるということで、より人間模様がリアルに描かれているところもあるので、良い意味でまとまりすぎてない人間臭い部分があって、楽しんでもらえると思います。

──今回共演された長妻怜央さんの印象も聞かせてください。

岡本 静かな時がなかったんじゃないか、というくらいのムードメーカーでした(笑)。でもその一方で「すごく人を見ているな」というところもあって、やりすぎることはないので「頭が良い人だな」と思います。空気を読むのも上手で、すごくお仕事に真摯な方なので、共演できて良かったなと思います。常に気遣いの塊のような人で、胸をときめかせるような恥ずかしいシーンほど、おどけて私が照れなくていいようにしてくれるんです。
そういう不思議な優しさを持った方でした。

──今回の役は岡本さんご自身と近いところがあるそうですね。

岡本 自分で楽しく生きる術を得た30代前半の女性であるということと、結婚を夢見ているけれど、それさえも面倒臭いなと、ちょっと諦めて、こじらせているようなところは、自分とどこか似ているなと感じます。私はこれまで仕事を一番に活動してきたので、結婚に固執してこなかったんです。

──それは、お仕事柄からでしょうか。

岡本 そういうわけでもありません。
私はもともとキャリアウーマンに憧れていて、子どもの頃から、なりたい職業の欄に「キャリアウーマン」と書いていたくらいです(笑)。その夢は今、実現しているんですが、周りを見てみると、「結婚」という形で幸せを手にしている知人もたくさんいて。ふとした時に人恋しくなったり、「このままでいいんだろうか」と自問自答するような部分は、今回の作品にすごく共感しました。

──結婚されている周りの方々を見て、ご自身も結婚に憧れを抱くようなこともありますか。

岡本 素敵だなとは思いますが、お芝居の面でも私は今、充実していますし、自分のしたいことがたくさんあるんですよね。胸キュンする自分に慣れていないのかもしれません。
戸惑うというか、恥ずかしく思ってしまうところがあります。そういう要素を今回、私は奏音を演じながら楽しめたので、作品に入る以前よりも「結婚っていいな」と思えるようにはなりました。

──バラエティ番組で、「以前は事務所が男性との接近に厳しかった」というお話をされていました。そういったことも岡本さんの結婚観に影響しているのでしょうか。

岡本 たしかに学生時代は厳しかったですね。当時は「ときめくことや恋愛にうつつを抜かすのは悪いこと」という先入観を、自分の中で勝手に作り上げてしまっていました。
今思うと、お芝居にも活かすこともできたんじゃないかなとも思います。

──現在の岡本さんにとって、理想の結婚とはどういったものでしょうか。

岡本 難しいですよね。結婚って、勢いや若さでできるものなのかもしれないな、と思ったりもします。私は切磋琢磨できる関係が理想なので、常に前に進もうとする相手といることで、「自分も楽な場所に居続けちゃダメだ」と刺激を受けられるような、リスペクトし合える関係がいいなと思います。

──岡本さんは長く芸能界に身を置かれていますが、年齢を重ねていく中で、お仕事に対する考え方が変わったり、将来のビジョンが変化したりすることはありましたか。


岡本 12歳でデビューしてから20年経ちました。10代の頃はただひたすらにもがいていて、「味方なんて一人もいない」というような孤独感をエネルギーに変えて、「みんな敵だ」と尖っていた部分がありました。だからこそ得られた感情もあるし、今のお芝居の土台になる要素のようなものは10代の内に培われたなと感じています。20代は、「自分ってなんだろう」と、自分探しの迷路にいたような感覚でした。うまく日常を楽しめていなかったと思うし、“自分じゃない誰か”になりたくて、いろんなスキルを磨いたり、いろんな場所にいたり、いろんな人に会ったり、いろんなコミュニティに参加したりするけれども、でもなんだか全部しっくりこなくて。

でも30代を目前にした時に「別人になるのではなく、自分自身を大切にしてみよう」と思うようになってからは毎日がすごく楽しくなりました。それからは、周りでお世話になっている人や家族、今まで出会ってきた作品など、全てを愛おしく思うようになったんです。周囲の人と一緒にいる空間が良い気で溢れていたら、巡り巡って自分に返ってくると思うし、それは自分のことを大切にしているということに繋がるのではないか、と感じるようになりました。今はお仕事をしていて一番楽しいですね。

──ありがとうございました。最後に改めて、本作を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

岡本 王道の“胸キュンシンデレララブコメディ”だと思うので、ただまっすぐに胸をときめかせてほしいです。何かの片手間でもいいので、肩肘を張らず、気楽に笑ってキュンとして、観終わった後には「明日いいことないかな」なんて思いながら、ぐっすり眠れるような作品になっているといいなと思います。「結婚っていいな」と思ってもらえれば最高です。

ヘアメイク:奥田真莉/スタイリスト:Lim Lean Lee

▼『その結婚、正気ですか?』   
毎週月曜22:00~22:30 (TOKYO MX1)
出演:岡本玲、長妻怜央(7ORDER)、和田雅成押田岳、薄幸(納言)、向里祐香ほか
配信情報
■オンライン動画配信サービス「Hulu」にて最新話放送後から随時公開。最新話まで見放題独占配信!
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