アイドルグループLovelysの元メンバーで、現在はソロで活動中の八木沙季。人々の疑問を検証する“検証アイドル”として話題を集め、2023年8月時点でTikTokのフォロワーは約68万人。
そんな彼女にアイドルとして活動することへのこだわりについて話を聞いた。

【写真】“検証します”で話題、八木沙季の撮りおろしカット【10点】

──八木さんは「検証アイドル」として活動されていますが、TikTokerやクリエイターとしてではなく、アイドルとして活動することにこだわりがあるのでしょうか。

八木 そうですね。ずっと憧れていたアイドルになれたものの、Lovelysが解散することになって。でもアイドルとして叶えたい夢が全部は叶えられていなかったから、その状態で終えるのはすごくイヤだなと思ったんです。例えば上京してインフルエンサーとして活動していく道も考えたんですけど、やっぱり歌って踊るというのを諦めたくなくて、YU-Mに所属する道を選びました。

年齢のこととかもいろいろ考えたんですけど、「歌って踊るさきぴょんが好き」と言ってくれるファンの方がたくさんいるし、やっぱり一番好きなことなので、アイドルだけ・TikTokだけではなく、どっちもやれることがすごく嬉しいです。

──アイドルとして叶えたい夢というのは、例えばどういったことですか?

八木 ステージに立ち続けるのはもちろん、大きなステージに立つこと、MVや衣装を作ってもらうこと、CDを出すこと。今はストリーミングの時代ですけど、CDを出すというのは自分の中で大きくて。CDを出してMVを公開してリリースイベントを回る、みたいなことが難しい環境でずっと活動していたので、普通のアイドルがやっていることをしたいなと思います。

──YU-Mエンターテインメント社長の山田さんに所属を直談判する動画で、「売れるまで人生終われません」とおっしゃっていたのが印象的でした。

八木 やっぱり自分がこの仕事するからには「これくらいでいいかな?」と妥協するのではなく、売れたいということが根本にあって。
何が売れたことになるかと考えたら難しいところではありますが、この仕事を始めて14年目なので、そろそろ売れたいです(笑)。

──TikTokのフォロワー60万人超というのは人気が出たことのひとつの目安になるのではないかと思うのですが、ご自分ではどう感じていますか?

八木 私も昔は60万フォロワーのTikTokerさんってすごく売れているなと思っていたんですけど、実際に自分がなってみるとまだまだ上はいるし、全然満足できていなくて。それに、最近ではいろんなお仕事をいただいていますけど、「何が自分の武器か?」と考えたときに、TikTokのフォロワー60万人ってちょっと中途半端だなと思うんですよね。

何かに出させていただくときにもフォロワー100万人と60万人だったら絶対100万人のほうが使われるだろうし、数が全てではないけど、パッと見て分かるのは数だから、まずは100万人を超えたいなと思っています。

──動画以外で、八木さんにとっての毎日の楽しみはありますか?

八木 普段は「ずっとカフェに行ってない?」と周りの人に言われるくらい、カフェ巡りが楽しみです。関西にいたときも行っていたんですけど、やっぱり東京ってカフェの数がすごく多くて、ちょっとした仕事の合間とかもマネージャーさんに「カフェに行きたい!」と言っています(笑)。でも東京のカフェって高くて、カフェラテが1000円近くするので、ちょっとお金の心配もあります……。

──八木さんのインスタでは、ご自分の写真と食べ物やカフェの写真が交互に投稿されていますよね。

八木 交互にするのはこだわりをもって投稿しています。でも結構困るところもあって、「今このカフェの写真を載せたいのに自分の写真がない」とか、「盛れた写真を早く載せたいのにおしゃれなカフェの写真がない」とか(笑)。あとカフェのコーヒーやケーキだけを載せたらあんまりいいねが伸びないので、最近は2枚目に自分の顔を載せるようにしています。そうすることで、いいねの数が2000くらい変わってきたりするんです。


──そういった反応もチェックしながら投稿しているんですね。ちなみにハロプロも相変わらずお好きなのでしょうか?

八木 大好きですね! 今はOCHA NORMAの米村姫良々ちゃんを推しています。昔一緒にレッスンを受けていた頃は推しという感じではなかったんですけど、姫良々ちゃんがハロプロ研修生に入ってから「これはもう……」と推しになりました。

──米村さんのどういったところが魅力ですか?

八木 まずは顔がちっちゃくて目が漫画みたいに大きいし、すらりとした現代っぽいスタイルなところ! それでいて歌もダンスも上手で、見せ方・表情の作り方もすごくかわいいのに、中身がサバサバしているのが私的にすごくツボです。「めっちゃ好きです!」と伝えたときに「嬉しい~!」と言ってくれるのもありがたいんですけど、私は「あ、ありがとうございます!」みたいなちょっとサバッとしている感じがたまらなくて(笑)。

──そういった推しのアイドル像というのは、アイドルとしての自分に投影するものなのでしょうか?

八木 うーん、私的に憧れと推しはまた違っていて。私の憧れのアイドル像は道重さゆみさんと嗣永桃子さんです。ももちさんはもうこの業界にいらっしゃらないですけど、道重さんはソロになってモデルのお仕事もしていて、でもアイドルとしての活動では見せ方も見た目もモーニング娘。の頃から変わらないじゃないですか。それに嗣永さんも道重さんもアイドルとしてカリスマなのに、キャラクターを確立してバラエティで活動していたことも私の中ですごく憧れです。ちなみに黒髪でいるのもお2人リスペクトですね。


──これからやってみたいことはありますか?

八木 待ってくださっている方のためにも、古巣・関西でワンマンライブをしたいなと思っています! あとは「SNSでフォロワーが100万人いったら写真集」という約束を前の事務所のスタッフさんとしていたんですけど、今の事務所でもそれを継続させてもらえたので、そのためにフォロワー増やしを頑張りたいです。もちろん数字だけじゃなくて自分自身も成長できたらいいなと思っているので、動画の内容をもっと濃くしたり、新しい企画を日々考えていきたいです。

──ネタを考えるのは大変じゃないですか?

八木 自分が気になったことを検証していますし、リスナーさんからもネタをいただいたりするので、まだストックは100個くらいあります(笑)!

(取材・文/東海林その子)
▽八木沙季(やぎ・さき)
1993年5月31日生まれ、兵庫県出身。アップフロント関西のアイドルユニット・Lovelysとしての経験を経て、YU-M エンターテインメントに所属。最新デジタルシングル『東京の女に私はなる!』を発売するなど、現在はソロとして活動している。
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