【写真】モンゴルロケも敢行、大草原の中馬を駆る役所広司、二宮和也ら【5点】
ノゴーン・ベキ(役所広司)は乃木(堺雅人)に銃を渡し、別班である黒須(松坂桃李)を撃つように指示。しかしここでノコル(二宮和也)が銃を交換し、取り替えた銃で撃つように乃木に伝えた。乃木は1発目の銃を撃つが僅かに外し、2発目は空砲だった。ノコルは1発しか弾が入っていない銃を渡していたのである。
乃木はグラム単位で重さが分かる特殊能力を持っているため、銃に弾が1発しか入っていないことはあらかじめ分かっていただろう。そのうえで1発目を外したということは、やはり乃木は別班を裏切ったわけではないと考えられる。その後黒須はノコルの指示で病院に連れていかれ、何故か生かされていた。黒須が生かされているということから、ノコルもしくは黒須が裏切り者である可能性も出てきた。
ベキは乃木が本当に自分の息子なのかを調べるため、DNA鑑定を実施。その結果、乃木が実の息子であることが判明し、涙を流した。しかし、仲間を裏切ったと見られる乃木のことを簡単に受け入れることはできなかったのだ。
牢屋に入れられたままの乃木だったが、次第に様々な場所に連れて行かれるようになった。
犯罪行為で得た大金は、児童養護施設の運営に使われていた。ベキは内乱で親を亡くした子供たちのために、複数の孤児院を設立していたのである。テントの目的の一つは、孤児救済であることが分かった。しかし、それでもまだ組織には莫大な収益が残っているため、目的が1つだけとは考えにくい。
その後、児童養護施設の職員・ヤスダ(音尾琢真)が米不足をベキに訴え増量を依頼。ここで乃木はグラム単位で重さを測定できる特殊能力によってヤスダが嘘を付いていることを見抜き、不正を暴くことに成功した。
ベキは乃木の特殊能力を知り、黒須を銃で打とうとした時に弾が1発しか入っていないと分かっていたことに気付いた。つまり、乃木は裏切り者ではないということである。これによって、ベキの態度は一変。
そしてノコルの会社の損益計算書を見ると、テントの収益が全てノコルの会社に流れ、マネーロンダリングされていることが分かった。さらに、収益の77%が土地の購入費に充てられていた。請負でテロ行為を開始した時期である3年前から、土地の購入を始めていたのである。
以前は孤児救済のためだけに活動していたテントが、土地購入のためにテロ行為を請負い始めたのは何故か。テントの真の目的は、その土地にあると考えられる。土地を購入する理由と最終標的が日本であることの繋がりとは一体…。
今回はテントの実態が明らかになると同時に、乃木が別班として潜入捜査をしていることがほぼ確実になった。そのため、他の別班メンバー4人が亡くなったという描写があったが、おそらく生きているのだろう。乃木が裏切ったわけではないことが分かり、安心した視聴者も多いのではないだろうか。テントの解明まであと一歩というところまで来た乃木は、実の父を欺き、日本を守ることができるのか。いよいよクライマックスに近付いてきた本作。
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