AKB48グループメンバーの卒業発表が続いている。グループ全体で見てみると、今年に入ってから50人以上が卒業を発表。
しかも、NGT48からは中井りかが卒業、STU48からは瀧野由美子が卒業を発表、NMB48からは渋谷凪咲が卒業を発表…と、各グループのエースクラスの卒業発表も続いており、今年は48グループ全体にとっての大きな転機とも言えそうな1年になっている。

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しかし、卒業は決してネガティブなことではない。メンバー個人にとっては、次へのステップであり、新たな挑戦の始まりでもある。直近で言うと、元AKB48の矢作萌夏がシンガーソングライターとして活動を再開したり、同じく元AKB48の岡田奈々がソロデビューを発表したりするなど、明るく楽しみな話題も届いている。

矢作は、先月、ソロライブを行ったほか、アルフィーの坂崎幸之助とももいろクローバーZの玉井詩織がホストを務める音楽番組にも出演。ももクロ×元AKB48の共演をワクワクしながら見守っていたアイドルファンも多いことだろう。


AKB48ではセンターを務め、次期エースと呼ばれながらも、2019年の突然の卒業発表でファンや関係者を驚かせた矢作だが、数年間の沈黙を破って再始動。元NMB48の山本彩のようにギターを抱え、バンドを従え、シンガーソングライターとしてどのような活躍を見せてくれるのか、今後の展開が楽しみである。

そして、グループ在籍時代から、ミュージカルや舞台などソロで活躍してきた岡田奈々も様々な経験を経て、ソロシンガーとしての再出発を発表。秋にリリースされるアルバムでは、全曲の作詞を手掛けているとのことなので、彼女が紡ぐ言葉やメッセージにも注目したい。

さて、ここからは、昨年から今年の間に48グループを卒業し、現在独自の路線で活動を続ける3人のOGメンバーにも注目してみたい。まず1人目は、今年4月にHKT48を卒業した矢吹奈子


夢は女優だと語る矢吹だが、現在はラジオパーソナリティやタレントとしての才能を開花させている。ラジオやバラエティ番組では、本田仁美との共演も多く、IZ*ONE時代からのファンにも嬉しい話題を提供してくれている。

続いては、昨年9月にSKE48を卒業した古畑奈和。SKE時代から、舞台に出演したり、ソロコンサートを開いたり、ラジオパーソナリティを務めたりと幅広く活躍していた古畑だが、現在は声優にも挑戦中だ。

そんな古畑の魅力は、何と言ってもその歌唱力。「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の常連メンバーでもあり、審査員を務めたゴスペラーズの黒沢薫もその歌唱力や表現力を絶賛。


黒沢は、古畑の卒業ソロシングルのプロデュースも手掛けた。そして、古畑もいよいよソロシンガーとして本格始動。今月、シングルをリリースするほか、卒業後初となるソロライブも開催。歌唱力を武器に、新たなステージへと向かっていく。

そして、3人目は、去年9月にNGT48を卒業した西村菜那子。NGT時代より「駅伝に詳しすぎるアイドル」として、陸上界やマラソン界からも注目を浴びていた西村。
自らがプロデュースするイベント「西村駅伝」には、柏原竜二や神林勇太といった大学駅伝を湧かせた元ランナー達が出演。

また、西村は箱根駅伝を題材にした舞台『風が強く吹いている』にマネージャー役で出演するなど、グループ在籍時代より、その陸上愛と豊富な知識、徹底した取材力を武器に、独自のポジションを掴んできた。

今後はさらに、スポーツ番組等での活躍にも期待したいところなのだが、西村は数年前より、落語にも取り組んでいるほか、コメディの舞台等にも挑戦中。ますます表現の幅が拡がっていきそうだ。

今回ピックアップしたメンバー以外にも、もちろん、48グループ卒業後に新たな才能を開花させているメンバー、新たな分野で輝き続けているメンバーは沢山いる。挑戦を続けるOGメンバーにとっても、ファンの応援が支えとなり続けているのは言うまでもない。


卒業後に「推し変」してしまうアイドルファンもいるのだろうが、沢山の笑顔と元気を届けてくれた推しメンの卒業後こそ、彼女達の背中を押せるよう、さらなるエールを送り続けようではないか。

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